とある人間の決闘録（デュエルログ)#2　作：暁

現在の状況
俺: LP8000 D48 手札3 フィールド シャドール・ファルコン（裏側) 2伏せ
友人K: LP7600 D31 手札3 フィールド トリビュート、ファジー、ペイン、アベンジ
（詳しい配置は前回参照)
友人K「さて…俺はファジー、トリビュート、、アベンジの3体のモンスターをリンクマーカーにセット！アローヘッド確認！召喚条件は同じ種族のモンスター2体以上！行くぞ！リンク召喚！『サモン・ソーサレス』！」
俺「『RR』でリンク召喚だと！しかもあのモンスターは……」
友人K「ご名答！しかしその前に『RR ファジー・レイニアス』の効果発動！デッキより2体目を手札に。
そして『サモン・ソーサレス』の効果発動！リンク先の『ペイン・レイニアス』と同種族のモンスターを効果を無効にしてリンク先に特殊召喚する！現れろ！『RR バニシング・レイニアス』！そしてレベル42体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築！エクシーズ召喚！来い！『RR フォース・ストリクス』！効果発動！デッキより『RR ブースター・ストリクス』を手札に加える！」
俺（このままではまずい…奴はおそらくここから『見習い魔嬢』をリンク召喚。そして『RUMソウル・シェイブ・フォース』で『フォース・ストリクス』をランクアップ、『RR サテライト・キャノン・ファルコン』をエクシーズする気だ…！俺ならそうする！
だが、貴様の『サテライト・キャノン』はすぐ退場するぜ…？)
幾千もの戦いを重ねてきた二人の読み合い、思惑が盤外で交差する。まだ戦いの序盤だが、デュエルフィールドの緊張感、興奮は静かにボルテージを上げていく。
友人K（どうする…ここまで奴の妨害なく展開できた…奴もここから俺が更なる展開をすることは分かっている筈だ！となると、あの伏せは俺の切り札を潰しに来る！ならば『サテライト・キャノン』の効果で……！)
その時、俺が不敵に笑む。圧倒的に追い詰められたこの状況で真に追い詰められているのは、俺の盤外戦術に振り回される友人Kである事を本人は自覚していない。
友人K（いや待て……！奴のデッキには『やぶ蛇』がある！もし破壊すれば戦況は一変する。なら…この場面の最適解は……！)
友人Kが出した答えは、
友人K「バトルフェイズ！」
思考放棄であった。
俺（かかった！）「待った！メインフェイズ終了時、リバースカードオープン、速攻魔法、『超融合』！」
友人K「何だと！」
確かに俺のフィールドには『やぶ蛇』が伏せてあった。しかし、相手がもし『サテライト・キャノン』を出さなかった時の二の矢として備えていた。その二の矢がこのフィールド上のモンスター全てを融合素材にできる『超融合』であった。
俺「手札の『シャドール・ハウンド』を捨て、俺のフィールドの『シャドール・ファルコン』と友人Kのフィールドの『サモン・ソーサレス』を素材に、融合召喚！
飢えた牙持つ毒龍！『スターブ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン』！」
俺のフィールドに攻撃力2800の高打点モンスターが降臨し、流れは変わった。
俺「『スターブ・ヴェノム』の効果をチェーン1、『ファルコン』をチェーン2、『ハウンド』をチェーン3で効果処理！『ハウンド』でネストを破壊し、『ファルコン』を自己蘇生、そして『スターブ・ヴェノム』の効果で『フォース』の攻撃力を吸収！」
友人K「くっ…ならばバトルフェイズ終了！」
『サモソ』を処理され、フィールドに残るは『フォース』のみ。高い守備力を持っているが、『スターブ・ヴェノム』の前では意味を成さない。
友人K「くっ…カードを2枚伏せターンエンド……」
俺: LP8000 D48 手札2 フィールド スターブ・ヴェノム ファルコン（裏側）
1伏せ
友人K: LP7600 D28 手札4 フィールド フォース・ストリクス 2伏せ
次回予告
俺の叛逆の一撃（超融合）によって展開の要を失った友人K。追い詰められた彼は、どんな活路を見出していくのか！
次回！「ぶつかり合う魂」
デュエルスタンバイ！