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第1話 波乱の決闘宣言① 作:黒壱(クロイツ)
孔雀翼(くじゃく・つばさ)は貼り出された筆記試験の順位表を見ながら、やっぱり自分は名前負けが激しい、と改めて感じた。
順位は113位。足切りスレスレのラインを浮いている。それでいてこれだけ派手な名前であるから、何だか無性に恥ずかしい。
細身の少女である。目も覚めるような鮮やかな金髪が、まるでどこかの良家の令嬢かと思わせるが、しかしその割に身の回りのものにはそれほど金を使っていないように見える。目鼻立ちはしっかりしており、将来はどれほどの美女になるかというところだが、今はまだ自らに信の持てない地味な雰囲気の女子でしかない。
(うう、ショックだなぁ……。これって昨日緊張で眠れなかったせいだよね、多分……)
肩を落としながら、それでも実技の会場へと足をすすめる。ふと思い立って、腰のケースから「それ」を取り出した。
デュエルモンスターズのデッキだ。
辺りを見渡せば、翼と同じようにデッキを携え、デュエルディスクを腕につけた受験生たちが列をなしている。視線を上げれば、白亜の校舎と創造神ホルアクティの彫像がこちらを見下ろしているのがわかる。
そう、此処こそが天下に名高い「デュエル・アカデミア」。5年ほど前に出来たばかりの分校である。しかも、ここは数ある分校の中でも珍しい女学園、「リリアン分校」だ。女性デュエリストの地位向上が叫ばれて久しい昨今、グローバル社会の中で活躍できるような高いデュエルタクティクスを備えた女性を育てる、というのがこのリリアン分校設立の目的である。卒業生はみなエリートデュエリストとして遇され、方々から引く手あまただという。
期待に胸踊らせる少女たち。もちろん翼もその一人だ。
(私も、この学校で自分を変えたい。そのためにも、こんなところで躓くわけにはいかないんだ。お願いね、カードたち!)
きり、と母親譲りの容貌を引き締めて思う翼。しかしよそ見をしていたせいか、何かに足を引っ掛けてバランスを崩す。
「えぅわっ!?」
べちっ、と激しい音を立てて顔面から倒れる。手に持っていたデッキは当然のように周囲に撒き散らされ、通りかかった他の受験生たちは迷惑そうにそれを避けていく。
「あわわ、ごめんなさいごめんなさい!」
立ち上がるが早いか、周囲に頭を下げながらカードを拾い集める。まったくどうして自分はこう不器用なのだろう。
「――手伝うわ」
涼やかな声が耳に届く。はっと息を飲んで視線を上げれば、長い黒髪をした上級生が地面に膝を付き、翼のカードを拾っていた。
目が合う。にこりと微笑が白皙の美貌に咲いて、翼は耳まで赤くなった。
「あああのっ。ありがとうございます!」
「良いのよ、これぐらい」
彼女はそう言って膝の上で集めたカードを揃えた。
「緊張してるのは分かるけど、普段どおりの力が出せないのではダメよ。貴女もここに入学を希望しているのなら、デュエルは好きなのでしょう? まずは『むしろ楽しんでやる!』ぐらいの気持ちでないと」
「そ、そうですね。楽しんじゃいます!」
上級生が差し出したカードの束を、どぎまぎしながら受け取る。彼女の腕には生徒会の腕章が輝いており、入学試験の運営の手伝いをしているのだろうと察せられた。
「……随分と、古いカードを使うのね」
集める際に内容が目に入ったのだろう、彼女は少し興味深げに言った。
苦笑して、翼は頬を掻く。
「私、実は小学校の頃に一度引退してて。これはその時使ってたデッキなんです」
「あら、復帰組なのね」
「はい。ちょっとしたきっかけがあって、もう一度始めてみることにしたんです、デュエルを。――少しでも、自分を変えたいな、って」
上級生は口元に手を当てて微笑んだ。黒髪がさらりと肩を滑り、思わず気分が浮つくような良い匂いが漂う。
「自分を変えたいと思うのは、大切な事よ。そういう気持ちがなければ、人は成長できない。……あら?」
かがみこんで、植え込みの陰に落ちていたカードを拾い上げた彼女は、小首をかしげた。
「このカードは……。これも貴女のカード?」
「え? ああ、そうです! 危なかったぁ」
慌てて受け取り、汚れを払う。カードを胸に抱くようにして安心する翼に、上級生はまた微笑を深めた。
「大事そうね。そのカードだけ新しいもののように見えるけれど……」
「この子、母と離婚した父が贈ってくれたカードなんです。『これで頑張ってきな』って。どこで私がデュエルアカデミアを受験するって知ったのか……」
改めてカードを見る。光を反射するカードの絵柄が、翼を応援してくれているようだ。
「いいお父さんね。そのカードはきっと貴女の役に立ってくれるわ。しっかりやりなさい」
「はい! どうもありがとうございました。あの、それで……」
お名前を聞かせて下さい、と口にしようとしたところでスピーカーから放送が流れる。
『デュエル・アカデミア・リリアン分校受験生の皆さん、午後1時より実技試験を開始いたしますので、筆記試験の順位ごとに指定の会場にお急ぎください』
「わ、しまった!」
「ほら、慌てない。会場を間違えないようにね」
「ありがとうございます、じゃあこれで失礼します!」
翼は手を振り振り駆け出した。
それを見送る上級生は、微笑ましい物を見るように頬を緩めた。
「……中々面白い子だったわね。ああいう娘が後輩に欲しいなぁ」
「ああっ、楓=サンこんなところにいたんデスか!」
背後から声をかけられ、楓と呼ばれた少女は溜息をつく。
「見つかってしまったか」
「『見つかってしまったか』じゃないデス! どこで油を売ってたんデスか」
「油は油でも、私が売っていたのは受験生の心に挿す思い遣りという名の潤滑油だから」
「洒落たこと言ってもサボってたのは変わらないデス」
「それは失礼」
「ほら、仕事残ってるんデスからお願いシマスよ~」
「はいはい、まったく休憩の時間もないわね……」
† † †
「ふうっ、間に合った……」
その後も迷いに迷った挙句、翼が会場にたどり着いたのは順番が間近になってからだった。遅い番号で助かったと言える。
「受験番号113番、113番はいませんか?」
「い、いますいます、凄くいます!」
係の教師が呼ぶ声に、慌てて手を挙げる。
「早く決闘場に入りなさい。試験官の先生がお待ちです」
「すいません……」
頭を下げながら決闘場に入る。巨大なスタジアムを思わせるそこは、コートのようにいくつものブロックに区切られていて、その中で何組もの受験生と試験官が1対1のデュエルをしている。観客席では一般の観客も観戦していて、次なるデュエリスト社会を担う若者たちの戦いを楽しんでいる。翼はその熱気と視線の中をそろそろと身体を縮めるようにして、指定のコートに向かう。
先に待っていたのは、白髪混じりの男性教諭だった。長身で、かなり目付きが鋭い。
(こ、怖そうな人だなぁ……)
「受験番号、名前を」
低い声が発せられ、思わず翼はすくみ上がった。
「は、はい! 受験番号113番、孔雀翼です!」
「デュエルの準備は良いかね?」
「お、おっけーです!」
場違いなセリフに、周囲から失笑が漏れる。真っ赤になってうつむく翼。
「……ではデュエルディスクを構えたまえ」
試験官の言葉に、はっとしてデュエルディスクを構える。ケースからデッキを取り出してホルダーに収めると、自動でシャッフルが行われた。元々母親の使っていたもののお古で、かなり旧型のデュエルディスクなのだが、こういったバージョンアップはきちんと行われており、デュエルの進行に不都合はない。
デッキのシャッフル音を聞くと、それだけで心が落ち着くのがわかる。
(そうだ、さっきの先輩も言ってた。『楽しみなさい』って)
息を吸い込み、対戦相手と呼吸を合わせて叫ぶ。
「「デュエル!」」
† † †
「あら、あの娘は……」
仕事を粗方片付けてしまった楓は、ふと客席から試験場に目をやって、そこに見覚えのある少女の姿を捉えた。
「どうしたんデスか、楓=サン。あの娘、知り合いなんデスか?」
「つい先程、少しあってね」
「ふぅん、でも災難デスね。相手はあの悟堂教頭デスよ。新入生相手にも容赦しないことで有名な鬼悟堂が相手じゃ、実力なんて発揮できないデスって」
「それはどうかしらね。あの娘には是非いい成績を残して欲しいものだけれど」
「この順番じゃあ筆記試験の結果もたかが知れてるじゃないデスか。これはもう、あの教頭相手に勝たなきゃ合格なんて無理デスよ」
楓は傍らの女生徒にデコピンをかました。
「痛い! 何するんデスかもう!」
「何だか腹がたったのよ」
「じ、事実を言っただけなのに……」
よよと泣く同級生を尻目に、楓は翼の方に視線を戻した。
(彼女の言う通り、相手が少し厳しすぎるかしらね。……でも、何だか胸がワクワクする。何かが起きそうな予感がするわ)
そしてデュエルが始まった。
順位は113位。足切りスレスレのラインを浮いている。それでいてこれだけ派手な名前であるから、何だか無性に恥ずかしい。
細身の少女である。目も覚めるような鮮やかな金髪が、まるでどこかの良家の令嬢かと思わせるが、しかしその割に身の回りのものにはそれほど金を使っていないように見える。目鼻立ちはしっかりしており、将来はどれほどの美女になるかというところだが、今はまだ自らに信の持てない地味な雰囲気の女子でしかない。
(うう、ショックだなぁ……。これって昨日緊張で眠れなかったせいだよね、多分……)
肩を落としながら、それでも実技の会場へと足をすすめる。ふと思い立って、腰のケースから「それ」を取り出した。
デュエルモンスターズのデッキだ。
辺りを見渡せば、翼と同じようにデッキを携え、デュエルディスクを腕につけた受験生たちが列をなしている。視線を上げれば、白亜の校舎と創造神ホルアクティの彫像がこちらを見下ろしているのがわかる。
そう、此処こそが天下に名高い「デュエル・アカデミア」。5年ほど前に出来たばかりの分校である。しかも、ここは数ある分校の中でも珍しい女学園、「リリアン分校」だ。女性デュエリストの地位向上が叫ばれて久しい昨今、グローバル社会の中で活躍できるような高いデュエルタクティクスを備えた女性を育てる、というのがこのリリアン分校設立の目的である。卒業生はみなエリートデュエリストとして遇され、方々から引く手あまただという。
期待に胸踊らせる少女たち。もちろん翼もその一人だ。
(私も、この学校で自分を変えたい。そのためにも、こんなところで躓くわけにはいかないんだ。お願いね、カードたち!)
きり、と母親譲りの容貌を引き締めて思う翼。しかしよそ見をしていたせいか、何かに足を引っ掛けてバランスを崩す。
「えぅわっ!?」
べちっ、と激しい音を立てて顔面から倒れる。手に持っていたデッキは当然のように周囲に撒き散らされ、通りかかった他の受験生たちは迷惑そうにそれを避けていく。
「あわわ、ごめんなさいごめんなさい!」
立ち上がるが早いか、周囲に頭を下げながらカードを拾い集める。まったくどうして自分はこう不器用なのだろう。
「――手伝うわ」
涼やかな声が耳に届く。はっと息を飲んで視線を上げれば、長い黒髪をした上級生が地面に膝を付き、翼のカードを拾っていた。
目が合う。にこりと微笑が白皙の美貌に咲いて、翼は耳まで赤くなった。
「あああのっ。ありがとうございます!」
「良いのよ、これぐらい」
彼女はそう言って膝の上で集めたカードを揃えた。
「緊張してるのは分かるけど、普段どおりの力が出せないのではダメよ。貴女もここに入学を希望しているのなら、デュエルは好きなのでしょう? まずは『むしろ楽しんでやる!』ぐらいの気持ちでないと」
「そ、そうですね。楽しんじゃいます!」
上級生が差し出したカードの束を、どぎまぎしながら受け取る。彼女の腕には生徒会の腕章が輝いており、入学試験の運営の手伝いをしているのだろうと察せられた。
「……随分と、古いカードを使うのね」
集める際に内容が目に入ったのだろう、彼女は少し興味深げに言った。
苦笑して、翼は頬を掻く。
「私、実は小学校の頃に一度引退してて。これはその時使ってたデッキなんです」
「あら、復帰組なのね」
「はい。ちょっとしたきっかけがあって、もう一度始めてみることにしたんです、デュエルを。――少しでも、自分を変えたいな、って」
上級生は口元に手を当てて微笑んだ。黒髪がさらりと肩を滑り、思わず気分が浮つくような良い匂いが漂う。
「自分を変えたいと思うのは、大切な事よ。そういう気持ちがなければ、人は成長できない。……あら?」
かがみこんで、植え込みの陰に落ちていたカードを拾い上げた彼女は、小首をかしげた。
「このカードは……。これも貴女のカード?」
「え? ああ、そうです! 危なかったぁ」
慌てて受け取り、汚れを払う。カードを胸に抱くようにして安心する翼に、上級生はまた微笑を深めた。
「大事そうね。そのカードだけ新しいもののように見えるけれど……」
「この子、母と離婚した父が贈ってくれたカードなんです。『これで頑張ってきな』って。どこで私がデュエルアカデミアを受験するって知ったのか……」
改めてカードを見る。光を反射するカードの絵柄が、翼を応援してくれているようだ。
「いいお父さんね。そのカードはきっと貴女の役に立ってくれるわ。しっかりやりなさい」
「はい! どうもありがとうございました。あの、それで……」
お名前を聞かせて下さい、と口にしようとしたところでスピーカーから放送が流れる。
『デュエル・アカデミア・リリアン分校受験生の皆さん、午後1時より実技試験を開始いたしますので、筆記試験の順位ごとに指定の会場にお急ぎください』
「わ、しまった!」
「ほら、慌てない。会場を間違えないようにね」
「ありがとうございます、じゃあこれで失礼します!」
翼は手を振り振り駆け出した。
それを見送る上級生は、微笑ましい物を見るように頬を緩めた。
「……中々面白い子だったわね。ああいう娘が後輩に欲しいなぁ」
「ああっ、楓=サンこんなところにいたんデスか!」
背後から声をかけられ、楓と呼ばれた少女は溜息をつく。
「見つかってしまったか」
「『見つかってしまったか』じゃないデス! どこで油を売ってたんデスか」
「油は油でも、私が売っていたのは受験生の心に挿す思い遣りという名の潤滑油だから」
「洒落たこと言ってもサボってたのは変わらないデス」
「それは失礼」
「ほら、仕事残ってるんデスからお願いシマスよ~」
「はいはい、まったく休憩の時間もないわね……」
† † †
「ふうっ、間に合った……」
その後も迷いに迷った挙句、翼が会場にたどり着いたのは順番が間近になってからだった。遅い番号で助かったと言える。
「受験番号113番、113番はいませんか?」
「い、いますいます、凄くいます!」
係の教師が呼ぶ声に、慌てて手を挙げる。
「早く決闘場に入りなさい。試験官の先生がお待ちです」
「すいません……」
頭を下げながら決闘場に入る。巨大なスタジアムを思わせるそこは、コートのようにいくつものブロックに区切られていて、その中で何組もの受験生と試験官が1対1のデュエルをしている。観客席では一般の観客も観戦していて、次なるデュエリスト社会を担う若者たちの戦いを楽しんでいる。翼はその熱気と視線の中をそろそろと身体を縮めるようにして、指定のコートに向かう。
先に待っていたのは、白髪混じりの男性教諭だった。長身で、かなり目付きが鋭い。
(こ、怖そうな人だなぁ……)
「受験番号、名前を」
低い声が発せられ、思わず翼はすくみ上がった。
「は、はい! 受験番号113番、孔雀翼です!」
「デュエルの準備は良いかね?」
「お、おっけーです!」
場違いなセリフに、周囲から失笑が漏れる。真っ赤になってうつむく翼。
「……ではデュエルディスクを構えたまえ」
試験官の言葉に、はっとしてデュエルディスクを構える。ケースからデッキを取り出してホルダーに収めると、自動でシャッフルが行われた。元々母親の使っていたもののお古で、かなり旧型のデュエルディスクなのだが、こういったバージョンアップはきちんと行われており、デュエルの進行に不都合はない。
デッキのシャッフル音を聞くと、それだけで心が落ち着くのがわかる。
(そうだ、さっきの先輩も言ってた。『楽しみなさい』って)
息を吸い込み、対戦相手と呼吸を合わせて叫ぶ。
「「デュエル!」」
† † †
「あら、あの娘は……」
仕事を粗方片付けてしまった楓は、ふと客席から試験場に目をやって、そこに見覚えのある少女の姿を捉えた。
「どうしたんデスか、楓=サン。あの娘、知り合いなんデスか?」
「つい先程、少しあってね」
「ふぅん、でも災難デスね。相手はあの悟堂教頭デスよ。新入生相手にも容赦しないことで有名な鬼悟堂が相手じゃ、実力なんて発揮できないデスって」
「それはどうかしらね。あの娘には是非いい成績を残して欲しいものだけれど」
「この順番じゃあ筆記試験の結果もたかが知れてるじゃないデスか。これはもう、あの教頭相手に勝たなきゃ合格なんて無理デスよ」
楓は傍らの女生徒にデコピンをかました。
「痛い! 何するんデスかもう!」
「何だか腹がたったのよ」
「じ、事実を言っただけなのに……」
よよと泣く同級生を尻目に、楓は翼の方に視線を戻した。
(彼女の言う通り、相手が少し厳しすぎるかしらね。……でも、何だか胸がワクワクする。何かが起きそうな予感がするわ)
そしてデュエルが始まった。
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| 112 | 第1話 波乱の決闘宣言③ | 1144 | 8 | 2016-05-03 | - | |
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| 118 | 第2話 胸騒ぎの連撃!② | 795 | 0 | 2016-11-13 | - | |
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更新情報 - NEW -
- 2025/10/27 新商品 BURST PROTOCOL カードリスト追加。
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翼さんがどのようなデュエルをするか楽しみですな
そんな彼女を見守る二人の動向にも注目です。しかし相手が鬼教官とは……(ガンバレ (2016-05-01 17:54)
筆記が散々な結果だったらしい翼ちゃん。なんだか十代と被る状況ですが、彼のように勝利して無事入学できるのでしょうか。……復帰組でデュエルアカデミアに入学ってなかなか勇気あるな、翼ちゃん。 (2016-05-01 18:19)
あんまり見かけないですよね。
とりあえず乞うご期待! (2016-05-01 19:41)
さぁて、関係あるのかどうなのでしょう。
翼さんも頭が悪いわけではないのですが、遅刻+睡眠不足+不幸が重なりこんな順位。 (2016-05-01 19:43)