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ユーイチを名乗る少年 作:匙川
有湾町《ゆうわんちょう》。
ランキングシステムにより、全てが管理される街。
その仕組みは単純だ。
デュエルに勝利し、ランキング上位となれば富も権力も与えられる。
その結果、誰もがカードを求め暴騰。
既に莫大な富を持つ上位者しか、新たにカードを得られない状況になっている。
街のシステムは格差を押し広げ、どうしようもない理不尽を生んでいた。
しかしその街に今、新たな風が吹こうとしていた――。
「ここが、有湾町か……」
歳は十五ほどだろうか。
一人の少年が、街の入口で小さく呟いた。
「ようやくたどり着いたぜ……全ての元凶が居る場所に」
決意の籠もった目で街の全景を睨みつけ、足を踏み入れた。
と、その瞬間……。
「うわあああぁっ!?」
「な、なんだ……ぐえっ!」
街から飛び出して来た小柄な少年に、勢いよくぶつかった。
頭同士を打ち付けた二人は、双方地面に仰向けに倒れる。
「いててて……」
「す、すみません……」
「いや、大丈夫だけど……なんで急に飛び出して来たりしたんだ?」
「そ、それは……」
小柄な少年は小さい背をさらに小さくして、しどろもどろで答える。
「実は……この街を去ろうと思い立ちまして……」
「そうか……デュエルが、嫌になったか?」
「……」
しばらくの沈黙の後、答えが返された。
「僕の順位は10000位台なんです。これは、この街でギリギリデュエリストとしてだけで生活できるぐらいの順位で……それでも維持するのに凄い労力がかかって、一日中デュエルのことだけ考えています」
それからは堰を切ったように、さらに続く。
「これでも工夫はしたつもりです。カードが手に入らないなりに構築を練って、プレイングを磨いて、でも、ランキングが上の人間にはどうやっても敵わない……!」
「……」
今度は街に来訪した少年が黙り込む。
何かを考え込んでいる様子だ。
「だから、もういいんです。きっと僕には才能が無かったんですよ」
「それは違うぜ」
「え?」
はっきりとした否定に、小柄な少年は虚をつかれたように、ぽかんとした表情に変わる。
「一日中デュエルのことを考えていられるのって、すっげぇ才能だと思う。デュエルに向いてない奴はそんなことできねえよ」
「そうで、しょうか……」
「悪いのはお前じゃなく、この街の環境だ。ランキング上位者に力を集中させるため、下の人間にチャンスがない作りになってる」
真剣な表情で語っていた少年は、パッと表情を明るくしてこう続けた。
「あと、お前に足りないのは……愛するってことだな!」
「愛する、ですか?」
「ああ、デュエルを愛すること。そうすれば、一日中デュエルのことだけ考えてても、ずっと楽しい時間だ」
「それは、極論のような気がしますが……」
小柄な少年は苦笑いを浮かべながらも、困った様子はなく会話を続ける。
「でも、なんだか元気が出てきました。すぐには変われないと思いますが……もう少しだけ、頑張ってみようと思います」
そのまま立ち上がると、街に向けて歩き出した。
しかし途中でぴたと立ち止まり、振り返る。
「そういえば、自己紹介もしていませんでしたね……。僕は柏木トモヒサと言います。あなたは?」
「俺か? 俺は……ユーイチ。ただのユーイチだ」
――――――――――
――――
ビル群の立ち並ぶ街。
喧騒の中に、二人の声もまた混じっていた。
「ユーイチ君のために、この街を案内しますね!」
「そりゃ助かるぜ。来たばっかだからな」
「まずは……あっ」
トモヒサが話と足を止める。
その視線の先には、目立つ格好の大男が立っていた。
周りは彼を遠巻きにしているようだ。
「有名人?」
「彼は、ランキング82位……ラビット宇崎です」
82位。
一見して低いかもしれないが、住民のほとんどがデュエリストであるこの街において、82位というのはとてつもない上位層の強者である。
「誰か、我とデュエルする者はおらんのか! 我は誰の挑戦も拒みはせぬ!」
声をあげる宇崎に対して、周囲はよりいっそう距離を取る。
「ランキング100位内とデュエルなんて、無理に決まってるだろ……」
「他の街のプロデュエリストでも、この街だとせいぜい1000位内なんだろ?」
「挑むだけ無駄だよ。ランク下げたくないし」
そんな中、歩み寄っていく者が一人いた。
「それって、俺でもいいの?」
ユーイチである。
「ゆ、ユーイチ君! もっと手頃な相手からでも!」
「なんで? 強い相手とのデュエルの方が、面白いじゃん!」
宇崎はその様子を見て、満足げに微笑した。
「ふっ、若いな……。だが、いい若さだ。その挑戦、このラビット宇崎が受けよう!」
「あわわわわ……」
慌てるトモヒサを尻目に、二人の決闘者がデュエルディスクを構える。
デュエルが成立し、二人の情報が記されたソリッドビジョンが宙に浮かんだ。
その情報を見て周囲が騒がしくなる。
「挑戦者が現れたのか。あいつ、ランキング何位なんだ?」
「ランキングポイント……0!? この街に来て初めてのデュエルかよ!?」
「無謀すぎるだろ。でも、ひょっとして……!」
宇崎は余裕のある笑みを、ユーイチは獰猛な笑みを浮かべ、カードという剣を構える。
「「デュエル!」」
ランキングシステムにより、全てが管理される街。
その仕組みは単純だ。
デュエルに勝利し、ランキング上位となれば富も権力も与えられる。
その結果、誰もがカードを求め暴騰。
既に莫大な富を持つ上位者しか、新たにカードを得られない状況になっている。
街のシステムは格差を押し広げ、どうしようもない理不尽を生んでいた。
しかしその街に今、新たな風が吹こうとしていた――。
「ここが、有湾町か……」
歳は十五ほどだろうか。
一人の少年が、街の入口で小さく呟いた。
「ようやくたどり着いたぜ……全ての元凶が居る場所に」
決意の籠もった目で街の全景を睨みつけ、足を踏み入れた。
と、その瞬間……。
「うわあああぁっ!?」
「な、なんだ……ぐえっ!」
街から飛び出して来た小柄な少年に、勢いよくぶつかった。
頭同士を打ち付けた二人は、双方地面に仰向けに倒れる。
「いててて……」
「す、すみません……」
「いや、大丈夫だけど……なんで急に飛び出して来たりしたんだ?」
「そ、それは……」
小柄な少年は小さい背をさらに小さくして、しどろもどろで答える。
「実は……この街を去ろうと思い立ちまして……」
「そうか……デュエルが、嫌になったか?」
「……」
しばらくの沈黙の後、答えが返された。
「僕の順位は10000位台なんです。これは、この街でギリギリデュエリストとしてだけで生活できるぐらいの順位で……それでも維持するのに凄い労力がかかって、一日中デュエルのことだけ考えています」
それからは堰を切ったように、さらに続く。
「これでも工夫はしたつもりです。カードが手に入らないなりに構築を練って、プレイングを磨いて、でも、ランキングが上の人間にはどうやっても敵わない……!」
「……」
今度は街に来訪した少年が黙り込む。
何かを考え込んでいる様子だ。
「だから、もういいんです。きっと僕には才能が無かったんですよ」
「それは違うぜ」
「え?」
はっきりとした否定に、小柄な少年は虚をつかれたように、ぽかんとした表情に変わる。
「一日中デュエルのことを考えていられるのって、すっげぇ才能だと思う。デュエルに向いてない奴はそんなことできねえよ」
「そうで、しょうか……」
「悪いのはお前じゃなく、この街の環境だ。ランキング上位者に力を集中させるため、下の人間にチャンスがない作りになってる」
真剣な表情で語っていた少年は、パッと表情を明るくしてこう続けた。
「あと、お前に足りないのは……愛するってことだな!」
「愛する、ですか?」
「ああ、デュエルを愛すること。そうすれば、一日中デュエルのことだけ考えてても、ずっと楽しい時間だ」
「それは、極論のような気がしますが……」
小柄な少年は苦笑いを浮かべながらも、困った様子はなく会話を続ける。
「でも、なんだか元気が出てきました。すぐには変われないと思いますが……もう少しだけ、頑張ってみようと思います」
そのまま立ち上がると、街に向けて歩き出した。
しかし途中でぴたと立ち止まり、振り返る。
「そういえば、自己紹介もしていませんでしたね……。僕は柏木トモヒサと言います。あなたは?」
「俺か? 俺は……ユーイチ。ただのユーイチだ」
――――――――――
――――
ビル群の立ち並ぶ街。
喧騒の中に、二人の声もまた混じっていた。
「ユーイチ君のために、この街を案内しますね!」
「そりゃ助かるぜ。来たばっかだからな」
「まずは……あっ」
トモヒサが話と足を止める。
その視線の先には、目立つ格好の大男が立っていた。
周りは彼を遠巻きにしているようだ。
「有名人?」
「彼は、ランキング82位……ラビット宇崎です」
82位。
一見して低いかもしれないが、住民のほとんどがデュエリストであるこの街において、82位というのはとてつもない上位層の強者である。
「誰か、我とデュエルする者はおらんのか! 我は誰の挑戦も拒みはせぬ!」
声をあげる宇崎に対して、周囲はよりいっそう距離を取る。
「ランキング100位内とデュエルなんて、無理に決まってるだろ……」
「他の街のプロデュエリストでも、この街だとせいぜい1000位内なんだろ?」
「挑むだけ無駄だよ。ランク下げたくないし」
そんな中、歩み寄っていく者が一人いた。
「それって、俺でもいいの?」
ユーイチである。
「ゆ、ユーイチ君! もっと手頃な相手からでも!」
「なんで? 強い相手とのデュエルの方が、面白いじゃん!」
宇崎はその様子を見て、満足げに微笑した。
「ふっ、若いな……。だが、いい若さだ。その挑戦、このラビット宇崎が受けよう!」
「あわわわわ……」
慌てるトモヒサを尻目に、二人の決闘者がデュエルディスクを構える。
デュエルが成立し、二人の情報が記されたソリッドビジョンが宙に浮かんだ。
その情報を見て周囲が騒がしくなる。
「挑戦者が現れたのか。あいつ、ランキング何位なんだ?」
「ランキングポイント……0!? この街に来て初めてのデュエルかよ!?」
「無謀すぎるだろ。でも、ひょっとして……!」
宇崎は余裕のある笑みを、ユーイチは獰猛な笑みを浮かべ、カードという剣を構える。
「「デュエル!」」
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