2-4 黄金のスパイラル　作：霧雨

ようやく地下水路から地上へと出ることができたと思ったら、スカルライダーが3人も待ち伏せしているとは…。
俺がWanted Hunterに入ったきっかけ…それは、ある男の存在だった。
彼は、強かった。恐るべきデュエルタクティクスで敵を蹴散らしていた…。
Wanted Hunterにおいて数々の実績を上げ、ランキング8位まで上り詰めた。
しかし…とある事件がきっかけで、その男は引退してしまった。

俺がずっと目標にしていた男、天竜 玲磁…彼ならきっと、この1対3の危機的状況だって物ともしないはずだ…！

「さあ、デュエルだ！」

◇闇のデュエル◇4000デュエル開始◇

四月 晟（314255位） VS スカルライダーA（244256位） VS スカルライダーB（ランキング未登録） VS スカルライダーC（ランキング未登録）

晟「1人だけランカーか。お前がリーダーだな？」
スカルライダーA「くっふふふ…。よく気付いたな。だが、その気付きはお前に何の意味もないのだ！」
晟「ゴチャゴチャうるせえ！俺のターン！バトルロイヤルルールにより、最初のターンは全員攻撃できない。俺はフィールド魔法『夕空の街 スチール＆ヒーローズ』を発動！更に、『スパイラル･ドロー』を発動！この効果で手札から『螺旋勇者』モンスターを捨て、デッキから2枚ドローする。俺が捨てるのは『螺旋勇者 シャドウブレイカー』だ。そしてカードを2枚引く。更に、フィールド魔法の効果により、『螺旋勇者』モンスターが墓地に送られるたびに螺旋カウンターを1つ乗せる。そして俺は『螺旋勇者 ツインソードマン』を召喚する！」

◇螺旋勇者 ツインソードマン◇星4・戦士族・地・攻1700／守600

晟「更に俺はフィールド魔法『夕空の街 スチール＆ヒーローズ』の効果を発動！ターンプレイヤーは1ターンに1度、デッキから『融合』または『フュージョン』カードを手札に加えることができる。俺は『融合』を手札に加える。そして、マジックカード『融合』を発動！手札から『螺旋勇者 ボルケーノ』と『螺旋勇者 ラージボディ』を融合素材とする！炎の戦士と岩石の巨人よ、マグマの力をもって敵を撃て！融合召喚！出でよ、『螺旋勇者 デストロイボマー』！」

◇螺旋勇者 デストロイボマー◇星5・戦士族・炎・攻1800／守2600

晟「螺旋勇者は、融合素材の内の片方の効果を受け継ぐ。『ボルケーノ』の貫通能力を『デストロイボマー』は得る！更にこの時、2体の『螺旋勇者』が墓地に送られたことにより、フィールド魔法『夕空の街 スチール＆ヒーローズ』の螺旋カウンターは3つとなる。そして俺は『デストロイボマー』の効果発動。2000ライフを支払い、攻撃力を1000アップする」

◇四月 晟◇LP4000→LP2000
◇螺旋勇者 デストロイボマー◇攻1800→2800

晟「カードを1枚セットしてターンエンドだ」
スカルライダーA「くっふふふ…俺のターンだ。俺は儀式魔法『スカルライダーの襲来』を発動。手札からレベル3の『コープスナイト』を2体リリースし、『暗黒のスカルライダー』を儀式召喚だ」

◇暗黒のスカルライダー◇星6・アンデッド族・闇・攻1900／守1850

スカルライダーA「『暗黒のスカルライダー』が存在する限り、フィールドの『スカルライダー』達は戦闘では破壊されず、全ての『スカルライダー』の攻撃力は1000アップする…まさにスカルライダー界のリーダー的存在なのだ」

◇暗黒のスカルライダー◇攻1900→攻2900

スカルライダーA「くっふふふ…これさえあれば我々は無敵だ。だが念には念としよう。俺は『ゾンビナイト』を召喚し、ターンエンドだ」

◇ゾンビナイト◇星4・アンデッド族・闇・攻1500／守1400

スカルライダーB「俺のターンだ。くっふふ…俺は儀式魔法『スカルライダーの暴走』を発動。手札からレベル3の『コープスナイト』を2体リリースし、『激震のスカルライダー』を儀式召喚」

◇激震のスカルライダー◇星6・アンデッド族・闇・攻1900→2900／守1850

スカルライダーB「当然『暗黒のスカルライダー』の効果が適用されるため、攻撃力は1000アップし、戦闘では破壊されない。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

スカルライダーC「くっふふふ。俺のターンだ。俺は儀式魔法『スカルライダーの飛翔』を発動する。手札からレベル3の『コープスナイト』を2体リリースし、レベル6の『天中のスカルライダー』を儀式召喚」

◇天中のスカルライダー◇星6・アンデッド族・闇・攻1900→2900／守1850

スカルライダーC「このモンスターにも『暗黒のスカルライダー』の効果は適用される。更に俺は『天中のスカルライダー』の効果を発動する。手札からアンデッド族のモンスターを捨て、相手のモンスターを破壊する。しかし『螺旋勇者 ラージボディ』には、破壊された時に全てを道連れにする効果がある。くっふふふ…ならば『螺旋勇者 ツインソードマン』を破壊だ。これで俺はターンエンドだ」
晟「馬鹿め！フィールド魔法の効果を忘れているようだな！」
スカルライダーC「何っ！？」
晟「俺のターンだ。『夕空の街 スチール＆ヒーローズ』の螺旋カウンターは4つになった！このフィールド魔法を墓地に送ることで、デッキから『螺旋勇者 ゴールデン･パラディン』を特殊召喚する！」

◇螺旋勇者 ゴールデン･パラディン◇星10・戦士族・光・攻3000／守1500

晟「更に俺は『螺旋の生還』を発動！墓地の『螺旋勇者 ツインソードマン』を手札に戻し、スカルライダーBの伏せカードを破壊する！」
スカルライダーB「くっ…！」

晟「そして俺は『螺旋勇者 ツインソードマン』を通常召喚」

◇螺旋勇者 ツインソードマン◇星4・戦士族・地・攻1700／守600

晟「更に墓地の『螺旋勇者 シャドウブレイカー』を除外し、フィールドの『螺旋勇者』モンスターの攻撃力を1500アップする！」

◇螺旋勇者 デストロイボマー◇攻2800→4300
◇螺旋勇者 ゴールデン･パラディン◇攻3000→4500
◇螺旋勇者 ツインソードマン◇攻1700→3200

晟「そして墓地の『スパイラル･ドロー』を除外する。手札が0枚の時にこのカードを除外することで、デッキからカードを1枚ドローする。…よし！このターンで終わりだ！マジックカード『アルテマ･スパイラル』を発動！自分フィールドの『螺旋勇者』を破壊し、破壊した枚数分、『螺旋勇者』の攻撃回数を増やす。俺は『螺旋勇者 デストロイボマー』と『螺旋勇者 ツインソードマン』を破壊し、『ゴールデン･パラディン』の攻撃回数を3回にする！この時『デストロイボマー』の効果！『デストロイボマー』を除外することでフィールドの全てのモンスターを破壊する！」
スカルライダーA「くっ…馬鹿な！結局全て破壊してしまうつもりか！次の俺たちのターンで終わりだぞ！？」
晟「だが！『螺旋勇者 ゴールデン･パラディン』のみ！カード効果では破壊されない！更に！マジックカード『アルテマ･スパイラル』の効果により、『ゴールデン･パラディン』は全てのプレイヤーに攻撃することができる！」
スカルライダーA「く…1対3だと言うのに…Wanted Hunterとはこんなにも強いというのか…！！」
晟「いくぜ！『螺旋勇者 ゴールデン･パラディン』！3人のスカルライダーにダイレクトアタックだ！」

スカルライダーA･B･C「ぐぁぁぁぁ！」

◇スカルライダーA◇LP4000→0
◇スカルライダーB◇LP4000→0
◇スカルライダーC◇LP4000→0

◇闇のデュエル終了◇

☆勝者 四月 晟（314255位→244256位）
★敗者 スカルライダーA（デュエル禁止ペナルティ）
★敗者 スカルライダーB（デュエル禁止ペナルティ）
★敗者 スカルライダーC（デュエル禁止ペナルティ）

「俺の勝ちだ！お前ら三下が俺相手にセコい手で勝とうなんて100万年早いぜ！あばよ！」

今回みたいな引きの良ささえあれば…俺はもっと上に行けるはずだ…！

「く…そんな馬鹿な…3人がかりでこんな目に…」
「これで俺たちは二度とデュエルができないというのか…」

いや、確かデュエル禁止ペナルティはある条件さえ満たせば司法によって解除してもらえるはずだ。まあ悪党にそれを教えてやる義理はないが。
どうしてもデュエルしたければ勝手に調べればいい。

「おっと、遊を探さないと！お前らなかなか弱かったぞ！あばよ！」

あの規格外の新人、新峠 遊。いつか必ず超えてやる！このスカルライダーのアジトも、俺が陥落してみせるぜ！