外伝07　雲行き怪しく　作：トマトところてん

余談

　NHKの時をかけるテレビ光れ泥だんごを見て思いましたが、タクティカルトライデッキはまさに他人の作った光る泥だんごで崩したくない気持ちがあるんですが、やっぱり他人に渡された光る泥だんごじゃなくて自分の作った泥だんごを選ぶというか、そんな子供の粋な心に感動しました。また集中して作った自分の泥だんごがアクシデントで人に崩されてもケロッとしている子供を見るとその美しい心に惹かれます。執着もないというか。光るだけが全てならばこの世界はあまりに暗いのに、と米津玄師の曲の歌詞でありましたが、そんなこともないかなと元気がでました。

前回のあらすじ

　気候変動を科学技術で克服した未来だったかうろ覚えだけど、遊星が昼食を取り、ブルーノが自然の景色を撮影していたところ……


本編


　片付けが済んだ。と、空の模様が怪しい。一雨でも降るんじゃないか。避暑地ということで山の天気は変わりやすいというが、今月は雨が非常に少なかった。それなのにこれはツイてないな。とりあえず遊星はたき火台の上に薪を足すのはやめて、やかんで水を沸かして水筒につめておくことにした。雨が弱めなら、雨よけをして続けることはできるが、キャンプらしいキャンプの雲行きは怪しくなっていた。仕方なく、電気自動車のトランクからカセットコンロを持ってきて、洗い場と屋根つきで併設されているダイニングの長テーブルに置いた。一台しかない。これから夕食を作るとなると大変になるぞと思った。
　ブルーノは雨具に着替えていた。解凍させたエビとカニの状態もみてみる。鍋が小さいのでカニの脚は折ってヌンチャクのような状態にして煮込む。
エビは背わたを取って煮込む。ゆで上がったらどちらも殻を取る。
　水でエビを洗ってるところでエンディングクレジット。後半に続く。まだまだ続く遊星のぼっちキャンプ

CM

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番組後半　タイトル　シーズン5　第34話　ワンターン3キルとラストホイーラーの3タテ

　あれから時間が経って、辺りはすっかり暗くなって、雨もザアザアと降っていた。撮影係のブルーノはそれでも懸命に撮っている。
「今日スーパーで買ったものは、冷凍チャーハンとエビとカニとインスタントみそ汁か。まあ、惣菜が実はクーラーボックスの中にいくつかあるんだが」
　遊星は呟く。コンロが一台しかないので順番が大事。遊星はバウルーと呼ばれるフライパンを取り出した。いわゆるホットサンドメーカー。これでチャーハンを急速に加熱できるので後回し。やはりカニとエビか。それも一人分にしては余分に買いすぎた。残さず火を通さなくては。地味な絵面な展開が始まろうとしていた。ブルーノは、
「落ち着いて無心でやるんだ、アクセルシンクロはまずそこからだ」
　とアドバイスしていた。

続く


今日はおやすみなさい。