【機械帝国】設定まとめ＆小ネタ　作：名無しのゴーレム

【機械帝国】設定まとめ


アントリュー
工業都市アントリュー。過去は近くに鉱山を持つことから重工業を主な産業とし、他国との貿易を行っていた。しかし、数年ほど前から徐々に国力が衰え始め、「この国にかつてのような活気を」という願いから長年眠りについていた女神、ノワーリヒが目覚めた。そこからアントリューは一変、女神の指揮の下周囲の国を侵略し資源を略奪、次々と支配地域を広めていった。戦争のために技術が凄まじい勢いで発達し、半自動機動兵器『機械兵』を用いた侵略術によって他国を圧倒、かの『白き地』に敗北するまで無敗を誇っていた。国内では活力が戻ったことを喜ぶ者もいる一方、その裏で戦争を強行するノワーリヒのやり方に不満を持つ国民が集まり革命軍が結成されている。



ノワーリヒ
古くからアントリューに眠っていた女神。国を立て直すには戦争を行うしかないと判断し、権力を握って国力を増強、次々と侵略を行った。戦略自体はさほど高度なものではないが、物量に任せた圧倒的な戦力差で敵国を着実に追い詰めていった。イヴェールの侵略を最後の戦争としているが、その真意は……



リベル
ノワーリヒの支配により大きく変貌したアントリューを元の平和な国にしようと活動する革命軍のもとに誕生した女神。彼らの願いを叶えるため、様々な策を講じている。軍部に侵入しその構造を把握したのもその一環で、イヴェール侵略の隙に乗じて革命を行う手はずだったが、ノワーリヒの提案により中止、一時休戦状態となっている。






登場『人物』が2人しかいないからまとめることがほとんどありませんでした。ですから代わりに小ネタのようなものを……






「……リベル、あなたには趣味はある？」

「……は？ いきなり何よ。」

「いえ、単に気になっただけよ。」

「ふーん。……まあ、暇な時は機械いじりをしてるわね。軍部学校で習ったことも関係あるだろうけど。」

「そういえば、あなたは工学分野でトップの成績だったわね。なら、1人で機械を作ったりも出来るの？」

「物によるわ。ラジオくらいなら自作出来るけれど……あんたは出来ないの？」

「出来るわけないでしょう？ 普通、女神はそんなこと学ばないわよ。」

「それはそうだけど……あんたはどうなの？ 見たところ仕事三昧で趣味なんてなさそうだけど……」

「……ないわよ。」

「え？」

「ないの。だからあなたの話を聞いてみようと思ったの。」

「……へぇ。」

「な、何よ。」

「いえ、趣味の一つも持たないって言うのは国の規範とも言える女神としてどうかなぁと……ってね。」

「そんなもの、無くてもいいでしょ。」

「ならどうして私の話を聞いたの？ 本当はあんたもそう思ってるんでしょ。」

「…………」

「あら、図星？ フッ、どうしたものかしら。今まで仕事以外に何もしてこなかったあんたが趣味なんて……ねぇ？」

「くっ、ここぞとばかりに言いたい放題……」

「それで？ 仕事女神なノワーリヒさんは暇な時に何をしているのかしら。」

「……シャワーでも浴びて、仮眠を取るわ。」

「……アハハッ！ 何よそれ、趣味どころか機械とたいして変わらないじゃない！」

「自分の国のために働くことの何が悪いのよ！」

「……いい？ 今、残念なことにあんたは国を代表する女神なのよ？ それが一切人らしいことをしていないと知ったら、国民の心はどんどん離れていくわよ？ まあ、そうなれば私が革命を起こす必要もなくなるんだけど。」

「……私たちは女神よ。人らしくある必要なんて無いわ。」

「そういう問題じゃないわよ。それに、見た目では私たちと人の違いなんてほとんど無いし。……話がズレてるわね。結局、あんたはどうしたいの？」

「……戦争をしないようになったら、少しは時間も出来ると思ってね。その時になって何をしようなんてなりたくなかったのよ。」

「……そう。何も思い浮かばないなら本でも読んでみたら？ 適当に読み漁ったら、なんか面白いことでも書いてるかもしれないし。」

「……意外ね。そんなに素直にアドバイスが聞けるなんて思わなかったわ。」

「……まあ、戦争さえなくなれば私の目的のほとんどは達成されるから。本音を言うなら完全に政治から離れて欲しいものだけど。」

「……それも、いいかもしれないわね。」

「え？」

「何でもないわ。」