―黒羽のLoki― TURN7 黒き野望　作：SAT-TUN

TURN6 からの続き…



Loki『……アンタは……確か…！』
Milco『……海馬…瀬人…！！』

海馬瀬人『……ククク』

海馬瀬人は腕を組み、宙に浮いている。
青黒いコート姿で、最新鋭のデュエルディスクから全身に青い線が張り巡らされている。

Milco『貴様ァ……何しに此処へ来た……！！』

海馬瀬人『フン…貴様たちの成長過程を拝みに来たまでだ……デュエルを続けるがいい……。』
Milco『ぐっ……貴様も……この手で、必ず……！』
Loki『……。』
Milco『デュエルを続行するｯ！！
僕はカードを1枚セットし、ターンを終了する！！』
Loki『…俺のターン、ドロー。
俺はカードを3枚セットし、モンスターをセット。ターンエンドだ。』
Milco『フッ！！僕のターン！ドロー！！
僕は死者蘇生を発動！対象は、墓地に存在する青眼の白龍ｯ！！』
Loki『くっ！！』

『ギャアアアァァァァス！！』

Milco『バトルだ！！ブルーアイズよ、目障りなセットモンスターを粉砕せよ！！』

ボガァァン！！

Loki『くっ……セットモンスターは、メタモルポッドだ。お互いに手札を全て捨て、5枚のカードを新たに手札とする！』
Milco『フッ！！お陰で手札が潤ったよ…！Lokiィ！！
更に！オルタナティブアルティメットドラゴンでー』
Loki『この瞬間！！リバースカード！オープン！！聖なるバリア ミラーフォース！！』

ボガァァン！！
シュウウウ……

ｳｳｳ……

……


Loki『なんだと……！！』
Milco『……残念だが、オルタナティブアルティメットはカード効果では破壊されない…！！攻撃は相殺されたがな……！！』
Loki『……化け物かっ…！』
Milco『アハハハ！！オルタナティブアルティメットに抗う術はないッ！！カードを2枚セットし、ターンエンドだ。さあ、貴様のラストターンだよ！！』
Loki『俺のターン、ドロー！俺は真紅眼の黒竜を召喚！！さらに、セットカードを発動！！メタル化魔法反射装甲ッ！！
レッドアイズは、ブラックメタルドラゴンへと変化を遂げる！！』

『グオオオォォ！！』

真紅眼の黒竜 メタル化装備 ATK2700

Milco『フッ！！そんな雑魚1体で今更何がー……

……

ハッ……！！』

Milcoの脳裏に、東京ドームでの記憶が生々しく過る……！！


(Loki『それは…どうかな？』)


……


Milco『……そうだ…、あの時……。

僕は、ヤツに……！
ヤツにィイ！！！』


カァアアアア！！

突然、オルタナティブアルティメットドラゴンと、Milcoに異変が……！
両者の身体から青い光が放たれる！

オオオオォォ……

Loki『なっ……なんだ……？何が起きている……！？』

海馬瀬人『フン………

来たか……！』

カァアアアア！！

Milco『僕は……僕はｯｯ！！！』

ゴアァァァァ！！

……

カッ！！

Milco『……僕はもう、負けない……

貴様らに、白き鉄槌をｯ！制裁をｯｯ！！』

『ギャアアアァァァァス！！！』

Milco『来い！Loki！！モンスターもろとも玉砕してやるッ！！』

Loki『……、なんだかよくわからねえが、いいぜ…！俺たちの持ちうる力の全てを、アイツらにぶつけてやろうぜ！レッドアイズ！！』

『グオオオォォォォｯｯ！！！』

その瞬間、Lokiとレッドアイズにも異変が……！！
両者共に赤く光り輝き始める！

カァアアアア！！

Loki『(よくわからねえが、熱くなるぜ……何かが、湧き上がってきやがる……！！)』

Loki『バトル！！レッドアイズでオルタナティブアルティメットドラゴンに攻撃！！
メタル化の効果により、相手の攻撃力の半分の数値を、攻撃力に加算する！！』
『グオオオォォ！！』
真紅眼の黒竜 ATK4950
青眼の究極亜龍 ATK4500
Loki『行けぇええええ！！』

オオオオオオォォ！！

Milco『させんッ！！リバースカードオープンッ！！速攻魔法、突進！！700ポイント攻撃力をアップさせる！！』
青眼の究極亜龍 ATK5200
真紅眼の黒竜 ATK4950

Loki『フッ……！なら俺たちも対抗するぜ！！速攻魔法、突進発動っ！！』
真紅眼の黒竜 ATK5650
青眼の究極亜龍 ATK5200

Milco『まだだｯｯ！！ダメージステップ！！リバースカードオープン！速攻魔法、ハーフシャット！！』
Loki『くっ！！攻撃力が半分になる！！』
真紅眼の黒竜 ATK2825
青眼の究極亜龍 ATK5200

Loki『まだ手はあるッ！！リバースカード、オープンッ！！カウンター罠、マジックジャマー！！』
Milco『なにｯｯ！！！』

真紅眼の黒竜 ATK5650
青眼の究極亜龍 ATK5200

Loki『行け！レッドアイズ！！ダークメガフレアー！！』

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ！！

ボガァァン！ボガァァン！ボガァァン！！

……

オオオオオオォォォォ……

……

Milco『そんなｯ……馬鹿なァァァァｯｯ！！！』

Loki『ハァ……、ハァ……！』

Milco『Loki、貴様ァァァァ！！』


海馬瀬人『フン……、彼らの意識レベルは更に上昇したか。やはり、競い合うことこそが、互いを…そして、己自身をより高貴なる者へと高め上げるのだｯ……！』


Loki『どうだ……王子様よォ……！！』

Milco『ぐぬぅううう！！！』


海馬瀬人『……闘え……！闘うのだ…
ニューロンズ達よ……！』




海馬の目的とは……




ー次回へ続く。