とある人間の決闘録（デュエルログ）#8　作：暁

現在の状況
友人K:LP8000 d34 手札0 場 ダイヤモンドガイ 1伏せ
姉貴:LP8000 d34 手札3 場 ランカ（召喚権残り2回）

姉貴「チェーン3『サモンチェーン』の効果で私はこのターン3回通常召喚できる！そしてチェーン2『蛮勇鱗粉』により『ランカ』の攻撃力は1000アップし、チェーン1『ランカ』の効果で『トリオンの蟲惑魔』を手札に加える！」
友人K「やるな…だが、『蟲惑魔』の切り札である『フレシア』は全て破壊している！」
姉貴「それはどうかな！魔法カード『貪欲な壺』を発動！フレシア3枚とホープとライトニングをデッキに戻し2ドロー！」
友人K「くっ…戻されたか！」
姉貴「まだまだ！『トリオン』を通常召喚し効果！『奈落の落とし穴』を手札に加え、『トリオン』を対象に魔法カード、『同胞の絆』を発動！2000LPを払い、デッキから『アトラの蟲惑魔』と『ナチュル・マンティス』を特殊召喚！そして、『トリオン』と『ランカ』、2体の蟲惑魔でオーバーレイネットワークを構築！

【麗しく可憐な蟲の女王よ！迷える憐れな獲物を愛を込めて喰らい尽くせ！】

X召喚！『フレシアの蟲惑魔』！300／2500」

友人Kは随分まずい状況に立たされていた。まず『アトラ』によって相手は手札から『落とし穴』を発動できるのに加え、通常罠カードを無効にできなくなっているだけでも厄介だが、『フレシア』の効果で『アトラ』には戦闘・効果で破壊できない耐性を付与され処理しにくくなっている。さらに『フレシア』はデッキから『落とし穴』を墓地に送ることで効果を発動できる。つまり、姉貴は罠カードの弱点である『伏せなければならない』を克服して、発動前の落とし穴を除去されにくい状況を作り出したのだ。さらに『マンティス』は手札の『ナチュル』を捨てることで通常召喚したモンスターを破壊できる。

姉貴「ふふ、ターンエンド」LP6000 d30 手札4 場 フレシア アトラ マンティス

友人K「俺の…ターン！ドロー！このメインフェイズ、『ダイヤモンドガイ』の効果で墓地に送られた『千死蛮巧』の効果発動！俺はランク4を宣言し、墓地のランク4Xモンスター全てを素材に、ランクの1つ高い『CX』、『CNO.』にランクアップさせる！ランクアップ！エクシーズチェンジ！『CNO.101 S・H・Dark Knight』！」
姉貴「召喚時、手札より『奈落の落とし穴』を発動！」
友人K「その効果にチェーンし永続罠、『エクシーズ・トライバル』を発動！X素材を2つ以上持つXモンスターは効果破壊されない！そして『CNO.101』の効果発動！『フレシア』をX素材にする！そして『CNO.101』を素材に、オーバーレイネットワークを再構築！

【天を穿つ希望の戦士よ！七つの皇の力を束ね、切なる望みを我が元へ！】

ランクアップ！エクシーズチェンジ！来い、究極の『CX』、
【CX 冀望皇バリアン】！」ORU９
次回予告
逆境すらも力に変える、それこそが本当に強い人間なのかもしれない。だが、弱くとも戦うのが人間である。勝敗を決めるのは強さではない。勝利を求める心だ。
次回『叛逆、開始』
デュエルスタンバイ！