EX04:裏のある生徒会会長　作：風鼠

桜希「まったくあいつは…」

麻里華「どうかしたんですか？」

桜希「ん、あぁ。また生徒会長の奴がな…」

麻里華「え…あぁ…会長ですか…」

大蜘蛛「生徒会長と何かあったんすか？」



この学園の生徒会長糸辻（いとつじ ） 凶星（きょうせい）。

超が付くほどの優等生であり、毎年全国テストで毎回10位以内に入るほどの天才。

普段、サングラスはしているものの、整った容姿で性格も優しい。学校でも人気が高い生徒だ。

桜希「ん、あぁ。また夜の学校に入って遊んでたんだ」

大蜘蛛「そ、それって、不法侵入なんじゃ…」


麻里華「けど、会長いわく生徒会の仕事をしていたっていうのよ」


桜希「実際に仕事をしてた姿を目撃した先生もいて、ＰＣのログイン時間も確認できたんだが…あいつのことだ。先生の目をかいくぐって遊んでたんだろう」




大蜘蛛「…な、なんだか問題ある生徒っすねぇ」



麻里華「正直困ってるのよ。会長は自由すぎて…」


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夜…

大蜘蛛「その対策として…夜の巡回っすか…」



桜希「あぁ、今できる対策はこれくらいだからな…。それに委員会の予算も生徒会が決定するから、あいつに対策を気付かれないにはこういうアナログな方法しか思いつかなくてな…」


大蜘蛛「はぁ…」


深夜の高校。桜希先輩とともに懐中電灯を持ち、教室内を確認していく。



桜希「…近付いてきたのがわかるか？」



大蜘蛛「…はいっす…」



1階、2階と周り、3階へと登る階段の前に到着するとかすかな笑い声が３階から聞こえてくる。




その声の発生源へと桜希先輩とともに恐る恐る近づいていく。


???「ふふ…今日は楽しめたよ」


女子生徒「はい♪」


桜希「まったく…夜の教室でお愉しみかい？糸辻。」



???→糸辻「ん…なんだ。桜希ちゃんか」


艶のある黒髪のロングヘア―で整った顔立ちの美少年。



大蜘蛛「教室で何してたっすか？」


糸辻「ん…あぁ。ちょっと予算の話をね」


会長が相手していたのは他の委員会の先輩だった。


女子生徒「じゃ、じょあ私はこれで…」


糸辻「ん…あぁ、またね。」


桜希「はぁ…また、手を出していたのか？」


糸辻「うん、かわいかったからね」


桜希「まったく…」


大蜘蛛「仕事は終わったんすか？」


糸辻「あぁ、今日の仕事はおわったからね。それにしても大蜘蛛ちゃん可愛いね」


大蜘蛛「な、なにを急にいうっすか！」


桜希「まったく糸辻は…私の後輩に手を出すなよ」


糸辻「ふふ…どうしようかな。」


大蜘蛛「（さ、寒気がするっす）」


糸辻会長は不敵な笑みを浮かべ、私を見つめる。


糸辻「まぁ、いいさ。この学園の生徒全員の情報は大体集め終わったからね。特に風紀委員の生徒はね…」


桜希「な！…糸辻らしいか…」


糸辻「そういえば、桜希は昨日の夜、部屋で1人でお愉しみにふけってたでしょ」


桜希「な、なぜそれを…」


糸辻「それに最近はすごく可愛い下着をつけてるみたいだね」


桜希「な、なな…」


糸辻「他にもいろいろあるよ。」


桜希「や、やめろぉ！」


大蜘蛛「（先輩…意外っす）」


糸辻先輩の言葉に桜希は顔を赤めらせで声を荒げる。


糸辻「これくらいにしてあげるよ。また会おうね、大蜘蛛ちゃん」


大蜘蛛「は、はいっす…」


糸辻先輩は荒ぶる桜希先輩を気にせず爽やかな笑顔でこの場を立ち去る


桜希「まったく自由な奴だ」


大蜘蛛「なんとなく…問題児だということは分かったっす…」


桜希「そうだろう？あいつは小学校からの付き合いだが、あいつはあまり変わってないから困ってるんだ…」


大蜘蛛「はぁ…」


桜希「まぁ、昔よりは大人しくなったと思ってたんだが…裏でいろんなことをしていると噂になっててな…」


大蜘蛛「噂っすか？」


桜希「あぁ…裏でこの学園を牛耳ってて、かなりの利益を受けていると言われててな…」


大蜘蛛「はぁ…まさかそんなこと…ない…すよね？」


桜希「あの男なら…ありえそうな話だ…」








糸辻「ふふふ…さぁ、今宵も始めよう。生徒会の会議を…」


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設定
糸辻 凶星（いとつじ きょうせい）
年齢：1８歳　高校３年生
生徒会長設定追加