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HOME > 遊戯王SS一覧 > 前日譚カナン編

前日譚カナン編 作:繋ぎ手

私は森の泉の近くで過ごしてきた。私の呪いを抑えるのに最適だったから。
友達というのもいなかった。私は「呪いの子」だから。
両親の顔も覚えていない。私に気づかれないようにご飯を置いていくだけ。
私もその時は眠るフリをする。また嫌われるのは嫌だから。
何年もそうやって過ごしてきた。あの人が来るまでは。

「やぁ。突然だけど一緒に来てもらうよ」
「な、なんで。っていうか私はここからはなれたら」
あまりにも突然のことだったのでうまく声が出せなかった。声を出すことがあまりなかったのもあるけど
「君の両親に僕の話をしたら君のことを引き取ってもらえないかって。僕はそういう力について調べてるんだ。君の力についても少しなら大丈夫だから。」

「ほ、ほんとだ。」
私は久しぶりに森からでて村を見た。少しだけ記憶よりもきれいな気がした。

「あなたは⋯私はこれからどうすればいいの?」
「僕が作る施設に来て欲しい。君のような力を持っている子を集めようと思っているんだ。」
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1 前日譚カナン編 11 0 2025-09-01 -

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