14　古代からの贈り物　後編　２　作：19

　勇気「場の古代の機械城の効果発動！モンスターが召喚される度にこのカードにカウンターを置き、このカードをリリースすることで乗っているカウンターの数だけモンスターの生贄にすることができる！古代の機械城をリリースして、「古代の機械巨人」を召喚！」

【古代の機械巨人（アンティークギア・ゴーレム）】
攻撃力３０００　守備力３０００　☆８　地属性　機械族

　勇気「バトル！」
　メル「させるか！罠カード発動！「クイックフュージョン」！」
　縁「攻撃される前に発動すれば、古代の機械巨人の効果外になるのね！」
　メル「そこが古代の機械巨人の弱点だ！クイックフュージョンは、デッキのモンスター２体を除外し、ライフを２０００ポイント払うことで、除外したモンスターを融合素材とするモンスターをエクストラデッキから融合召喚できる！「オクトパヒューマン」と「グランパスタッグ」を除外し、「超合成生物・シーキングヒューマノイド」を融合成！」

メル　ライフ６０５０→４０５０

【超合成生物・シーキングヒューマノイド】
攻撃力２４００　守備力１９００　☆６　水属性　獣戦士族

　メル「シーキングヒューマノイドは召喚時に自身に合成カウンターを三つ置く。そして１つを取り除くたびに効果を発動できるモンスターだ」
　勇気「なるほど、しかし、そこで攻撃をやめる程臆病ではない！「古代の機械巨人」でシーキングヒューマノイドを攻撃！　アルティメット・パウンド！」
　メル「シーキングヒューマノイドの効果発動！カウンターを一つ取り除き、相手モンスターの攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了させる！」
　勇気「く、ターンエンド…」
　縁「私のターン、ドロー！」
　オピス「次で決めるぞ、縁！」
　縁「わかってるわ！墓地の「蛇壁幻影」の効果発動！墓地のこのカードど爬虫類族モンスター１体をゲームから除外することで、デッキの一番上のカード１枚を自分フィールド上のエクシーズモンスターの素材とすることができる。そしてキングオピスの効果発動！素材を取り除いて、攻撃力をアップ！取り除いた素材は、爬虫類族モンスター、そして、墓地の爬虫類族モンスターの数は８体！」

キングオピス　攻撃力１９００→４３００

　勇気「また、こんな攻撃力に…！」
　縁「バトル！キングオピスで、古代の機械巨人に攻撃！オピスブレイク！」
　勇気「うぅ！！古代の機械巨人が…」

勇気　ライフ８０００→　６７０００

　縁「私はターンエンドよ」
　アオノス「…サレンダーです」
　勇気「え！？」
　メル「さ、サレンダーだって？！」
　勇気「どうしてです先生！？私のライフはまだ有り余るほど残っています！先生のライフだって０にはなってません！逆転のチャンスはあります！なのになぜ！？」
　アオノス「私の先祖様が言い残した言葉があります。勇気、覚えてますか？」
　勇気「自分のデッキを信じて、最後までデュエルする者こそ、真のデュエリストだって…なら、先生は何故サレンダーを！」
　アオノス「確かに、先祖様はそう言いました、けど、もう一つ別の言葉も残しています」
　勇気「？」
　アオノス「デュエルとは、「勝てる」という勝負をする者は、「勝とう」とする者に負ける…と」
　勇気「……」
　アオノス「私達は、確かにこのデュエルに勝とうとしました。けれど、彼らの瞳、気迫から感じる、この大会にいる誰よりも、「勝とう」という気持ちが、私達の心をはるかに上回っています。だから、彼らにこの言葉を送ります」
　縁「…」
　メル「…」
　アオノス「「勝つ」デュエルをするのではない、「勝とう」とするデュエルをしなさい…。貴方たちとは、アカデミアで会いたかったですが、ここで会ったのも何かの運命…このカード、君に上げます」
　メル「お、俺に…？」
　アオノス「貴方も精霊が見えているのでしょう？私もです。けれども、貴方は１体も精霊を持っていないように見える…。この古代の歯車も、貴方に会ってから、いつもより楽しそうに歯車を回しています」
　メル「アオノス先生…！ありがとうございます！」
　縁「ありがとうございます！」
　アオノス「では、勇気、アカデミアに戻りますか、次は、貴方が生徒を導く番です」
　勇気「…はい！！」


　オピス「ふむ…、あのカードのおかげで、お前の寿命が１年ほど伸びているぞ」
　メル「お？そう？よかった。沢山お金使えるや～」
　オピス（しかし、不思議だ。金が目当てのコイツに、あの教師をサレンダーさせる程の覚悟があるのか？賞金の額にもよるだろうが…、寿命を無視してまで賞金を手に入れる理由があるのか…？）
　縁「さて、そろそろまわりのデュエルも終わりそうね」
　オピス「？お、おう、そうだな」
　縁「どうしたの？」
　オピス「いや、なんでもない」
　縁「…？」
　メル「さってと、今日のデュエルはここまでだねぇ」

　ＭＣ「さぁてぇ！全てのデュエルが終了したようだぁ！！今日の予選はここで終了だぁ！予選ながら、いくつもの熱いデュエルが見れたぞぉ！次回は１週間後の本選だ！２５チーム＋１チームが、優勝をかけてデュエルする事になる！さぁデュエリストの諸君！今日は疲れただろう！ゆっくり休んで、本選に備えてくれぇ！！！」