―黒羽のLoki― TURN6 黒き胎動　作：SAT-TUN

TURN5 からの続き…


……
Loki『来い！お前達！！』
真紅眼の黒竜『グオオオオォォ！！』
エビルナイトドラゴン『キリュリュリュ！！』
カースオブドラゴン『キキャアアアア！！』

Loki『一斉攻撃だ！』

ゴォオオオオーーッッ！！

……
バチンｯｯ！！

Loki『くそっ…！びくともしねぇ……。』
シュババｯｯ！！
Loki『ファイヤーボール発動！！3連弾ァｯｯ！！』

ボン！ボン！ボガァン！！

オオオオ……
……

Loki『くっ……、駄目か。』

諦めかけたその時……！

Loki『……ん？』

遠くに人の影が。
眼を凝らして凝視すると……！

Loki『…あれは…！……そうか！』

シュバｯ！！

Loki『魔法カード！罠はずし発動！！』

ブゥウウウウンン…………

ヴン……！

結界が消えていく……！

Loki『……やはりな。この結界は罠カード、ホーリーライフバリアー。』

結界を張っている和睦の使者たちが、
四方に散らばってバリアを張っていたのを目視できたのだ。

そのまま、
教会の様な建物に向かい、
歩き出すLoki。


ーその頃……。
教会内

ヴン…… ドクン…… ヴン…… ドクン……

ドクン……

ドクン……

ヴンｯｯ……！

Milco『……！！ きた……！！』

大きなオーヴのようなものの中のカードが強く光輝き始める……！

Milco『時は満ちた……！ この新たなる力で、Lokiを……そして…ヤツを……ｯｯ！！』

Milco『俺を嘲笑った奴等に制裁をｯｯ！！』

ピキピキピキ……

バリィィンッッ！！
カアァァァァ……

Milcoはそのカードを手にし、嘲笑う。
手にしたそのカードは、黒い邪気のようなものを纏っている。

Milco『ククク……。』

ギギィィ……

……ドン！！

突然教会の扉が開く。
その先には、Lokiが……！！

Loki『ここは……？』

『……！』

ズズズズ……！！

Milco『…………。』

『クククク……！！アハハハハァ！！
……
Lokiィィイイイイ！！！』

Loki『お前…は……？』

ズキン！

Loki『ぐあっ……。』

脳裏に記憶が断片的に過る。

Loki『お前……は……Mil…co……？』

Milco『フン……思い出したか？Loki……
僕は一瞬たりとも君のことを忘れたことはないよ……！！』
Loki『……。』
Milco『我々が対峙したということは……解るね…？』
Loki『くっ……俺は―』
Milco『御託はいいっ！！デュエルディスクを構えろォ！！』
Loki『……俺はあの時……』
Milco『黙れ！！君はここで塵となる！！』
Loki『……わかった、デュエルだ。』

二人『デュエル！！』

Milco『ククク……僕の先行……！
僕は魔法カード、融合を発動！！』
Loki『融合……だと…！』
Milco『そう……そして融合するのは……
この3体だ……！！』

『ギャアアアァァァス！！』

Loki『こ……、これは……！
青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)……！！』
Milco『ブルーアイズ3体融合！！
……出でよ！究極竜、青眼の究極亜龍(ブルーアイズオルタナティブアルティメットドラゴン)！！』

『ギャアアアアァァァァ！！！』

禍々しい瘴気を放つ……！

Loki『こんなカード……見たことがない……！』
Milco『当然だ……この僕しか所持していないカードさ……
Loki、君は過去の記憶を喪失している……君がこのセカイに来た意味……それは……！』
ズオオオオォォ……
Loki『……！！
なんだ！？』

ズオオオオォォォォ……！！

突如頭上に渦状の時空の歪みが……。

オオオオォォォォ……

ズズズズ……

ヴン！ー

Milco『き、貴様は……！！』

Loki『…………？！』


『フン……』


Loki『まさ……か……。』


海馬瀬人『実に、いとおしきニューロンズ(実験媒体)達よ……フフ……。』



顕現せしー

ー創造主。



ー次回へ続く。