第2の巻！死に際！クリッター逃亡っ！　作：塩おにぎりさん

注意事項
・デュエルはしません。(
・モンスターの力関係はあまり関係ありません(

・前回のあらすじ
　ある森に住むクリッター。ある日「魂を削る死霊」に自分が命を賭けて取ってきた絶品キノコを食べられた事で思う。「自分が絶品キノコを余裕で取れるようになればいい」と。
　その事を考えると次の日、荷物をまとめ、仲間を募集する。募集で集まったモンスターは、不気味なトマト「キラートマト」と自己主張の激しい魔女「黒き森のウィッチ」だった。仲間が3人揃うと出発しようとするが、誰かに呼び止められた。
　この森一番の強さの「終末の騎士」だ。最初は個々がバラバラだったが、戦いが連携を産み、なんとか騎士に勝つ事ができた。

《本編》

「終末の騎士」を倒してから森を出て、少し進んだところにある次なる森の名前は「紅樹地帯」または「マングローブ」とも呼ばれている。
そこでウィッチと
「なんでこんなむさ苦しいところが最初なのよォ〜......」
愚痴を溢すと、直ぐにクリッターが言う。
「じゃあ「共振虫」とか「軍隊アリ」が何万も居る草むら道を通りたい？.....」
沈黙が続くと草むらが揺れた。
「.......にししっ？」
キラートマトがそう言うと、草むらから飛び出してきた生物は、魚のような下半身を持つ馬、「シーホース」。現れるとクリッターは言う
「......けっこーデケぇ.....」
「それは間違いないわね....」
ウィッチが相槌を打つと、シーホースが甲高い鳴き声をあげながら、突撃してきた。
「！？」
クリッターとウィッチが左右に分かれて避けるが、キラートマトがシーホースに突撃された。そうするとすかさずクリッターが声を掛ける。
「だいじょぶか！？......」
そして短剣を取り出すクリッター。
「にししっ！」
まるで「大丈夫だ」っと伝える様な視線でクリッターを見ると、また草木が揺れ、新たな怪物が飛び出してくる。
「！？」
現れたのは四つの足に太い爪を持つ魔物「レオウィザード」。シーホースとレオウィザードが唸り声を上げながら一歩ずつ近づいてくる。
「これ......詰んだ.....？」
クリッターが小声でそう言うと、キラートマトとウィッチもうなづく。その間にも近づいてくる。そしてその時、クリッターが覚悟を決めたように言う。
「おれが囮になる......」
そう言いながら、走り出す。
「ちょっと待t」
ウィッチの言葉を聞かずにクリッターが走り出す。



「ぎゃぁぁぁっ！！！！！！！へるぷとぅみぃぃぃぃッ！」
クリッターが走る。後ろには二体のモンスター。

「どうしようぅっ！カッコつけて来たけど確実に詰んだぁっ！詰んだもんっ！」
クリッターがぼやきながら走ると、開けた場所に出た。
マングローブの木で出来た玉座に座るモンスター。

青い肌に大きな爪、「モリンフェン」だ。

ｳﾞｳﾞｳﾞｳﾞｩｯ.....

唸り声。涎をダラダラと垂らしながら現れる。
「なんでこんな仕打ちをぉ〜っ！？.....」

三体のモンスターがクリッターに襲いかかる。

...

なんとか上手く避ける事が出来たクリッターは、地面を蹴り、高く飛ぶ。
モリンフェンとレオウィザード、シーホースが姿勢を立て直した後、クリッターに飛び掛かる。
だがその時、運良く木の上に着地し、難を逃れた。
「あ"ぁ........だずがった.....」

ﾄﾞｽｯﾄﾞｽｯ.....

三体のモンスターがその場を離れる。
「......ちょっと休もう.....」

続く。



次回予告
「助けてぇぇぇっ！！！！！！」

更新は恐らく来週の水曜日程になると思います。忙しいので☆(めんどいだけ？