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HOME > 遊戯王SS一覧 > 【デュエル1】アカデミア編入デュエル!

【デュエル1】アカデミア編入デュエル! 作:ユタ

ここはデュエルアカデミア、セントラル校。
今や世界規模で設営されている、海馬コーポレーションが誇るデュエリスト養成学校、デュエルアカデミアの中でも、最初期に創立された由緒ある学び舎である。
この学校のハイレベルな教育を受けた卒業生たちは、プロデュエリストになるだけではなく、様々な分野で社会貢献を果たしており、業界からの信頼、期待も高い。
夏休みが終わりに近づいたある日のこと、センターリングでは、異例中の異例となる、編入試験が実施されていた。

~セントラル校 センターリング~
ミナモ「こんな時期に編入試験だなんて、先生たち、何を考えてるのかしら……。大体、不公平じゃない?わたしたち、必死に難関の学科試験を突破して入学してきているのに、あの子は実技試験だけでいいなんて。ひいきよ、ひいき!」

リングサイドの観覧席で頬杖をついて愚痴っているのは、オベリスクブルー、1年生首席の河合ミナモである。その傍らで、同じくオベリスクブルーの1年生、澤瀬カナが同意するようにため息をついた。

カナ「ほんとにね…。なんか噂ではあの子のお父さん、元プロデュエリストらしいわよ。校長先生の友人なんだってさ。最近アメリカからこっちに戻ってきたんだって。」

ミナモ「はあー?校長先生の知り合いの息子?かんっぜんに黒じゃない!訴えてやる!」

カナ「まあ、わたしたちが訴えたところでねえ……。あ!御剣先生が来た!試験官は御剣先生なのね。あの子、終わったわね。かわいそうに。」

コートにやってきたのは、アカデミア実技指導教官の御剣リョウマ。
オベリスクブルーの寮監であり、そのデュエルの実力と大人げなさは校内でも有名だった。首席のミナモは入学後のレクリエーションで御剣にボコボコにされてしばらく食事が喉を通らなかった。

ミナモ「ま、御剣先生なら、忖度はないか。正直、先生に勝てるレベルなら編入を認めてやってもいいわ。」

カナ「どの立場よ……。人も集まってきたわね。みんな注目してるみたい。」

いつの間にか観客席は物珍しそうに集まってきた学生で埋まっていた。というのも、御剣のデュエルなどそうそう見れるものではないからだ。どの顔にも、編入試験を受けるあの子……安室ユウヒという少年が、どんなひどい負け方をするのだろうかという意地悪な期待がかいてある。

御剣「これより、臨時の編入実技試験を執り行う。受験生、名前を。」

ユウヒ「俺は、あ、僕は、安室ユウヒです。今日はよろしくお願いします。」

御剣「(ふん、校長の友人の子だか何だか知らんが、このアカデミアへの編入がそうそう簡単なことではないことを思い知らせてやる)安室くんだね。この試験、LPは4000、アカデミアルールを適用する。では、始めよう。先攻は君だ。」

ユウヒ 御剣 「デュエル!」

ユウヒ LP4000
「僕のターン、ドロー!モンスターをセット。カードを1枚セットしてターン終了です。」

ミナモ「つまんない初手ねー。もっとぱーっと展開してくれないと面白くないわ。」

カナ「どんなデッキを使うのかしらね。」

御剣 LP4000
御剣「私のターン、ドロー!ふん、堅実な初手のつもりかもしれんが、それではこの試験は突破できない!魔法カード2枚発動!【抹殺の使徒】【撲滅の使徒】!そのセットカードを除外する!」

ユウヒ「僕のカードは、【プリヴェント・ラット】と【落とし穴】。【落とし穴】はデッキにあと2枚あるので除外します。」

ミナモ「【プリヴェント・ラット】!?守備が高いだけのバニラモンスターじゃない!あんなカードよく使おうと思うわね。もしかして大したことないんじゃない?」

御剣「(【落とし穴】だと……?決して弱いカードではないが……まあいい)続けて、【殲滅の使徒】を召喚!」

【殲滅の使徒】
 地 星4 ATK 1500 DEF 800
 戦士族 自分の墓地の〈使徒〉カード1枚につき攻撃力500アップ!

カナ「いきなり決める気ね。さすが御剣先生。」

ユウヒ「攻撃力2500......」

御剣「いや、まだだ!手札から【強欲な使徒】を発動!その効果により、デッキの【抹殺の使徒】2枚を墓地に送り、1枚ドロー!」

【強欲な使徒】
 魔法
 〈使徒〉カードを発動したターンにのみ発動できる。自分のデッキから〈使徒〉カードを2枚墓地に送り、カードを1枚ドローする。

ユウヒ「墓地に〈使徒〉カードが5枚に……ってことは……。」

御剣「その通り。【殲滅の使徒】の攻撃力は2500上昇し、4000となった。せっかくアカデミアに通えるチャンスだったが、残念だったね。これで君の夢は潰えた!ゆけ!【殲滅の使徒】!ダイレクトアタックだ!」

ユウヒ「さすが、デュエルアカデミア、父さんの言ってた通り、油断できないや!でも、こんなにたくさんの人が見てくれてる大舞台で、すぐ負けるなんてもったいないことできない!だよな?相棒!手札から【ラット・クリボー】を特殊召喚して、効果発動!」

【ラット・クリボー】
 闇 星1 ATK 300 DEF 200
 悪魔族 相手モンスターの攻撃宣言時、手札から特殊召喚できる。攻撃対象をこのモンスターに移し替えてダメージ計算を行う。その後、デッキから【ラット・クリボー】を1枚、手札に加える。

ネズミのような尻尾が生えたクリボーが飛び出し、使徒の刃を受けた。

御剣「ふん、こざかしい!手札から速攻魔法、【殲滅指令】を発動!このターン私の【殲滅の使徒】は、墓地の〈使徒〉カードを除外する度に追加で攻撃することができる!」

【殲滅指令】
 速攻魔法
 自分のバトルフェイズに、相手モンスターを戦闘で破壊したときに発動できる。このターンそのモンスターは、自分の墓地の〈使徒〉カードを除外する度に追加で攻撃することができる。

カナ「先生の墓地に〈使徒〉カードは5枚……。追加で5回も攻撃できるわ。流石に受けきれないでしょ……」

御剣「ゆけ!【殲滅の使徒】!」
 ATK 4000→3500

ユウヒ「残り5回の攻撃……受けきってみせます!手札に加えた【ラット・クリボー】を特殊召喚して防御!さらに【ラット・クリボー】を手札に!」

御剣「まだまだあ!」
 ATK3500→3000

ユウヒ「【ラット・クリボー】!頼む!」

御剣「ふん、ネズミで必死に凌いでいても、これで終わりだ!さらに攻撃!」
 ATK3000→2500

ユウヒ「うわあああああああ!」
 LP4000→1500

御剣「5撃目!これでとどめだ!」
 ATK2500→2000

ミナモ「終わったわね。」

ユウヒ「相棒たちの頑張りは無駄にしない!手札から、【カウンター・ラット】を特殊召喚!」

御剣「何!?また手札からモンスターを!?」

【カウンター・ラット】
 地 星3 ATK500 DEF2000
 獣族 相手モンスターの攻撃宣言時、守備表示で特殊召喚できる。

御剣「何!?」

カナ「なるほど。これで【殲滅の使徒】はもう追撃できない。大ダメージを一度は通すことで攻撃力を下げた訳だ。やるじゃん。」

ユウヒ「さあ、デュエルはまだまだこれからです!楽しみましょう!先生!」

~続く~
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