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六符「歪められた運命」 作:ツバサ
魔理沙のターンへ移り、本来ならドローを行う場面。
が、それを遮るかのように輝く墓地。
希望の光と魔理沙が呼んだそれは・・・自身の効果により墓地に送られた「幻想絆・阿求」が放つ光であった。
「『幻想絆・阿求』は自分のドローフェイズ時、ドローを行う代わりに自身の効果で送られたこいつを手札に戻すことができるのさ。
私はドローを行わず、阿求を手札に加えさせてもらうぜ!」
「・・・」
「幻想絆・阿求」を手札に加えたことで手札を4枚にする魔理沙。
が、それを見たレミリアは・・・すぐに余裕の表情に変わる。
「ふん・・・それで阿求を召喚して手札交換、そのまま逆転に繋げようと考えているのかしら・・・?言ったはずよ、あなたの運命は・・・」
「お前によって操作されている・・・わかりきってるさ。
だがそれでもやらせてもらうぜ!再び『幻想絆・阿求』を召喚だ!」
「幻想絆・小鈴」の横に再び立つ阿求。友人との再会に小鈴はぴょんぴょん跳ねながら阿求の手を取っていた。
とはいえ、阿求としてはまだやることが残っている。手に持っていた巻物を開き、それを読み始めた。
「よし、召喚に成功したことで手札の『幻想絆』カード、『幻想絆・朱鷺子』をデッキの下に戻して新たに2枚のカードをドローするぜ!」
(それで手札に加えたところで・・・あなたがドローするのはこの場面ではほとんど役に立たないカードよ・・・残念だったわね)
朱鷺子を下に送り、2枚ドローすることで再び手札を4枚にする魔理沙。
が、魔理沙もここまでは予想済みだった様子。自身に満ち溢れた表情を崩すことは無い。
ここで魔理沙が手にかけたのは・・・「幻想絆・レミリア」の効果でドローしたカードだった。
「・・・!」
「そう、運命操作は確かに厄介な能力だ。
しかし、それにも欠点がある。それは効果を発動するための互いのドローでお前の知らないカードが手札に加わる可能性があるってことだ。
つまり・・・こいつはお前の知らないカード!ここで使わせてもらうぜ!
魔法カード、『幻想絆の縁起』を発動!
こいつは相手の墓地のモンスター1体を選択し、そのモンスターと同じレベルか、同じ攻撃力の『幻想絆』モンスターを1体手札に加えることができるカードだ。
私はお前の墓地に存在するレベル3の『幻想絆・ルーミア』を選択するぜ。
よってレベル3の『幻想絆・リリー』・・・お注射天使じゃなくて春告精だぜ?こいつを手札に加えさせてもらう」
「明らかに頼りなさそうなカードを加えて何を・・・」
「まあ慌てるな、こっからが本番だ。
さて、実は『幻想絆の縁起』、①、②、③の効果があるんだよな。
①の効果がさっきの奴なんだが・・・このカードは『幻想絆・阿求』が存在する場合に①、②の効果を発動するたび、デッキからカードを1枚ドローする能力が備わっている。
①の効果を発動したからさらにドローだぜ!」
①のサーチ効果でデッキをシャッフルしたため、魔理沙がドローしたカードは完全に正体不明のものである。
手札は5枚。運命が覆されつつあることにレミリアは戸惑いを隠せなかった。
「まだだ!ここで『幻想絆の縁起』、二つ目の効果を発動する!
こいつを墓地から除外することで、墓地に存在する『幻想絆』カードを4枚までデッキに戻すことができるのさ!
私は『幻想絆・サニー』、『幻想絆・ルナ』、『幻想絆・スター』の3枚を選択してデッキに戻させてもらうぜ!
そしてシャッフル、こいつは②の効果だから再びドロー効果を発動してドローだ!」
また正体不明のカードを引かれ、魔理沙の手札は6枚へと潤う。
歯ぎしりしながらも、レミリアにそれを止める術は一切なかった。
しかし、魔理沙の手札に逆転のためのカードはまだそろってはいない。
ゆえに、最後の賭けに出た。
「行くぜ!手札から魔法カード、『手札抹殺』!
互いのプレイヤーは手札を全て捨て、同じ枚数分ドローする!
私は5枚を捨てて5枚ドロー!」
「・・・3枚捨てて3枚ドロー」
そして希望を託した5枚。魔理沙はニィッ、と笑みを溢した。
「行くぜ、『死者蘇生』!
こいつで墓地のモンスターを復活だ!
さーて、こいつでお前のネオタキオンを復活させるっていう手もあるんだが・・・」
「・・・!」
「・・・ここはこのカード!『幻想絆・魔理沙』を蘇らせるぜ!」
攻撃力4500のネオタキオンという選択肢をあえて捨てて攻撃力1400の「幻想絆・魔理沙」を復活させる魔理沙。
・・・が、その瞬間「幻想絆・魔理沙」に不思議なオーラが纏いだす。
それによって攻撃力が・・・倍の2800へと上昇した。
「な・・・何が起きたの!?」
「このオーラは・・・墓地に存在する私のカード、『幻想絆・魅魔』の物だぜ。
師匠はフィールド、または墓地に存在する限り、『幻想絆・魔理沙』の元々の攻撃力を2倍にするのさ。」
「・・・『手札抹殺』で墓地に捨てていたのね・・・!」
「幻想絆・魔理沙」の後ろに黒い影が映る。
その姿ははっきりとしないが、それこそおそらく「幻想絆・魅魔」なのだろう。
「・・・私はこのターン、まだ『幻想絆・小鈴』の効果によって『幻想絆』モンスターしか召喚していない。
が、その前に伏せカード・・・『死者転生』を手札1枚を捨てて発動させるぜ!
こいつで私の墓地のモンスター・・・『お注射天使リリー』を手札に加える!
そしてそのまま召喚させるぜ!」
再び巨大な注射器を持ってリリーが現れる。
が、残りライフ100の魔理沙では到底その力を発揮させることはできない。
「レミリア、このデッキはな・・・本来、『お注射天使リリー』で攻めるためのデッキなんだぜ?
だから、破壊効果を持つ『幻想絆・フランドール』への対抗策は・・・当然の如く用意してあるのさ」
「・・・この状況でリリーを召喚した・・・ということは・・・まさか魔法使い族専用カードが・・・!」
「その通りだ!こいつがキーカード・・・速攻魔法、『ディメンション・マジック』!」
地面から人型の棺が飛び出し、魔理沙の場に設置される。
同時に、「お注射天使リリー」は光の粒子となって棺へと吸い込まれた。
「自分の場に魔法使い族モンスターが存在する場合、自分のモンスター1体をリリースして発動する。
そして・・・手札から魔法使い族モンスターを特殊召喚する!
さあ、現れな!『時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール』!!」
棺が開き、そこから1体の魔法使いが飛び出す。
法衣に身を包み、先端にユリのような花が装飾されている杖を持った魔女・・・フルール・ド・ソルシエールだ。
攻撃力2900の最上級モンスター。その能力も凄まじい。
が、「ディメンション・マジック」の効果はまだ終わらない。
「『ディメンション・マジック』の効果で、フィールドのモンスター1体を破壊できる!
悪いがフラン、おとなしく墓地に行っててくれよな!!」
棺から放たれた魔力の渦が、フランを包み込む。
頭を抱えながら苦しむフランは魔力その物と化し、棺に吸い込まれる。
そして、棺は再び地面へと吸い込まれ、「幻想絆・フランドール」はその場から消滅した。
「しまった・・・!これでは破壊効果を使えない・・・!」
「まだ終わらないぜ!フルール・ド・ソルシエールは召喚、特殊召喚に成功したとき、相手の墓地のモンスター1体を特殊召喚するのさ!
ここでもらうぜ!『CNo.107 超銀河眼の時空龍』!!」
ソルシエールが杖を掲げると、そこから渦が広がり、その中から黄金の三つ首龍・・・ネオタキオンが蘇り、主であるレミリアに牙を向いた。
「ネオタキオンを・・・奪われたですって・・・!?」
「この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できず、ターン終了時に破壊されるが・・・もう関係ないな。
レミリア、お前の操った運命なんてそんなもんさ。力に飲み込まれた奴ができることなんざ、大したことないんだぜ?」
「・・・」
「だから、おとなしく元に戻れ。いいな?
・・・さあ、ネオタキオン!主の目を覚まさせてやれ!
アルティメット・タキオン・スパイラル!!」
極限にまでため込んだエネルギーを、再び螺旋状に放つ。
そのエネルギーは邪な力を秘めた「幻想絆・レミリア」を呑みこみ、消滅させた。
「幻想絆・スター」の効果で攻撃力が2400にまで減少していたため、レミリアは2100のダメージを受け、3500へと減少する。
「・・・さあ、こいつで終わりだ!
ソルシエール!そして『幻想絆・魔理沙』の連携攻撃!
フルール・ペタル・スパーク!!」
ソルシエールが杖から放つユリの花びらの吹雪、そして「幻想絆・魔理沙」が放つ巨大レーザー、マスタースパーク。
二つが合わさり、見るも美しい弾幕となる。
それをその身に受けたレミリアは・・・うなだれながら吹き飛ばされ、そのライフを0としたのだった。
デュエルが終了し、決闘陣が消滅すると、魔理沙はダメージによる疲労を抑えながらレミリアの元に駆け寄る。
どうやら意識はしっかりしているようで、レミリアはさきほどまでの黒いオーラが完全に消えていた。
「うぅ・・・どうやら、迷惑をかけたようね・・・」
「覚えてはいるのか・・・なら話は簡単だ。すぐに『幻想絆』カードを渡してくれ。こいつはお前が扱うには危険すぎるぜ」
「どうやらそのようね・・・いいわ、デッキから抜き取りなさい」
倒れこんだままでデッキを魔理沙に渡すレミリア。
魔理沙はその中から「幻想絆」カードだけを抜きだし、残ったカードはそのままレミリアに返却した。
「・・・唐突に、目の前に『幻想絆・レミリア』のカードが現れたのよ。
それを手に取った途端・・・私は体が不調になった。
咲夜にも『幻想絆・咲夜』のカードがあって、あの子も体調を崩したわ。
それでも私たちはなんとか意識を保っていたのだけど・・・他の住民たちは完全に倒れこんでいた。
なんとかベッドに運んで、咲夜が休憩のために休んだところで私はカードを回収したのだけど・・・そこからはあなたが見た通りよ。
それと、人喰い妖怪と2匹の妖精も保護してあるわ・・・その3人のカードはその時にね・・・」
「1枚程度じゃまだ大丈夫なのか・・・複数枚手にしてああなるわけだな」
ここで魔理沙の中には、「『幻想絆』カードを手にした者は謎の力に飲み込まれて支配される」という仮説が立った。
レミリアの証言は貴重なものだ。すぐに神社に戻って皆と情報を整理したいところである。
「レミリア、とりあえず咲夜のところまで運んでやる。今は休んでおきな」
「・・・すまないわね、何から何まで・・・」
レミリアに肩を貸し、紅魔館を歩く魔理沙。
これにて魔理沙は新たな「幻想絆」カードを手にしたのだった。
一方博麗神社では・・・。
「・・・ねえ針妙丸、これって強くない?」
「え、なんで強いって思うの?」
「いやだって攻撃力が半端ないじゃない。これ出せばまず勝てるわよ」
「攻撃力だけだよ?そのカード・・・というかどうやって出すのよ?」
「えっと、この3体は・・・まあなんとかなるでしょ」
「だからどうやって出すかってのを聞いてるのよ!
どう扱う気なの!?『ゲート・ガーディアン』なんて!!」
・・・針妙丸の受難はまだ終わらないようである。
後書き
ということでようやく終わった魔理沙VSレミリアです。いやー、疲れました。
何せレミリアはともかく魔理沙は混合型なので半ば紙束になってるんですよね・・・どう整合性を付けるべきか迷いました。
それでもどうにか魔理沙らしいフィニッシュに持ち込めました。ここまでどれだけの苦労を強いられたことか・・・。
さて、次回はようやく早苗さんです。
彼女のベースとなるデッキは既に決まっています。あとはどう「幻想絆」と合わせるかです。
では、次回もゆっくり待っていってね!
が、それを遮るかのように輝く墓地。
希望の光と魔理沙が呼んだそれは・・・自身の効果により墓地に送られた「幻想絆・阿求」が放つ光であった。
「『幻想絆・阿求』は自分のドローフェイズ時、ドローを行う代わりに自身の効果で送られたこいつを手札に戻すことができるのさ。
私はドローを行わず、阿求を手札に加えさせてもらうぜ!」
「・・・」
「幻想絆・阿求」を手札に加えたことで手札を4枚にする魔理沙。
が、それを見たレミリアは・・・すぐに余裕の表情に変わる。
「ふん・・・それで阿求を召喚して手札交換、そのまま逆転に繋げようと考えているのかしら・・・?言ったはずよ、あなたの運命は・・・」
「お前によって操作されている・・・わかりきってるさ。
だがそれでもやらせてもらうぜ!再び『幻想絆・阿求』を召喚だ!」
「幻想絆・小鈴」の横に再び立つ阿求。友人との再会に小鈴はぴょんぴょん跳ねながら阿求の手を取っていた。
とはいえ、阿求としてはまだやることが残っている。手に持っていた巻物を開き、それを読み始めた。
「よし、召喚に成功したことで手札の『幻想絆』カード、『幻想絆・朱鷺子』をデッキの下に戻して新たに2枚のカードをドローするぜ!」
(それで手札に加えたところで・・・あなたがドローするのはこの場面ではほとんど役に立たないカードよ・・・残念だったわね)
朱鷺子を下に送り、2枚ドローすることで再び手札を4枚にする魔理沙。
が、魔理沙もここまでは予想済みだった様子。自身に満ち溢れた表情を崩すことは無い。
ここで魔理沙が手にかけたのは・・・「幻想絆・レミリア」の効果でドローしたカードだった。
「・・・!」
「そう、運命操作は確かに厄介な能力だ。
しかし、それにも欠点がある。それは効果を発動するための互いのドローでお前の知らないカードが手札に加わる可能性があるってことだ。
つまり・・・こいつはお前の知らないカード!ここで使わせてもらうぜ!
魔法カード、『幻想絆の縁起』を発動!
こいつは相手の墓地のモンスター1体を選択し、そのモンスターと同じレベルか、同じ攻撃力の『幻想絆』モンスターを1体手札に加えることができるカードだ。
私はお前の墓地に存在するレベル3の『幻想絆・ルーミア』を選択するぜ。
よってレベル3の『幻想絆・リリー』・・・お注射天使じゃなくて春告精だぜ?こいつを手札に加えさせてもらう」
「明らかに頼りなさそうなカードを加えて何を・・・」
「まあ慌てるな、こっからが本番だ。
さて、実は『幻想絆の縁起』、①、②、③の効果があるんだよな。
①の効果がさっきの奴なんだが・・・このカードは『幻想絆・阿求』が存在する場合に①、②の効果を発動するたび、デッキからカードを1枚ドローする能力が備わっている。
①の効果を発動したからさらにドローだぜ!」
①のサーチ効果でデッキをシャッフルしたため、魔理沙がドローしたカードは完全に正体不明のものである。
手札は5枚。運命が覆されつつあることにレミリアは戸惑いを隠せなかった。
「まだだ!ここで『幻想絆の縁起』、二つ目の効果を発動する!
こいつを墓地から除外することで、墓地に存在する『幻想絆』カードを4枚までデッキに戻すことができるのさ!
私は『幻想絆・サニー』、『幻想絆・ルナ』、『幻想絆・スター』の3枚を選択してデッキに戻させてもらうぜ!
そしてシャッフル、こいつは②の効果だから再びドロー効果を発動してドローだ!」
また正体不明のカードを引かれ、魔理沙の手札は6枚へと潤う。
歯ぎしりしながらも、レミリアにそれを止める術は一切なかった。
しかし、魔理沙の手札に逆転のためのカードはまだそろってはいない。
ゆえに、最後の賭けに出た。
「行くぜ!手札から魔法カード、『手札抹殺』!
互いのプレイヤーは手札を全て捨て、同じ枚数分ドローする!
私は5枚を捨てて5枚ドロー!」
「・・・3枚捨てて3枚ドロー」
そして希望を託した5枚。魔理沙はニィッ、と笑みを溢した。
「行くぜ、『死者蘇生』!
こいつで墓地のモンスターを復活だ!
さーて、こいつでお前のネオタキオンを復活させるっていう手もあるんだが・・・」
「・・・!」
「・・・ここはこのカード!『幻想絆・魔理沙』を蘇らせるぜ!」
攻撃力4500のネオタキオンという選択肢をあえて捨てて攻撃力1400の「幻想絆・魔理沙」を復活させる魔理沙。
・・・が、その瞬間「幻想絆・魔理沙」に不思議なオーラが纏いだす。
それによって攻撃力が・・・倍の2800へと上昇した。
「な・・・何が起きたの!?」
「このオーラは・・・墓地に存在する私のカード、『幻想絆・魅魔』の物だぜ。
師匠はフィールド、または墓地に存在する限り、『幻想絆・魔理沙』の元々の攻撃力を2倍にするのさ。」
「・・・『手札抹殺』で墓地に捨てていたのね・・・!」
「幻想絆・魔理沙」の後ろに黒い影が映る。
その姿ははっきりとしないが、それこそおそらく「幻想絆・魅魔」なのだろう。
「・・・私はこのターン、まだ『幻想絆・小鈴』の効果によって『幻想絆』モンスターしか召喚していない。
が、その前に伏せカード・・・『死者転生』を手札1枚を捨てて発動させるぜ!
こいつで私の墓地のモンスター・・・『お注射天使リリー』を手札に加える!
そしてそのまま召喚させるぜ!」
再び巨大な注射器を持ってリリーが現れる。
が、残りライフ100の魔理沙では到底その力を発揮させることはできない。
「レミリア、このデッキはな・・・本来、『お注射天使リリー』で攻めるためのデッキなんだぜ?
だから、破壊効果を持つ『幻想絆・フランドール』への対抗策は・・・当然の如く用意してあるのさ」
「・・・この状況でリリーを召喚した・・・ということは・・・まさか魔法使い族専用カードが・・・!」
「その通りだ!こいつがキーカード・・・速攻魔法、『ディメンション・マジック』!」
地面から人型の棺が飛び出し、魔理沙の場に設置される。
同時に、「お注射天使リリー」は光の粒子となって棺へと吸い込まれた。
「自分の場に魔法使い族モンスターが存在する場合、自分のモンスター1体をリリースして発動する。
そして・・・手札から魔法使い族モンスターを特殊召喚する!
さあ、現れな!『時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール』!!」
棺が開き、そこから1体の魔法使いが飛び出す。
法衣に身を包み、先端にユリのような花が装飾されている杖を持った魔女・・・フルール・ド・ソルシエールだ。
攻撃力2900の最上級モンスター。その能力も凄まじい。
が、「ディメンション・マジック」の効果はまだ終わらない。
「『ディメンション・マジック』の効果で、フィールドのモンスター1体を破壊できる!
悪いがフラン、おとなしく墓地に行っててくれよな!!」
棺から放たれた魔力の渦が、フランを包み込む。
頭を抱えながら苦しむフランは魔力その物と化し、棺に吸い込まれる。
そして、棺は再び地面へと吸い込まれ、「幻想絆・フランドール」はその場から消滅した。
「しまった・・・!これでは破壊効果を使えない・・・!」
「まだ終わらないぜ!フルール・ド・ソルシエールは召喚、特殊召喚に成功したとき、相手の墓地のモンスター1体を特殊召喚するのさ!
ここでもらうぜ!『CNo.107 超銀河眼の時空龍』!!」
ソルシエールが杖を掲げると、そこから渦が広がり、その中から黄金の三つ首龍・・・ネオタキオンが蘇り、主であるレミリアに牙を向いた。
「ネオタキオンを・・・奪われたですって・・・!?」
「この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できず、ターン終了時に破壊されるが・・・もう関係ないな。
レミリア、お前の操った運命なんてそんなもんさ。力に飲み込まれた奴ができることなんざ、大したことないんだぜ?」
「・・・」
「だから、おとなしく元に戻れ。いいな?
・・・さあ、ネオタキオン!主の目を覚まさせてやれ!
アルティメット・タキオン・スパイラル!!」
極限にまでため込んだエネルギーを、再び螺旋状に放つ。
そのエネルギーは邪な力を秘めた「幻想絆・レミリア」を呑みこみ、消滅させた。
「幻想絆・スター」の効果で攻撃力が2400にまで減少していたため、レミリアは2100のダメージを受け、3500へと減少する。
「・・・さあ、こいつで終わりだ!
ソルシエール!そして『幻想絆・魔理沙』の連携攻撃!
フルール・ペタル・スパーク!!」
ソルシエールが杖から放つユリの花びらの吹雪、そして「幻想絆・魔理沙」が放つ巨大レーザー、マスタースパーク。
二つが合わさり、見るも美しい弾幕となる。
それをその身に受けたレミリアは・・・うなだれながら吹き飛ばされ、そのライフを0としたのだった。
デュエルが終了し、決闘陣が消滅すると、魔理沙はダメージによる疲労を抑えながらレミリアの元に駆け寄る。
どうやら意識はしっかりしているようで、レミリアはさきほどまでの黒いオーラが完全に消えていた。
「うぅ・・・どうやら、迷惑をかけたようね・・・」
「覚えてはいるのか・・・なら話は簡単だ。すぐに『幻想絆』カードを渡してくれ。こいつはお前が扱うには危険すぎるぜ」
「どうやらそのようね・・・いいわ、デッキから抜き取りなさい」
倒れこんだままでデッキを魔理沙に渡すレミリア。
魔理沙はその中から「幻想絆」カードだけを抜きだし、残ったカードはそのままレミリアに返却した。
「・・・唐突に、目の前に『幻想絆・レミリア』のカードが現れたのよ。
それを手に取った途端・・・私は体が不調になった。
咲夜にも『幻想絆・咲夜』のカードがあって、あの子も体調を崩したわ。
それでも私たちはなんとか意識を保っていたのだけど・・・他の住民たちは完全に倒れこんでいた。
なんとかベッドに運んで、咲夜が休憩のために休んだところで私はカードを回収したのだけど・・・そこからはあなたが見た通りよ。
それと、人喰い妖怪と2匹の妖精も保護してあるわ・・・その3人のカードはその時にね・・・」
「1枚程度じゃまだ大丈夫なのか・・・複数枚手にしてああなるわけだな」
ここで魔理沙の中には、「『幻想絆』カードを手にした者は謎の力に飲み込まれて支配される」という仮説が立った。
レミリアの証言は貴重なものだ。すぐに神社に戻って皆と情報を整理したいところである。
「レミリア、とりあえず咲夜のところまで運んでやる。今は休んでおきな」
「・・・すまないわね、何から何まで・・・」
レミリアに肩を貸し、紅魔館を歩く魔理沙。
これにて魔理沙は新たな「幻想絆」カードを手にしたのだった。
一方博麗神社では・・・。
「・・・ねえ針妙丸、これって強くない?」
「え、なんで強いって思うの?」
「いやだって攻撃力が半端ないじゃない。これ出せばまず勝てるわよ」
「攻撃力だけだよ?そのカード・・・というかどうやって出すのよ?」
「えっと、この3体は・・・まあなんとかなるでしょ」
「だからどうやって出すかってのを聞いてるのよ!
どう扱う気なの!?『ゲート・ガーディアン』なんて!!」
・・・針妙丸の受難はまだ終わらないようである。
後書き
ということでようやく終わった魔理沙VSレミリアです。いやー、疲れました。
何せレミリアはともかく魔理沙は混合型なので半ば紙束になってるんですよね・・・どう整合性を付けるべきか迷いました。
それでもどうにか魔理沙らしいフィニッシュに持ち込めました。ここまでどれだけの苦労を強いられたことか・・・。
さて、次回はようやく早苗さんです。
彼女のベースとなるデッキは既に決まっています。あとはどう「幻想絆」と合わせるかです。
では、次回もゆっくり待っていってね!
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まずは五符。「メテオ・レイン」によって貫通ダメージを与える場面ですが、「幻想絆・スター」は攻撃表示のため貫通ダメージとはなりませんでした。
「幻想絆・ルナ」を破壊してからステータスアップの能力を消せば同じ結果にはなります。
そして六符、ここでは致命的なミスが。
「メイド妖精トークン」が2体存在するのを忘れて2連続ダイレクトアタックを決めさせてしまいました。
これでは決着がつきません。幸い魔理沙の手札が1枚余っているため、散々迷いましたが前のターンから魔理沙も「メテオ・レイン」を伏せていたこととしました。
「古の森」という手もありましたが、魔理沙本来のデッキであるリリービートとの相性が良くないため苦しいながらもこうさせてもらいます。
オリカばっかだとだいぶ把握するのが難しいですね・・・次からは気を付けます。失礼しました。 (2014-12-02 12:17)
・・・。
ご指摘ありがとうございました。正直ここからどう訂正すればいいかわからないです・・・。
えー、これどうしよう・・・レミリアが事前に強力なモンスターを墓地に送っていたということにしておきます・・・オリカばっかがここまで意識を低くさせるとは・・・すみませんでした。 (2014-12-17 09:47)
おそらく素のタキオンの方でしょうが、七皇の剣によってEXから呼び出されたオバハンはエクシーズ召喚扱いではないため蘇生制限を満たせないのです・・・。
事前にエクシーズされて墓地にいったのを七皇で素材にすれば問題ないのですが・・・。 (2015-02-09 22:21)