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第9話 異国からの来訪 作:クロノスギア2
「あー、今日は転校生を紹介しよう」
朝一番から担任の口から出たのは突拍子も無い言葉だった。ちなみに今話してる担任は以前のヒステリー野郎とは違う。まあ、クラス費無くすは生徒に当たるはで散々だったからな、担任を下された訳だ。
「入れ」
「ハイアル!」
…アル?
「很高兴见到你(初めまして)!ワタシ、蘭 鈴玉(らん りんゆー)言うネ!気軽にランと呼ぶヨロシ!」
は…?
いきなり中国人ぽい奴が元気に飛び出してきた…。
「と言うわけで転校生の蘭さんだ。まだ、日本に馴染めてないみたいだから仲良くしてやれ」
これ又、騒がしくなりそうだ…。
---
「中国人なんだって?」
「すごーい!」
「アハハ…どうもネ…」
昼休み、あの中国人は転校生の宿命に合っていた。クラスの奴からの質問責め。
「な、なんだかすごい人気ですね…」
「土御門は転校生の話、知ってたか?」
「一応、転校生が来るみたいな話は聞きましたけどまさか外人だったとは知りませんでした…あれ?あの転校生さんこっち見て…こっちに来ます⁈」
なんだ?転校生が一体どんな用事があると言うんだか…。
「お前が噂のユーガミアルか?」
「さあね、色々噂があり過ぎてどの遊上かわからないね」
「そうネ…確か、学校一の札付きとか…あとイカサマデュエリストとか?」
「お前、それ本人の前で言うか?」
「二ハハ…不好意思(すいません)…けどそんなの関係無いネ!お前デュエル強いアルネ!ワタシとデュエルして欲しいネ!」
「へぇ…まあ、挑まれたら受けるのが俺なんでね、いいぜ。その勝負…」
「待ちたまえ」
「あ?誰アル?」
この声は…白金か?
「悪いが彼女を君のようなものと付き合わせるわけにはいかない。蘭さん、彼は相手にしない方がいい」
「随分な言いがかりだな白金、おれが何をした?」
「君の噂とその態度を、見れば十分…」
『勝手に決めるな!この軟弱者!』
蘭は白金の言葉を遮るように大声をあげる。このクラスにいた誰もが驚き、教室は静まり返る。
「オマエ!人をそうやって噂や見た目だけで判断す奴なのか!オマエ達もそんな影口なんて軟弱なことワタシが許さんアル!根性を叩き直して…!」
「やめろ転校生、お前の出る幕じゃねぇ。少し落ち着け」
腕を捲し上げた転校生を俺は首根っこを掴んで止める。
「痛いアル!」
「そんな噂放っておけ。俺とデュエルするだろ?」
「こんな気持ちじゃ勝負に身が入らないアル!シロバネ!」
「白金な」
「あ…し、シロガネ!ワタシとデュエルするアル!ワタシが勝ったら私に今後関わるな!」
「ならば僕が勝ったら今後彼にとって関わらないでくれ。勝負は放課後。デュエルコートで待つよ」
「フン!せいぜい首を洗って待ってるネ!」
転校生の啖呵切りののちチャイムがなり、教師が急いで入ってきた。
「おいおい…まじかよ…」
また、変なことに巻き込まれたもんだ。
---
放課後。転校生のデュエルに興味がある。せっかくだから土御門や進藤達も誘ってみようかと考えていたところで後ろから何者かに叩かれた。
「イッテ⁈」
「ユーガミ!デュエルコートどこネ!タースーケーテー!」
「ウルセェ!わかったから少し黙れ!」
ちなみにこのやり取りを見られ、俺に『遊上真は転校生に変なことを吹き込み手篭めにしている』と言う噂が立った。
俺はメールでデュエルの事を皆に伝え、転校生をデュエルコートまで案内した。
「ユーガミはいい奴ネ!やっぱり人は噂だけじゃ無いアル!」
「おら、着いたぞ。白金もう待ってるぞ」
「ハイネ!バッチリ倒して来るアル!」
さて…どんなものかな?
「さあ、勝負ネ!ハリガネ!」
「白金な」
白金正義 LP4000
VS
蘭鈴玉LP4000
「先行は僕だ、僕は光芒の勇者レイを召喚」
光芒の勇者レイ
ATK1600→1800
「僕はさらにレベルアップ!を二枚使用する!これでレイはレベル8となる!」
光芒の勇者レイ LV8
ATK2800→3400
「さらに団結の力を装備!これで攻撃力800アップ!」
光芒の勇者レイLV8
ATK3400→4200
「さすが白金さま!」
「1ターン目から攻撃力4200!」
「これはあの転校生も無理だろ〜」
これはたしかにえげつない。だが転校生はニコニコと笑みを絶やさない。
「どうだ!今な…」
「さすがネ!けど、強いモンスターだけじゃデュエルは勝てないネ!」
「(…いくら彼女がこの攻撃力を超えてきても僕の手札には『オネスト』がある。完璧さ)ターンエンドだ」
さあ、次は転校生のターンだ。
「さあ!行くネ!ドロー!まずはこいつ!魔法カード『ポン!』を発動アル!」
「ぽん?」
「『ポン!』は手札の同じレベルの雀騎士モンスターを2体見せる事で、デッキから見せたレベルと同じレベルの雀騎士を効果を無効にして特殊召喚するアル!ワタシはレベル4の『雀騎士ピンフ』と『雀騎士トイトイ』を見せてデッキから『雀騎士イーペーコー』を特殊召喚!」
デッキから飛び出したのは中華風の鎧を見にまとった兵士だった。
雀騎士 イーペーコー
ATK1600
「更にピンフはフィールドに雀騎士がいると手札から特殊召喚出来るネ!来るアル、ピンフ!更に!ワタシのフィールド上のモンスターのレベルが全部4なのでトイトイは手札から特殊召喚出来るネ!」
雀騎士 ピンフ
ATK1500
雀騎士 トイトイ
ATK1400
すごいスピードでフィールドにモンスターが3体!凄まじい展開力だ。
「へえ…だけどどれもレイの攻撃力には到底…」
「ワタシは更に『雀騎士タンヤオ』を通常召喚!この子は召喚したらデッキから新しい雀騎士を連れて来るアル!ワタシは『雀騎士 イッツー』を手札に加えるネ!」
雀騎士 タンヤオ
ATK1500
「そんなにモンスターを並べてどうする気なのかな?いくらそんな事をしても…」
「雀騎士とワタシの力はここからネ!ワタシはイーペーコーとピンフでオーバーレイ!」
ん?オーバーレイ?なんだそれは?
「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
『熱き炎すら焼きつくす灼熱の拳!いまその鋭さに刮目するアル!』
『エクシーズ召喚!』
「来るアル!ランク4!『雀騎士 ダイサンゲン』!」
雀騎士 ダイサンゲン
ATK2300
身体が炎で包まれた大男がフィールドに降り立った。
「なんだあれ?エクシーズ?」
「エクシーズ召喚。同じレベルのモンスターを重ねる事でエクストラデッキから特殊召喚するカードだ」
「進藤…いたのか…」
「さっきな」
「それに、エクシーズ召喚は素材さえあれば1ターンに何度も行えるのよ?ダーリン?」
「ま、舞亜…」
またダーリンて言ってるし。
「エクシーズ召喚には驚いたが攻撃力は2300…勇者の敵では…」
「エクシーズ素材になったピンフはエクシーズ召喚したモンスターの攻撃力を800アップするネ!」
雀騎士 ダイサンゲン
ATK2300→3100
「更にフィールドに雀騎士エクシーズモンスターがいるので雀騎士イッツーは特殊召喚出来る!」
雀騎士 イッツー
ATK100
「そして今度はトイトイ、タンヤオ、イッツーでオーバーレイ!」
『烈火のごとく重き拳、旋風の如く戦場を駆け巡れ!』
『エクシーズ召喚!』
「ランク4!『雀騎士 リューイーソー』!」
今度は炎の竜巻を纏った戦士が地響きと共に現れた。
雀騎士 リューイーソー
ATK2500
「さあ、ここからアル!ダイサンゲンの効果アル!こいつはORUを1つ使ってダイサンゲン自身の攻撃力を500アップするネ!」
雀騎士 ダイサンゲン
ATK3100→3600
「更に!お前のレイの攻撃力を300下げるアル!気力充填!」
光芒の勇者レイLV8
ATK4200→3900
「だがまだ足りな…」
「更にダイサンゲンの効果アル!ダイサンゲンは、自分の攻撃力が変化した時他のモンスターにも同じことだけ攻撃力を変化させるアル!この効果でリューイーソーの攻撃力を500アップ!」
雀騎士 リューイーソー
ATK2500→3000
リューイーソーがダイサンゲンの動きを真似すると攻撃力が変化した。
「だが…」
「更に!リューイーソーの効果アル!このモンスターの攻撃力が雀騎士の効果でアップした時!ORUを1つ使って発動!相手の場のカードを破壊ネ!」
「なんだと⁈」
「更にダイサンゲンの効果を使って、さらに攻撃力をアップ!」
雀騎士 ダイサンゲン
ATK3600→4100
「ワタシを怒らせた罰ネ!ダイサンゲンでダイレクト〜アタック!炎武龍牙衝!」
「グァァォァァ⁈」LP4000→0
勝者 蘭鈴玉
「どうだ!参ったか!」
朝一番から担任の口から出たのは突拍子も無い言葉だった。ちなみに今話してる担任は以前のヒステリー野郎とは違う。まあ、クラス費無くすは生徒に当たるはで散々だったからな、担任を下された訳だ。
「入れ」
「ハイアル!」
…アル?
「很高兴见到你(初めまして)!ワタシ、蘭 鈴玉(らん りんゆー)言うネ!気軽にランと呼ぶヨロシ!」
は…?
いきなり中国人ぽい奴が元気に飛び出してきた…。
「と言うわけで転校生の蘭さんだ。まだ、日本に馴染めてないみたいだから仲良くしてやれ」
これ又、騒がしくなりそうだ…。
---
「中国人なんだって?」
「すごーい!」
「アハハ…どうもネ…」
昼休み、あの中国人は転校生の宿命に合っていた。クラスの奴からの質問責め。
「な、なんだかすごい人気ですね…」
「土御門は転校生の話、知ってたか?」
「一応、転校生が来るみたいな話は聞きましたけどまさか外人だったとは知りませんでした…あれ?あの転校生さんこっち見て…こっちに来ます⁈」
なんだ?転校生が一体どんな用事があると言うんだか…。
「お前が噂のユーガミアルか?」
「さあね、色々噂があり過ぎてどの遊上かわからないね」
「そうネ…確か、学校一の札付きとか…あとイカサマデュエリストとか?」
「お前、それ本人の前で言うか?」
「二ハハ…不好意思(すいません)…けどそんなの関係無いネ!お前デュエル強いアルネ!ワタシとデュエルして欲しいネ!」
「へぇ…まあ、挑まれたら受けるのが俺なんでね、いいぜ。その勝負…」
「待ちたまえ」
「あ?誰アル?」
この声は…白金か?
「悪いが彼女を君のようなものと付き合わせるわけにはいかない。蘭さん、彼は相手にしない方がいい」
「随分な言いがかりだな白金、おれが何をした?」
「君の噂とその態度を、見れば十分…」
『勝手に決めるな!この軟弱者!』
蘭は白金の言葉を遮るように大声をあげる。このクラスにいた誰もが驚き、教室は静まり返る。
「オマエ!人をそうやって噂や見た目だけで判断す奴なのか!オマエ達もそんな影口なんて軟弱なことワタシが許さんアル!根性を叩き直して…!」
「やめろ転校生、お前の出る幕じゃねぇ。少し落ち着け」
腕を捲し上げた転校生を俺は首根っこを掴んで止める。
「痛いアル!」
「そんな噂放っておけ。俺とデュエルするだろ?」
「こんな気持ちじゃ勝負に身が入らないアル!シロバネ!」
「白金な」
「あ…し、シロガネ!ワタシとデュエルするアル!ワタシが勝ったら私に今後関わるな!」
「ならば僕が勝ったら今後彼にとって関わらないでくれ。勝負は放課後。デュエルコートで待つよ」
「フン!せいぜい首を洗って待ってるネ!」
転校生の啖呵切りののちチャイムがなり、教師が急いで入ってきた。
「おいおい…まじかよ…」
また、変なことに巻き込まれたもんだ。
---
放課後。転校生のデュエルに興味がある。せっかくだから土御門や進藤達も誘ってみようかと考えていたところで後ろから何者かに叩かれた。
「イッテ⁈」
「ユーガミ!デュエルコートどこネ!タースーケーテー!」
「ウルセェ!わかったから少し黙れ!」
ちなみにこのやり取りを見られ、俺に『遊上真は転校生に変なことを吹き込み手篭めにしている』と言う噂が立った。
俺はメールでデュエルの事を皆に伝え、転校生をデュエルコートまで案内した。
「ユーガミはいい奴ネ!やっぱり人は噂だけじゃ無いアル!」
「おら、着いたぞ。白金もう待ってるぞ」
「ハイネ!バッチリ倒して来るアル!」
さて…どんなものかな?
「さあ、勝負ネ!ハリガネ!」
「白金な」
白金正義 LP4000
VS
蘭鈴玉LP4000
「先行は僕だ、僕は光芒の勇者レイを召喚」
光芒の勇者レイ
ATK1600→1800
「僕はさらにレベルアップ!を二枚使用する!これでレイはレベル8となる!」
光芒の勇者レイ LV8
ATK2800→3400
「さらに団結の力を装備!これで攻撃力800アップ!」
光芒の勇者レイLV8
ATK3400→4200
「さすが白金さま!」
「1ターン目から攻撃力4200!」
「これはあの転校生も無理だろ〜」
これはたしかにえげつない。だが転校生はニコニコと笑みを絶やさない。
「どうだ!今な…」
「さすがネ!けど、強いモンスターだけじゃデュエルは勝てないネ!」
「(…いくら彼女がこの攻撃力を超えてきても僕の手札には『オネスト』がある。完璧さ)ターンエンドだ」
さあ、次は転校生のターンだ。
「さあ!行くネ!ドロー!まずはこいつ!魔法カード『ポン!』を発動アル!」
「ぽん?」
「『ポン!』は手札の同じレベルの雀騎士モンスターを2体見せる事で、デッキから見せたレベルと同じレベルの雀騎士を効果を無効にして特殊召喚するアル!ワタシはレベル4の『雀騎士ピンフ』と『雀騎士トイトイ』を見せてデッキから『雀騎士イーペーコー』を特殊召喚!」
デッキから飛び出したのは中華風の鎧を見にまとった兵士だった。
雀騎士 イーペーコー
ATK1600
「更にピンフはフィールドに雀騎士がいると手札から特殊召喚出来るネ!来るアル、ピンフ!更に!ワタシのフィールド上のモンスターのレベルが全部4なのでトイトイは手札から特殊召喚出来るネ!」
雀騎士 ピンフ
ATK1500
雀騎士 トイトイ
ATK1400
すごいスピードでフィールドにモンスターが3体!凄まじい展開力だ。
「へえ…だけどどれもレイの攻撃力には到底…」
「ワタシは更に『雀騎士タンヤオ』を通常召喚!この子は召喚したらデッキから新しい雀騎士を連れて来るアル!ワタシは『雀騎士 イッツー』を手札に加えるネ!」
雀騎士 タンヤオ
ATK1500
「そんなにモンスターを並べてどうする気なのかな?いくらそんな事をしても…」
「雀騎士とワタシの力はここからネ!ワタシはイーペーコーとピンフでオーバーレイ!」
ん?オーバーレイ?なんだそれは?
「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
『熱き炎すら焼きつくす灼熱の拳!いまその鋭さに刮目するアル!』
『エクシーズ召喚!』
「来るアル!ランク4!『雀騎士 ダイサンゲン』!」
雀騎士 ダイサンゲン
ATK2300
身体が炎で包まれた大男がフィールドに降り立った。
「なんだあれ?エクシーズ?」
「エクシーズ召喚。同じレベルのモンスターを重ねる事でエクストラデッキから特殊召喚するカードだ」
「進藤…いたのか…」
「さっきな」
「それに、エクシーズ召喚は素材さえあれば1ターンに何度も行えるのよ?ダーリン?」
「ま、舞亜…」
またダーリンて言ってるし。
「エクシーズ召喚には驚いたが攻撃力は2300…勇者の敵では…」
「エクシーズ素材になったピンフはエクシーズ召喚したモンスターの攻撃力を800アップするネ!」
雀騎士 ダイサンゲン
ATK2300→3100
「更にフィールドに雀騎士エクシーズモンスターがいるので雀騎士イッツーは特殊召喚出来る!」
雀騎士 イッツー
ATK100
「そして今度はトイトイ、タンヤオ、イッツーでオーバーレイ!」
『烈火のごとく重き拳、旋風の如く戦場を駆け巡れ!』
『エクシーズ召喚!』
「ランク4!『雀騎士 リューイーソー』!」
今度は炎の竜巻を纏った戦士が地響きと共に現れた。
雀騎士 リューイーソー
ATK2500
「さあ、ここからアル!ダイサンゲンの効果アル!こいつはORUを1つ使ってダイサンゲン自身の攻撃力を500アップするネ!」
雀騎士 ダイサンゲン
ATK3100→3600
「更に!お前のレイの攻撃力を300下げるアル!気力充填!」
光芒の勇者レイLV8
ATK4200→3900
「だがまだ足りな…」
「更にダイサンゲンの効果アル!ダイサンゲンは、自分の攻撃力が変化した時他のモンスターにも同じことだけ攻撃力を変化させるアル!この効果でリューイーソーの攻撃力を500アップ!」
雀騎士 リューイーソー
ATK2500→3000
リューイーソーがダイサンゲンの動きを真似すると攻撃力が変化した。
「だが…」
「更に!リューイーソーの効果アル!このモンスターの攻撃力が雀騎士の効果でアップした時!ORUを1つ使って発動!相手の場のカードを破壊ネ!」
「なんだと⁈」
「更にダイサンゲンの効果を使って、さらに攻撃力をアップ!」
雀騎士 ダイサンゲン
ATK3600→4100
「ワタシを怒らせた罰ネ!ダイサンゲンでダイレクト〜アタック!炎武龍牙衝!」
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