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HOME > 遊戯王SS一覧 > 【デュエル4】ミナモの憂鬱

【デュエル4】ミナモの憂鬱 作:ユタ

~オベリスクブルー女子寮 ミナモとカナの部屋~

机にうなだれる少女が一人。
オベリスクブルー1年首席。天才美女デュエリスト(自称)、河合ミナモである。机の上では、PCの画面が光っている。

ミナモ「うぅ~~~~」

カナ「ただいまあ~ってあれ、ミナモまたその動画見てんの?好きだねえ」

帰って来たのは、同じく1年生の澤瀬カナ。青髪のミナモと対照的な赤い髪。デュエルの腕はミナモ程ではないが、オベリスクブルーとしての素質は十分にある。ミナモとは入学して同室になり、意気投合した。

ミナモ「御剣先生をけちょんけちょんにするのは私じゃなきゃだめだったの!あの人に負けたあの日からずーっと研究してデュエルのチャンスを狙ってたのに!ぽっと出のこの子がー!」

ミナモは悔しそうに画面の中で御剣に止めを刺すユウヒの姿を指さした。

ミナモ「この子のせいであれ以来御剣先生の授業の評価が厳しくなるわ、私の最強の座も地に落ちるわでふんだりけったりよ!」

ミナモの言う通り、大人げない御剣はユウヒに負けた後腹いせのように課題を増やしたのだ。はじめは天狗になっていた御剣を倒したユウヒに賞賛の声を送っていたオベリスクブルー生だったが、御剣の課題に苦しむようになってからはユウヒを逆恨みしている。

カナ「先輩の撮ってたその動画さ、何回も観てるけど何か発見はあった?」

ミナモ「ふっふっふ。よくぞ聞いてくれたわ、カナちゃん。この子のデッキの【ラット・クリボー】。この子が相棒って呼んでたカード。私のデッキなら攻略できるわ!」

カナ「聞いたことないカードだったわよね。まあ、知らないカードがまだまだあるんだなって勉強になったわ。それで?どうするの?あの子にデュエルを申し込む?」

ミナモ「いや、正直言って今はまだあの子のデッキの全貌が見えてないからもう少し情報が欲しいわ。デュエルの記録とかないのかなってネットでも探してみたけど情報はなし。そこで、頼みがあるんだけど……」

カナ「なんとなく想像はついたけど一応聞かせて?」

ミナモ「お願い!あの子とデュエルしてくれない?」

ミナモの強さの理由の一つは、その研究熱心さにある。相手の戦略をとことん研究し、戦略を練り上げる。今回、足りないデータを親友に集めさせようというのだからその執念は相当なものだ。
カナは馴れっこだというように肩をすくめてから言った。

カナ「そんな気がしたから、実はさっき事務室に行ってデュエルレクの申し込みをしておいたわ。明日の正午、セントラルコートでデュエルするから見に来てね。私が勝っちゃったらごめんね♡」

ミナモ「やあーんカナ!私のことわかってるう!カナが勝ったらそのときは私がカナにデュエルを申し込む!」


~オシリスレッド寮 ユウヒの部屋~

ユウヒ「ん?デュエルレクの招待状……相手はオベリスクブルーの澤瀬カナ……」

ナナタ「お!この子知ってる!河合ミナモといつも一緒にいる子だよ!」

ベッドに寝ころびながらスマホを見てつぶやいたユウヒの声に、同室、1年の新尾ナナタが反応した。

ユウヒ「オベリスクブルーの子ってなぜか僕に冷たいんだよなあ。やだけど、デュエルできるのは楽しみだ!ナナタも見に来てよ」

ナナタ「わかったよ!僕も気になるな、ユウヒのデュエル!この間の編入試験のときは補習を受けてて見れなかったし!」

ユウヒ「おう!そうと決まればデッキの調整だ!楽しみだな~」



~翌日正午 セントラルコート~

アナウンス「これより、デュエルレクを行います。対戦者はコートへ」

カナ「ユウヒくん、はじめまして。いいデュエルにしましょう。」

ユウヒ「はじめまして!オベリスクブルーの子とデュエルできるなんて光栄だ!よろしく!」

ホムラ「うおおおおい!ユウヒ!オベリスクブルーに負けたら許さん!」

観客席から弁当を片手に叫んでいるのはオシリスレッド寮長の円城ホムラ。隣で副寮長2年の明松カガリが声を落とすよう注意しているのが見える。

ユウヒ「あはは……ごめんね、うちの寮長、対抗意識がすごくって……。」

カナ「気にしないわ。さあ、はじめましょう。デュエル!」

ミナモ「頑張ってね!カナ!」

ユウヒ「あれが噂の首席の残念美人…… あ!ごめんごめん!デュエル!」

ユウヒ LP4000
「いくぜ!俺のターン!ドロー!モンスターをセット!カードを1枚セットしてターン終了!」

ミナモ「また同じ初手……」

カナ LP4000
「私のターン、ドロー!私は手札から、【海ボタル】を攻撃表示で召喚!」

【海ボタル】
 水 星2 ATK 1000 DEF 800
 水族 召喚、特殊召喚に成功したとき、デッキから【海ボタル】を特殊召喚できる!

カナ「効果で【海ボタル】を特殊召喚!さらに今特殊召喚した【海ボタル】の効果で3体目の【海ボタル】を特殊召喚!」

ナナタ「一気に3体のモンスターが並んだ!」

ユウヒ「でも、攻撃力は低い。どうする気だ?」

カナ「ふふ、当然まだ終わらないわ!フィールド魔法、【湿地草原】発動!この効果で【海ボタル】たちの攻撃力はそれぞれ1200アップ!」
ATK1000→2200

ミナモ「ちょっとカナ!データとるまでにやっつけちゃわないでよ?」

カナ「これで終わるようならミナモの相手をするには荷が重いわよ!いけ!【海ボタル】で守備モンスターを攻撃!」

ユウヒ「守備モンスターは、【異次元ラット】!」

【異次元ラット】
地 星4 ATK500 DEF2000
獣族 このモンスターが戦闘を行ったとき、ダメージステップの前に、お互いの戦闘モンスターをゲームから除外することができる。その後、除外されているこのカード以外の〈ラット〉カードを手札に加えることができる。

カナ「またネズミ?」

ユウヒ「その効果で【異次元ラット】と1体目の【海ボタル】を除外する!」

カナ「……。私はバトルフェイズを終了する。カードを1枚セットして、ターンエンドよ。」

会場がざわつく。このまま残りの【海ボタル】で攻撃すればユウヒのライフを0にできたのになぜ……

ミナモ「そう、それでいい!」

カガリ「どうして攻めなかったんでしょう?」

ホムラ「ふん、わからんか?どうやらあの女、ユウヒを研究してきているようだ。」

ユウヒ「うーん、(相棒が手札にあること、ばれちゃったかあ)」

カナ「さあ、あなたのターンよ!攻めてきなさい!」



~続く~
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トマトところてん
意図して書いてるかわからないけど、ゆるいノリがいいです。あ、参考にはしないでください (2025-03-05 23:58)

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