透真サイド13　意外な来訪者　作：ささくれ

透真「この間は凄かったな…。まさかあそこでスイッチヒッターを引くなんて…。」

天子「まあ、私の力のおかげだろうがな！」

透真「何言ってんだか…。」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ！

透真「ん？誰だ？こんな朝早くから…。」
ちなみに今は朝７時だ。

俺はゆっくり立ち上がって玄関を開ける。
その瞬間、言葉を失った…。

？？？「やっと会えたね！透真君！５年ぶりだね！」

透真「・・・な、なんで・・・ここにいるんだ・・・『茜』・・・」

茜「なんでって、透真君に会いに来たかったからに決まってるでしょ！死ぬほど探して透真君がここにいるってわかったから来たの！」

透真「け、けがは…大丈夫なのか…？」

茜「うん！１年前くらいに目覚めてそこからずぅっとリハビリをしてて、来るのが遅くなっちゃった！
…で？そこにいるか・わ・い・い女の子は誰？」

透真「ああ、これは、あの、その…」

天子「私は天子だ！よろしく頼む。呼び方は天子でも、天子っちでも、天子ちゃんでも、天ちゃんでも、好きに呼んでくれ！」

茜「う、うん…わかったよ…。」
やっぱり引かれてる…

透真「あ、あの、茜。」

茜「なあに？」
勇気を振り絞るんだ…！
頑張れ…俺…！

透真「茜…ごめん！俺…あの時まだ力の制御が聞かなくて……それなのに……デュエルを……して……茜を傷つけた……！！！」

茜「ちょ、ちょっと待って！力？制御？なにそれ？」

透真「ああ……俺は…カードの精霊と話す力を持っているんだ…気づいたのはつい最近だけど…」
そういって俺は天子を指しながら続けた。
透真「茜にはショックだろうけど、冷静に聞いてくれ…。天子は俺があの時召喚したオシリスの天空竜なんだ………。」

茜「え…？」

天子「私も最近思い出したのだがあの時私は確かに君を突き落としてしまった……。今でも後悔し続けている………。透真は悪くないんだ。私かすべて悪い……。すまない………！本当にすまなかった！！」

茜「……私はあの時のことを忘れない。だけどそれはね、透真君たちに謝ってもらうためじゃないの。あの時の大切な思い出をおぼえておきたいからなの。だから、その…、えーっと…、２人は悪くないよ。」

透真「………ありがとう…！茜！俺……！俺……！」
必死に言葉を探していると…

茜「もういいよ。気持ちはきちんと伝わったから。」
といい、俺を抱きしめた。
俺はしばらく何も考えることが出来なくなった。

５分後・・・

茜「それでね。今日からわたしはここに住みたいんだけど…。」

透真「え………？いやいやいやいや！ダメだよ！」

茜「だってぇ～。親と大喧嘩して絶縁させられちゃったから☆
だから帰る家がないの。お願い？」

透真「そ、そうだったのか……。それなら…いいけど、部屋汚いよ？」

茜「だいじょーぶ！わたしの部屋も汚かったから！じゃあ、今日からよろしくお願いします。」

透真「こちらこそよろしくお願いします。」
こうして男１人女２人の奇妙な生活が始まった…

to be continued・・・

茜「あ！そうだ！わたしのデッキまだ持ってる？」

透真「もちろんだよ。はい、これ。」

次回「生まれ変わる天使」

茜「久しぶりぃ～！わたしのデッキさん！もう離さないからねぇ～？」

透真/天子(闇が深いな……。)

題名、内容は余儀なく変更する場合があります。ご了承を・・・