第３話：カオスVs虫の女王　作：ヴェノミヤ

～十五夜神社～

遊牙は寝ている。しかもすごい寝相が悪いようだ。
紅鳴「遊牙！大変だよ！敵襲だよ！早く起きて！」
紅鳴は遊牙が寝ているへやの麩を勢いよくあけ、そう叫んだ
遊牙「うおっ！？て、敵襲！？」
紅鳴「早く着替えて！僕、先に行ってるから！」
紅鳴はそう言って全速前進で外へ駆け出していった

遊牙「どいつだ！敵ってのは！」
紅鳴「あれだよ！」
遊牙「・・・あれが？」
そこにいたのは巨大なノミだった
紅羽「おはよう少年、そうだ、あれが敵襲、“吸血ノミ”の大群だ」
遊牙「大群！！？」
紅羽「ま、とにかく殲滅する。サンダー・ドラゴン召喚！」
サンダー・ドラゴン「グォォォ！！」
サンダー・ドラゴンは具現化し、ノミを食い荒らす
カオス「サキュバス・ナイト」
サキュバス・ナイト「アハハハ！」
サキュバス・ナイトはノミを斬り殺す
遊牙「う、うげぇ・・・。よし、俺もやるか、こい、レオグン！」
シーン・・・
紅鳴「君が召喚できるのはファイヤー・ウイング・ペガサスだよ？」
遊牙「え？あぁ、そう。ファイヤー・ウイング・ペガサス召喚！」
ファイヤー・ウイング・ペガサス「ヒィィン！」
ノミは燃え尽きた
紅鳴「おぉ、殺虫剤・・・」
遊牙「何がだ！」
遊牙とファイヤー・ウイング・ペガサスは怒っている
紅鳴「っははwじゃ、みんな頑張ってね～」
遊牙「おい！お前も戦えよ！」
紅鳴「ゴメンネ？ボクのモンスターは体が弱いんだ、それに、君たちを殺しかねない」
その時、紅鳴の様子は異常なほどにおかしかった。そして紅鳴は１人、何処かへ行ってしまった
遊牙「どいうことだ？体が弱いのに殺しかねないって？」
遊牙はそんな紅鳴の変化には気づいていなかったようだ。どんだけ鈍感なんだ。

吸血ノミ「キュゥゥィン！！」
その時、１体の吸血ノミが叫びだした
遊牙「な、なんだ！？」
紅羽「くるわよ、ノミ共のボスが」
???「ヒェェェ！！」
遊牙「な、なんだ！？」
その時、上空から巨大な虫が現れた
巨大な虫「よくもやってくれたわねぇ！」
遊牙「しゃ、喋ったーー！！」
紅羽「いや、しゃべるだろ」
遊牙「！！？？」
そしてカオスは巨大な虫の方へと歩いていく
遊牙「カオス？」
カオス「デュエルだ」
巨大な虫「・・・いいわぁ、しましょう。あと、私のことは女王様とお呼び」
カオス「・・・」
女王様「可愛げのない子・・・」
カオス・女王様「デュエル！」

カオス　ライフ4000
女王様　ライフ4000

カオス「俺のターン」
カオス「俺はモンスターをセットターンエンド」

女王様「食い尽くしてあ・げ・る。私はギロチン・クワガタを攻撃表示で召喚。バトル、ギロチン・クワガタで伏せモンスターに攻撃！」

ギロチン・クワガタ　ATK1700
サターナ　DEF６００

カオス「サターナ（真DM２）の効果発動、裏側表示のこのカードが攻撃された時、攻撃してきたモンスターを相手のターンで数えて３ターンの間、呪縛する」
女王様「チィ！ターンエンド！」

カオス「・・・俺のターン」
カオス「モンスターを伏せて、カードを１枚伏せ、ターンエンド」

女王様「ムカつくガキね！私のターン！」
女王様「私はクワガタ・アルファを攻撃表示で召喚！さらに魔法カード！森（真DM２）発動！これによりフィールドは森地形となる！」

紅羽「地形変更魔法か・・・」
遊牙「地形ってなんだ？」
紅羽「簡単に言えば得意な地形だと攻守が５００アップ、苦手地形だと５００ダウンしてしまうわけ、今までやってた地形はノーマル地形と言って、苦手も得意もない基本的な地形、今は森地形と言って昆虫とか獣とかいろいろ得意なやつ、ただし、悪魔は苦手とする地形でもある」

女王様「バトル！クワガタ・アルファでサターナに攻撃！」
カオス「罠発動メサイアの蟻地獄、クワガタ・アルファを３ターン呪縛」
女王様「ムキィィィ！！ターンエンド！」

カオス「俺のターン」
カオス「俺はサターナを生贄に、サキュバス・ナイトを召喚」
女王様「無駄ね、私のフィールドには呪縛されているけど地形効果で攻撃力2200のギロチン・クワガタと攻撃力1750のクワガタ・アルファがいるのよ？」
カオス「俺はヴィシュワ・ランディー（真DM２）を反転召喚、そしてリバース効果発動。サキュバス・ナイトの攻撃力は３００ポイントアップする」
女王様「な、なんっですって！？」
カオス「まだだ、俺は闇の破神剣（真DM２）を発動！サキュバス・ナイトの攻撃力を５００ポイントアップする」
女王様「い、いやぁぁぁ！」
カオス「サキュバス・ナイトでクワガタ・アルファに攻撃」

サキュバス・ナイト　ATK2450
クワガタ・アルファ　ATK1750

女王様　ライフ4000－700＝3300

カオス「カードを１枚伏せてターンエンド」

女王様「私のターン！」
女王様「私はギロチン・クワガタを生贄にヘラクレス・ビートルを守備表示で召喚。ターンエンドよ」

カオス「俺のターン。ふむ、守備力2500か、今のサキュバス・ナイトでも突破できぬか。ならば、ヴィシュワ・ランディーを生贄に、復讐のソード・ストーカー（真DM２）を召喚！ソード・ストーカーは俺の墓地のモンスター１体につき１００ポイント攻撃力がアップする、俺の墓地にはサターナとヴィシュワ・ランディーの２体が眠っている。よって攻撃力は200アップし攻撃力2200！」
女王様「でも、そんな攻撃力ではこの壁は突破できない」
カオス「そうだな、ではこれでターンエンドとしよう」

女王様「私のターン！手札抹殺発動！」
女王様（このカードは！）
女王様「ふふふ・・・」
カオス「？」
女王様「見せてあげるわ。私はヘラクレス・ビートルの“上にクワガタ・アルファを重ねて召喚！”」

紅羽「これは・・・」
遊牙「え？」

女王様「モンスターカードの上にモンスターカードを重ねておいた場合、特定のカードは融合する！」

ヘラクレス・ビートルとクワガタ・アルファは融合し、クワガー・ヘラクレスとなった
クワガー・ヘラクレスは地形効果で攻撃力は2400となっている

カオス「・・・」
女王様「そして、しびれ薬発動、これでサキュバス・ナイトは永久呪縛される！バトル！クワガー・ヘラクレスでソード・ストーカーに攻撃！」
カオス「それは困るな、罠発動、催眠術（真DM２）クワガー・ヘラクレスを1ターン呪縛し、攻撃力を800ポイントダウンさせる」
女王様「しまったぁぁ」
カオス「どうする？」
女王様「・・・カードを１枚伏せてターンエンドよ」

カオス「さて、女王様？ありがとう、これで、俺の切り札がだせる！」
女王様「！！」
カオスの雰囲気が変わった
カオス「俺のターン！俺はヴィシュワ・ランディーを召喚！」
遊牙「伏せずに普通に召喚！？」
カオス「サキュバス・ナイトを永久呪縛された時は少し焦ったが・・・このカードが来たからには俺の勝ちは揺るがん！」
カオス「儀式魔法、ガルマソードの誓い！！」

遊牙「儀式カード！！」

ヴィシュワ・ランディーと復讐のソード・ストーカーは１体ずつ、儀式用の器に魂を奪われ、器からは火が灯り、その器の真ん中ではサキュバス・ナイトが不気味な笑い声を上げながら、体が変化していく・・・

カオス「いでよ、ガルマソード！！」
ガルマソード「ギャハハハ！」
カオス「バトル！ガルマソードよ！クワガー・ヘラクレスを切り刻め！“６刀流！乱れ斬り”」

ガルマソード　ATK2550
クワガー・ヘラクレス　ATK1600

女王様　ライフ3300－９５０＝2350

女王様「破壊された時、発動、時の機械－タイム・マシーン（OCG）、これでクワガー・ヘラクレスは復活する」
カオス「ターンエンドだ。さぁ、どうする？」

女王様「・・・強いわねぇ、でも、まだよ！私のターン！」
女王様「私は強欲な壺発動、デッキから２枚ドローする」
女王様「死者蘇生発動、ヘラクレス・ビートルを蘇生。クワガタ・アルファを召喚」
女王様「よかった、これで勝てるわ。これで、あの御方の元へ帰れるわ・・・」
カオス「？」
女王様「それじゃぁ行くわよ、ここからが本番よ！」