第３話　青春は爆発だ！　作：ユフリ

キーパーソン登場回です。

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－７号館モニタールーム－



一人の男がドアをくぐる。


？？？「おう、ちゃんとやってるか」


７号館管理人「順調です、神宮（じんぐう）さん」


神宮「席を借りてもいいかな」


管理人「えぇ」


・・・


管理人「只今、瀬戸川隼人は絶体絶命の状況」


管理人「残るライフポイントはわずか２００、それに対戦相手の長谷川ニコルのフィールドには《二丁流剣銃士》とリバースカードの《ミラーフォース》」


神宮「なるほどねえ・・・」


神宮はモニターでフィールドの状況をパッ…と見渡し、一息ついた。


神宮「ま、長谷川君じゃ彼に勝てないでしょ」


管理人「そ、そうなんですか？」


管理人は紅茶を淹れてきたようだ。



神宮「・・・君も長谷川君が『一番手』に起用されたの、驚いたんじゃないの？」


神宮は紅茶を啜りながら聞いた。



管理人「もちろんですよ！彼は地球［アース］に所属する実力者ですから・・・テストプレイでは最も弱い者が一番手という決まり、なのに何故長谷川君ほどの決闘者が・・・」


神宮「それほど、隼人の決闘者レベルが高く評価されてるってことだよ」


神宮（彼自身は気付いてないだろうけどなぁ・・・うん）


神宮「ま、じきに分かるさ・・・」

神宮はモニターを見つめながら言った。



神宮「あの『伝説の勝負師』瀬戸川鋭隼の息子が何処までやってくれるか」


神宮「もし仮にこの状況を引っくり返すこともできなければ・・・その時は」


管理人「・・・」


神宮「・・・と悪いね、口を滑らす所だったよ」


管理人はハハ・・・と苦笑いを浮かべ、紅茶を啜った。





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ニコル（勝てる・・・！！）ＬＰ２４００

《二丁流剣銃士》ＡＴＫ２０００



隼人「すうぅぅぅ・・・」ＬＰ２００



隼人「俺のタァァァン！」



隼人「ドローする前にこのカードを発動するぜ！永続罠、《成功報酬》！」



隼人「このカードはアドバンス召喚・融合召喚・儀式召喚・シンクロ召喚・エクシーズ召喚のうち１つを宣言し、各ターンのドロー前に発動できる！」



隼人「俺はその召喚が成功する度に１枚ドローできる！」



隼人「宣言するのは・・・」




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モニターに映る隼人の手札
《ロード・オブ・ドラゴン－ドラゴンの支配者－》
《神竜　アポカリプス》
《融合》
《思い出のブランコ》



管理人（彼の手札には《融合》がある。ここで融合召喚を行い、ドローに賭ける手筈か・・・）



管理人（《成功報酬》には、宣言した召喚を行えなかったターンのエンドフェイズや、他の召喚方法を行った時に１０００のダメージを受ける効果もある。手札に上級モンスターもないし、ここは融合召喚で間違いないだろう。）


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隼人「俺が宣言するのは・・・」




隼人「アドバンス召喚！」



ニコル（・・・！！）



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管理人（！？！？）


管理人（どういうことだ・・・まるで意味が分からん・・・。ダメージを食らうと即敗北の状況・・・ここは融合召喚じゃないのか！）


管理人（あくまで１回のドローに賭けると・・・そういうことなのか）


神宮（ククク・・・そうでなくては）


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隼人「てことで、待たせたな！」


隼人「ドロー！！！」



・・・



・・・



・・・




隼人「・・・来たぜ！！」



ニコル（・・・！？）



隼人「魔法カード《思い出のブランコ》！その効果により、墓地の通常モンスター、《ポーラー・ドラゴン》を特殊召喚！」ＡＴＫ１４００



隼人「そしてこのカードは、《ポーラー・ドラゴン》１体をリリースしてアドバンス召喚できる！」



滾る血潮煌めかせ、


力の翼もて飛翔せよ！


百戦錬磨の龍、レベル８！


《エクスプロード・ポーラー・ドラゴン》！！

ＡＴＫ２８００



ニコル「最上級モンスターを１体のリリースで召喚だって！？」



隼人「《成功報酬》の効果！アドバンス召喚に成功した時、デッキから１枚ドローする！」



隼人「《エクスプロード・ポーラー・ドラゴン》のモンスター効果！自分の墓地のドラゴン族モンスターの数×３００ポイント、攻撃力をアップする！〈パワー・アブソーブ〉！」ＡＴＫ２８００→３４００



ニコル「攻撃力が上昇・・・！！」



隼人「さらに魔法発動、《スタンピング・クラッシュ》！自分フィールドにドラゴン族モンスターが存在する場合、相手フィールドの魔法・罠カード１枚を破壊する！」

《エクスプロード・ポーラー・ドラゴン》がニコルのリバースカードを踏み潰す。


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管理人（ここでそのカードを引くか・・・！なんという引き運！）


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ニコル「僕の《聖なるバリア－ミラーフォース－》が・・・！！」


隼人「《スタンピング・クラッシュ》の更なる効果！ニコルに５００ポイントのダメージを与える！」


ニコル「くっ・・・」ＬＰ２４００→１９００



隼人「いくぜ、バトル！《エクスプロード・ポーラー・ドラゴン》で《二丁流剣銃士》に攻撃！」




隼人「〈灼熱のブレイズ・バスター〉！！」



《エクスプロード・ポーラー・ドラゴン》ＡＴＫ３４００　ＶＳ　《二丁流剣銃士》ＡＴＫ２０００


《エクスプロード・ポーラー・ドラゴン》のブレスにより《二丁流剣銃士》は爆発四散！



ニコル「ぐっ・・・！」ＬＰ１９００→５００


ニコル（まだ・・・まだ終われない・・・！！）



隼人「《エクスプロード・ポーラー・ドラゴン》の効果！戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える！〈フレイム・エクスプロージョン〉！！」


ニコル「何だって！？ぐあぁっ・・・！！！」ＬＰ５００→０


隼人「っしゃあぁぁぁ！！！」




ＷＩＮＮＥＲ　瀬戸川　隼人



・・・



・・・



・・・




隼人「・・・立てるか、ニコル」

隼人が手を貸し、ニコルは立ち上がった。



ニコル「ん・・・ありがとう。いい決闘だったよ。」



隼人「オッス！！ありがとうございましたぁ！！」



ニコル（決闘が終わっても元気だなぁ・・・）



ニコル（・・・）



ニコル（・・・悔しい）


扉の先へと立ち去るニコル。



隼人「ニコル」


ニコル「？」


隼人「また・・・決闘しような！！」



ニコル「・・・次は負けないよ」





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－７号館モニタールーム－



ニコル「あ・・・神宮さん」


神宮「途中から見ていたよ」


ニコル「・・・」


神宮「やられたな」


ニコル「えぇ・・・」

ため息を吐く。


神宮「そう気にすんな。敗北は己を見つめるチャンスだ。だが・・・次は負けねぇようにな」


ニコル「はい・・・精進します。次は絶対に勝ちます」



神宮（予想通り、長谷川君じゃ駄目だったね）



神宮「次は・・・僕が行く」



管理人「え・・・何言ってんすか・・・！　神宮さんはリストに入ってないんですよ！それに神宮さんの決闘レベルじゃ瀬戸川隼人だって敵うかどうか・・・」



神宮「・・・こういう決闘を見ると血が騒ぐんだよ、勝手にさせろ」


管理人「まぁ・・・いいですけど・・・やり過ぎるとテストにならないですからね！？！？」


神宮「わーってるって。テストだろ、テスト。死なない程度にな」






管理人「あの人は・・・本当に分かって言ってるのかなぁ・・・」


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ジェシカ『どうもジェシカ入りましたぁ～！キラッ☆』


ジェシカ『え～とね、ただいま準備中でぇ～す！キラッ☆』


ジェシカ『何の準備かは・・・う～んとね・・・わかんない☆キラッ☆』


ジェシカ『しばらくお待ちくださぁ～いっ！キラッ☆』


隼人（・・・）ｲﾗｲﾗ



・・・



・・・



・・・



神宮「・・・と、待たせたね、次の相手は・・・僕だ」



隼人「お前は・・・あの時のトンズラヤローじゃねぇか！！」



神宮「フフフ・・・よく覚えていたな、ボーズ」



隼人「ボーズじゃねぇ！！俺には瀬戸川隼人って名前があんだ！」



神宮「威勢がいいな、ボーズ」



隼人「ボーズじゃねぇっつってんだろ！！」



神宮「ククク・・・では始めようか・・・」




ジェシカ「では～！決闘開始の宣言をお願いします、ジェシカ先輩！キラッ☆」


ジェシカ「任せてくれ、後輩（イケボ）キラッ☆」


ジェシカ「きゃージェシカ先輩カッコイイ！！どんどん！ぱふぱふ！キラッ☆」


ジェシカ「フフフ・・・決闘開始ィィィ！！！キラッ☆」



隼人（こんにゃろめ）



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〔キャラ・オリカ紹介〕
神宮
じんぐう
年齢：１９歳
身長：１９６ｃｍ
誕生日：？？？
趣味：？？？
→身勝手な行動ばかりする青年。どうやら鳳学園の偉い人らしい。
その真相は次回明らかに・・・！？（都合により明らかにならないかも。）


７号館　管理人
ななごうかん　かんりにん
年齢：４５歳
身長：１７１ｃｍ
誕生日：5/9
趣味：切手コレクション
→一般的なおじさん。妻と二人の子供の四人暮らし。何かと人当たりがよく、そのおかげで鳳学園の管理人クラスまで出世できた。
管理人というのはなかなか偉い立場ではあるが、神宮のような更に上の人には言いなりになるしかない。


《成功報酬》
永続罠
自分・相手のドローフェイズの通常のドロー前に、アドバンス召喚・融合召喚・儀式召喚・Ｓ召喚・Ｘ召喚のいずれか１つを宣言してこのカードを発動する。
①：このカードが魔法＆罠ゾーンに存在する限り、自分が宣言した召喚に成功する度に自分はデッキから１枚ドローする。
この効果は１ターンに２度まで適用される。
②：このカードが魔法＆罠ゾーンに存在する限り、宣言した召喚以外の上記の召喚を行う度に自分は１０００ダメージを受ける。
③：宣言した召喚に成功しなかった自分ターンのエンドフェイズに発動する。
自分は１０００ダメージを受ける。


《エクスプロード・ポーラー・ドラゴン》
星８/炎属性/ドラゴン族/攻2800/守2500
このカードは特殊召喚できない。このカードは自分フィールドのドラゴン族モンスター２体または「ポーラー・ドラゴン」モンスター１体をリリースした場合にのみ召喚できる。
①：このカードの攻撃力・守備力は、自分の墓地のドラゴン族モンスターの数×３００アップする。
②：このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地に送った時に発動する。
その相手モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。