壹・機進の唸り　作：グレイ

「いくぜ竜武！」

「ああ！」

　とある路地裏。ここでは色々な決闘者がスタンディングデュエルを行っている。
　次の大会、DRC(ﾃﾞｭｴﾘｽﾄﾗｲﾃﾞｨﾝｸﾞｶｯﾌﾟ)はデュエルディスクが内蔵されたＤ・ホイールに搭乗して
行う「ライディング・デュエル」形式で行うが、使用するＤ・ホイールが何故かまだ届いていない。どうやら手作りでＤ・ホイールを製造している老舗に発注しているらしい。
　今ここで、二人がデュエルを行う！

「「デュエル！」」

「先攻は貰った！俺のターン！

　早速行かせてもらうぜ！自分フィールドにモンスターがいない場合、手札から《フォトン・スラッシャー》を守備表示で特殊召喚できる！」


「最初から引いていたか……」


「更に自分フィールドに守備力が０のモンスターが守備表示で存在することで、手札からチューナーモンスター、《ブロッカーブレイカー》を表側守備表示で特殊召喚！

　そして、このカードが特殊召喚に成功した時、デッキからカードを１枚ドロー出来るぜ！」

《ブロッカーブレイカー》
チューナー／効果
星４/地属性/岩石族/攻400/守0
このカードは通常召喚できない。
①１ターンに１度、自分フィールドに守備力が０のモンスターが１体以上表側守備表示で存在する場合、このカードを表側守備表示で特殊召喚できる。
②このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合、デッキからカードを１枚ドローできる。この効果を使用したターン、自分は通常召喚できない。


「モンスターが２体揃った……！」


「俺はレベル４のフォトン・スラッシャーにレベル４のブロッカーブレイカーをチューニング！

　大地を震わし、孤高の空へと舞い上がれ！シンクロ召喚！轟かせよ！《一閃のドライブレーダー》！」


「来たな、風雅のエースモンスター！」


「俺はカードを１枚伏せてターンエンド！」手札三枚


「行くぞ！俺のターン、ドロー！

　《シンカニック・レンチ》を召喚！
　シンカニック・レンチのモンスター効果、発動！このカードの召喚に成功した時、手札のシンカニック１枚を墓地に送ることでデッキから機械族モンスターを手札に加える！

　手札の《シンカニック・ボルト》を墓地に送り、《ブリキンギョ》を手札に加える！」

《シンカニック・レンチ》
効果モンスター
星３/光属性/機械族/攻800/守100
①１ターンに１度、このカードの召喚に成功した時に発動できる。手札から「シンカニック」モンスター１体を墓地に送り、デッキから攻撃力１５００以下のレベル４・機械族モンスター１体を手札に加える。この効果を使用するターン、自分は機械族モンスター以外を特殊召喚できない。

「今日は機械族を使ってくるのか！」


　そう。DRCで使うデッキはこの【シンカニック】。いつも色々なデッキを使用しているが、今回はこれを使うことにしたんだ。


「更に手札の《ファクトリ二ティ》の効果発動！機械族モンスターがモンスター効果で墓地に送られた場合、このカードを手札から捨てることで、このターンもう一度通常召喚が出来る！ただしその時、８００ポイントのライフを支払う！」


「竜武はどう出てくる……？」




　続くんじゃよ。





【後書きフェイズ】
　今回のオリカは「ブロッカーブレイカー」「一閃のドライブレーダー」「シンカニック・レンチ」「シンカニック・ボルト」「ファクトリニティ」です。
　効果が全て判明したものだけを説明してあります。

　さて、今回の第一話はいかがだったでしょうか？
　あまりデュエルは進まず短いものとなってしまいましたがご了承ください。

　では次回も、お楽しみはこれからだ！←