交流(共通)
メインメニュー
クリエイトメニュー
- 遊戯王デッキメーカー
- 遊戯王オリカメーカー
- 遊戯王オリカ掲示板
- 遊戯王オリカカテゴリ一覧
- 遊戯王SS投稿
- 遊戯王SS一覧
- 遊戯王川柳メーカー
- 遊戯王川柳一覧
- 遊戯王ボケメーカー
- 遊戯王ボケ一覧
- 遊戯王イラスト・漫画
その他
遊戯王ランキング
注目カードランクング
カード種類 最強カードランキング
● 通常モンスター
● 効果モンスター
● 融合モンスター
● 儀式モンスター
● シンクロモンスター
● エクシーズモンスター
● スピリットモンスター
● ユニオンモンスター
● デュアルモンスター
● チューナーモンスター
● トゥーンモンスター
● ペンデュラムモンスター
● リンクモンスター
● リバースモンスター
● 通常魔法
永続魔法
装備魔法
速攻魔法
フィールド魔法
儀式魔法
● 通常罠
永続罠
カウンター罠
![CONTINUOUS](/img/mark/eizoku15.png)
![EQUIP](/img/mark/soubi15.png)
![QUICK-PLAY](/img/mark/sokkou15.png)
![FIELD](/img/mark/field15.png)
![RITUAL](/img/mark/gisiki15.png)
![CONTINUOUS](/img/mark/eizoku15.png)
![counter](/img/mark/counter15.png)
種族 最強モンスターランキング
● 悪魔族
● アンデット族
● 雷族
● 海竜族
● 岩石族
● 機械族
● 恐竜族
● 獣族
● 幻神獣族
● 昆虫族
● サイキック族
● 魚族
● 植物族
● 獣戦士族
● 戦士族
● 天使族
● 鳥獣族
● ドラゴン族
● 爬虫類族
● 炎族
● 魔法使い族
● 水族
● 創造神族
● 幻竜族
● サイバース族
● 幻想魔族
属性 最強モンスターランキング
レベル別最強モンスターランキング
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
デッキランキング
Scar / 7:理由 作:げっぱ
空の紅さに暗みが加わる。夜になり、二人は食事の時間にする事にした。
相変わらずの缶詰だが、今まで一つの缶を何日にも分けて食べていたアンにとっては、一度の食事で一つ丸々食べられるだけ大変な贅沢だった。
逃げないと分かっていながらも頬張るようにして食べ、口の中をいっぱいにさせてから噛み始める。
対してスカーは、静かに一口ずつ食べる。佇まいと合わせてどこか上品にも見える。
奪われた、と言っていたから、実は昔はお金持ちの家の人だったのだろうか、と勝手に夢想してしまう。
ハンター・ウルフとのデュエルから、二日が経過していた。
今の所はそれの追手と遭遇せず、アンはスカーに抱きかかえられながらの移動を繰り返していた。
その度に、歯痒い思いをする。
元々は自分の無理でスカーに同行している。それだけに、自分はスカーにとって邪魔なのではないか、と。
自分さえいなければ、もう少し早いペースで移動ができるだろう。
食料だって二分せずに済むし、他の誰かを気遣う必要もない。
何より、誰かを守ってデュエルで傷付く必要がない。
ウルフとのデュエルの後、スカーの背中を見たアンは絶句した。
夥しい量の切り傷が、ガラスの破片が食い込んだかのような裂傷があったのだ。
時間が経って尚もその個所から血が流れ続け、スカーはそこに苦労しながら傷薬を塗っていた。
それを手伝う、と言えなかった。
自分の所為であるからだ。それを申し出た場合の、スカーの反応を想像するだけで恐ろしかった。
しかし、自己嫌悪は時間が経てば経つほどに膨らんでいった。
食事を終えた二人は、役割を分けて作業する。アンは食事の後片付け、スカーは火の始末と寝床の用意だ。
これがスカーの配慮である事は十分に分かっていた。アンがあまり動かないよう、それでできる作業を振った。
掘った穴に空っぽの缶を放り、埋める。
多大な迷惑をかけておきながら、これくらいしか役に立てない。
アンは自分も気付かない内に歯噛みしていた。せかせかと動くスカーの背中に、つい、語り掛ける。
アン「ねえ、スカー」
スカー「どうした?」
一拍置いて、スカーは作業を辞め、アンへと振り返る。
スカーの手を止めてしまった事に、またアンは悔しさを感じた。
しかしここで誤魔化してしまえば、それこそスカーを煩わせただけでしかない。
本当は言いたくもない事だが……確かめたい衝動を、抑えられなかった。
アン「私……スカーにとって、邪魔、だよね。足手まとい……」
アン「居ない方が、いい……?」
アンが抱いてきた思いと不安を、何の混じり気もなくスカーに投げかけて問う。
もちろん、「そんな事はない」と言ってほしい。そう返してくれれば、アンの心のしこりはいくつか取れるだろう。
その後も何度かは不安に駆られるだろうが、少なくとも傍にいて良いのだと言ってもらえれば。
だが、「そうだ」と言われてしまったら……。
その時の覚悟は、アンにもできている。
俯くアンに、スカーは一つ大きな息を吐く。
アンの前まで来てしゃがみ、アンと視線の高さを合わせるようにしてじっと見つめる。
スカー「不要な理由はいくらでもある」
淡々としたその言葉は、アンの心に深く突き刺さった。
スカー「必要な理由が一つあれば、それでいい」
その上から更に心を抉じ開けて、優しさが入り込んできた。
疑問を否定せずに、存在を肯定してくれる。不要である理由より、必要である理由を優先してくれた。
スカーが言葉にしたその事実だけが、アンの心を救った。
アン「……スカー」
スカー「なんだ?」
アン「今日、一緒に寝ていい?」
はにかむアンの要求に、スカーは困ったように眉を下げた。
スカー「仕方ないな」
きっと自分は、子供だから軽くあしらわれただけなのかもしれない。
結局、どうして必要なのかは言わなかったし。
でも、そうだとしても、スカーになら騙されて良いと、一緒に被る布団代わりの布の中で思う。
相変わらずの缶詰だが、今まで一つの缶を何日にも分けて食べていたアンにとっては、一度の食事で一つ丸々食べられるだけ大変な贅沢だった。
逃げないと分かっていながらも頬張るようにして食べ、口の中をいっぱいにさせてから噛み始める。
対してスカーは、静かに一口ずつ食べる。佇まいと合わせてどこか上品にも見える。
奪われた、と言っていたから、実は昔はお金持ちの家の人だったのだろうか、と勝手に夢想してしまう。
ハンター・ウルフとのデュエルから、二日が経過していた。
今の所はそれの追手と遭遇せず、アンはスカーに抱きかかえられながらの移動を繰り返していた。
その度に、歯痒い思いをする。
元々は自分の無理でスカーに同行している。それだけに、自分はスカーにとって邪魔なのではないか、と。
自分さえいなければ、もう少し早いペースで移動ができるだろう。
食料だって二分せずに済むし、他の誰かを気遣う必要もない。
何より、誰かを守ってデュエルで傷付く必要がない。
ウルフとのデュエルの後、スカーの背中を見たアンは絶句した。
夥しい量の切り傷が、ガラスの破片が食い込んだかのような裂傷があったのだ。
時間が経って尚もその個所から血が流れ続け、スカーはそこに苦労しながら傷薬を塗っていた。
それを手伝う、と言えなかった。
自分の所為であるからだ。それを申し出た場合の、スカーの反応を想像するだけで恐ろしかった。
しかし、自己嫌悪は時間が経てば経つほどに膨らんでいった。
食事を終えた二人は、役割を分けて作業する。アンは食事の後片付け、スカーは火の始末と寝床の用意だ。
これがスカーの配慮である事は十分に分かっていた。アンがあまり動かないよう、それでできる作業を振った。
掘った穴に空っぽの缶を放り、埋める。
多大な迷惑をかけておきながら、これくらいしか役に立てない。
アンは自分も気付かない内に歯噛みしていた。せかせかと動くスカーの背中に、つい、語り掛ける。
アン「ねえ、スカー」
スカー「どうした?」
一拍置いて、スカーは作業を辞め、アンへと振り返る。
スカーの手を止めてしまった事に、またアンは悔しさを感じた。
しかしここで誤魔化してしまえば、それこそスカーを煩わせただけでしかない。
本当は言いたくもない事だが……確かめたい衝動を、抑えられなかった。
アン「私……スカーにとって、邪魔、だよね。足手まとい……」
アン「居ない方が、いい……?」
アンが抱いてきた思いと不安を、何の混じり気もなくスカーに投げかけて問う。
もちろん、「そんな事はない」と言ってほしい。そう返してくれれば、アンの心のしこりはいくつか取れるだろう。
その後も何度かは不安に駆られるだろうが、少なくとも傍にいて良いのだと言ってもらえれば。
だが、「そうだ」と言われてしまったら……。
その時の覚悟は、アンにもできている。
俯くアンに、スカーは一つ大きな息を吐く。
アンの前まで来てしゃがみ、アンと視線の高さを合わせるようにしてじっと見つめる。
スカー「不要な理由はいくらでもある」
淡々としたその言葉は、アンの心に深く突き刺さった。
スカー「必要な理由が一つあれば、それでいい」
その上から更に心を抉じ開けて、優しさが入り込んできた。
疑問を否定せずに、存在を肯定してくれる。不要である理由より、必要である理由を優先してくれた。
スカーが言葉にしたその事実だけが、アンの心を救った。
アン「……スカー」
スカー「なんだ?」
アン「今日、一緒に寝ていい?」
はにかむアンの要求に、スカーは困ったように眉を下げた。
スカー「仕方ないな」
きっと自分は、子供だから軽くあしらわれただけなのかもしれない。
結局、どうして必要なのかは言わなかったし。
でも、そうだとしても、スカーになら騙されて良いと、一緒に被る布団代わりの布の中で思う。
現在のイイネ数 | 74 |
---|
![作品イイネ](/img/common/iine.png)
↑ 作品をイイネと思ったらクリックしよう(1話につき1日1回イイネできます)
同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
---|---|---|---|---|---|---|
121 | Scar / 1:復讐の男 | 1090 | 2 | 2015-11-22 | - | |
140 | Scar / 2:したいこと、その意味 | 1185 | 0 | 2015-11-30 | - | |
63 | Scar / 3:スカー | 797 | 0 | 2015-12-02 | - | |
96 | Scar / 4:ハンター・ウルフ | 874 | 2 | 2015-12-07 | - | |
123 | Scar / 5:略奪の調律 | 1233 | 0 | 2015-12-20 | - | |
71 | Scar / 6:俺が、許しはしない | 1013 | 0 | 2016-02-27 | - | |
74 | Scar / 7:理由 | 764 | 0 | 2016-02-29 | - | |
41 | Scar / 8:アンのプライド | 896 | 2 | 2016-03-03 | - | |
64 | Scar / 9:弱者の街 | 1006 | 0 | 2016-08-12 | - | |
95 | Scar /10:虚ろなる銃声 | 783 | 0 | 2017-08-31 | - | |
102 | Scar /11:幸運が微笑む者 | 769 | 0 | 2017-11-11 | - | |
80 | Scar /12:その手に添う | 1246 | 0 | 2017-11-23 | - | |
59 | Scar /13:女神 | 556 | 0 | 2017-12-13 | - | |
93 | 番外編:反省会1 | 1110 | 0 | 2018-01-15 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/06/22 新商品 ANIMATION CHRONICLE 2024 カードリスト追加。
- 07/01 15:31 掲示板 カードリストにおける誤表記・不具合報告スレ
- 07/01 15:01 評価 6点 《暗黒の呪縛》「魔法カードが発動される度に、そのコントローラー…
- 07/01 13:29 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 07/01 12:58 評価 7点 《カオス・インフィニティ》「当時存在していた「機皇」に関する魔…
- 07/01 10:14 評価 9点 《ヴァンパイアの使い魔》「ヴァンパイアをコストに墓地から自己蘇…
- 07/01 09:50 評価 10点 《閉ザサレシ世界ノ冥神》「《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》から始…
- 07/01 09:32 評価 10点 《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード》「時代が追いつ…
- 07/01 07:15 評価 10点 《魔を刻むデモンスミス》「最近話題のぶっ壊れ悪魔族 ①で手札か…
- 07/01 05:28 評価 9点 《ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ》「効果モンスタ…
- 07/01 04:59 評価 9点 《閉ザサレシ世界ノ冥神》「個人的には近年稀にみる良カード ぶっ…
- 07/01 04:38 デッキ 熱き決闘者達〜BurningKnuckler〜
- 07/01 03:49 評価 10点 《超時空戦闘機ビック・バイパー》「こりゃたまらん。 STGオタク…
- 07/01 03:32 評価 8点 《ゾンビーノ》「あんなに一緒だったのに...夕暮れはもう違う色...…
- 07/01 01:49 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 07/01 01:48 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 07/01 01:05 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 07/01 00:03 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 07/01 00:03 評価 4点 《ダストンのモップ》「総合評価:リンク素材にされ除去される可能…
- 07/01 00:01 評価 7点 《ゴゴゴゴーレム》「遊馬デッキの切り込み隊長的下級の1体。☆4と…
- 07/01 00:00 コンプリート評価 asdさん ⭐WORLD PREMIERE PACK 2023⭐
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
![Amazonバナー](/img/banner/s_amazon.png)
![駿河屋バナー](/img/banner/s_surugaya.png)
![楽天バナー](/img/banner/s_rakuten.png)
![Yahoo!ショッピングバナー](/img/banner/s_yahoo.png)