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第01話 友達と 作:ジョン
樋山 龍星(ひやま りゅうせい)。
彼は「遊戯王」と呼ばれるカードゲームをしている。
「遊戯王」とは、樋山の通う学校だけでなく、全国的に流行しているものだ。
プレイヤーは40枚以上のカードを用意し、モンスター、魔法、罠の3種類のカードを使い、相手のライフを0にするというものだ。
樋山は自在にドラゴンを展開して相手を叩きのめすビートダウンデッキを好んで使っている。
そんな樋山の家のインターホンが鳴ったのは、ちょうど勉強を終えた後のことであった。
「はい。どちら様ですか」
「僕だよ。分かるだろ?樋山君!デュエルしようよ!」
ドアの前に立っていたのは樋山の友人の「雲田 康(くもた やす)」だった。
雲田も樋山と同じく、遊戯王をやる。彼は戦士族のデッキを組んでいた。
が、遊戯王を始めたのは樋山よりもずっと後であり、「ライバル」というよりは「デュエル仲間」だ。
「別にいいが・・・ショックを受けるなよ?」
「何それバカにしてんの?」
「いや、別に・・・」
気の早い雲田は、すでにデッキをシャッフルし始めていた。
「ちょっと頭休めたいんだけど・・・まあいいか」
樋山もデッキをケースから取り出し、シャッフルする。
「んじゃ、デュエルだ」
「僕のターンだ!ドロー!!」
先攻を取ったのは雲田。今日はいつもより気合が入っているようだった。
「僕は手札から、闇魔界の剣士 ダークソードを召喚!!」
「さらに、永続魔法、勇気の旗印を発動!この効果で、僕のモンスターの攻撃力と守備力は、バトルフェイズ中200ポイントアップする!」
「リバースカードを1枚セットして、ターンを終了」
雲田
ライフ 4000
手札 3枚
モンスター ダークソード
魔法、罠 勇気の旗印 リバースカード×1
「俺のターンドロー!!」
「アックスドラゴニュートを攻撃表示!」
「そして、装備魔法、愚鈍の斧をアックスドラゴニュートに装備!俺は毎ターン500ポイントのダメージを受けるが、これでアックスドラゴニュートの攻撃力は3000!!!」
樋山 ライフ 4000→3500
「さらに、サイクロンを発動!お前のリバースカードを破壊する!!」
「行け!アックスドラゴニュート!『スクラップ・バンアーマー!!』」
「ぐああっ!!」
雲田 ライフ 4000→3000
「愚鈍の斧によってアックスドラゴニュートの効果は無効化される。そのため、攻撃しても守備表示にはならない。俺はリバースカードを3枚セットして、ターンを終了する!」
樋山 ライフ 3500
手札 1枚
モンスター アックスドラゴニュート+愚鈍の斧
魔法、罠 愚鈍の斧 リバースカード×3
優位に立ったのは樋山。早くも攻撃力3000のアタッカーを召喚し、相手のライフを4分の1削った。
その上、特殊召喚、墓地肥やしなどを積極的に行い、大量展開を狙う樋山にはまだいくつもの戦法が残されている。
それに対し、雲田はデュエル初心者。中途半端な攻撃力では到底太刀打ちできない。
しかし雲田には誰にも負けないカードへの愛があった。
それが奇跡を引き起こすかもしれない。
そしてそれは樋山にも、雲田自身にも、誰にも分からない。
雲田は、デッキに秘められた可能性を信じてカードをドローする。
「僕のターン!ドロー!」
「魔法カード!一時休戦!互いにデッキからカードを1枚ドローし、次の君のターンが終わるまで、互いに受けるダメージは0になる!」
「僕はアマゾネスの賢者を召喚!そしてミスト・ボディを発動!」
「さらに、死者蘇生!ダークソードを特殊召喚!」
樋山は感心したような表情で雲田を見ている。
「そうか。アマゾネスの賢者の効果で俺の愚鈍の斧を破壊し、ダークソードで攻撃。勇気の旗印の効果で相打ちってことか」
「そうだよ!攻撃だ!アマゾネスの賢者!!」
発生するダメージは0。愚鈍の斧だけが消えた。
「行け!ダークソード!」
その時、樋山が不適な笑みを浮かべ、伏せられたカードの手を置いた。
「リバースカードオープン!速攻魔法、月の書!」
「このカードの効果により、ダークソードは裏側守備表示になる」
「クソ・・・ターンエンドだ!」
雲田
ライフ 3000
手札 0枚
モンスター アマゾネスの賢者 ダークソード
魔法、罠 勇気の旗印
「ドロー!」
「このターンで終わってしまうかもなぁ・・康・・・」
「え?」
「俺の強力なモンスターをまた見せてやるよ!」
彼は「遊戯王」と呼ばれるカードゲームをしている。
「遊戯王」とは、樋山の通う学校だけでなく、全国的に流行しているものだ。
プレイヤーは40枚以上のカードを用意し、モンスター、魔法、罠の3種類のカードを使い、相手のライフを0にするというものだ。
樋山は自在にドラゴンを展開して相手を叩きのめすビートダウンデッキを好んで使っている。
そんな樋山の家のインターホンが鳴ったのは、ちょうど勉強を終えた後のことであった。
「はい。どちら様ですか」
「僕だよ。分かるだろ?樋山君!デュエルしようよ!」
ドアの前に立っていたのは樋山の友人の「雲田 康(くもた やす)」だった。
雲田も樋山と同じく、遊戯王をやる。彼は戦士族のデッキを組んでいた。
が、遊戯王を始めたのは樋山よりもずっと後であり、「ライバル」というよりは「デュエル仲間」だ。
「別にいいが・・・ショックを受けるなよ?」
「何それバカにしてんの?」
「いや、別に・・・」
気の早い雲田は、すでにデッキをシャッフルし始めていた。
「ちょっと頭休めたいんだけど・・・まあいいか」
樋山もデッキをケースから取り出し、シャッフルする。
「んじゃ、デュエルだ」
「僕のターンだ!ドロー!!」
先攻を取ったのは雲田。今日はいつもより気合が入っているようだった。
「僕は手札から、闇魔界の剣士 ダークソードを召喚!!」
「さらに、永続魔法、勇気の旗印を発動!この効果で、僕のモンスターの攻撃力と守備力は、バトルフェイズ中200ポイントアップする!」
「リバースカードを1枚セットして、ターンを終了」
雲田
ライフ 4000
手札 3枚
モンスター ダークソード
魔法、罠 勇気の旗印 リバースカード×1
「俺のターンドロー!!」
「アックスドラゴニュートを攻撃表示!」
「そして、装備魔法、愚鈍の斧をアックスドラゴニュートに装備!俺は毎ターン500ポイントのダメージを受けるが、これでアックスドラゴニュートの攻撃力は3000!!!」
樋山 ライフ 4000→3500
「さらに、サイクロンを発動!お前のリバースカードを破壊する!!」
「行け!アックスドラゴニュート!『スクラップ・バンアーマー!!』」
「ぐああっ!!」
雲田 ライフ 4000→3000
「愚鈍の斧によってアックスドラゴニュートの効果は無効化される。そのため、攻撃しても守備表示にはならない。俺はリバースカードを3枚セットして、ターンを終了する!」
樋山 ライフ 3500
手札 1枚
モンスター アックスドラゴニュート+愚鈍の斧
魔法、罠 愚鈍の斧 リバースカード×3
優位に立ったのは樋山。早くも攻撃力3000のアタッカーを召喚し、相手のライフを4分の1削った。
その上、特殊召喚、墓地肥やしなどを積極的に行い、大量展開を狙う樋山にはまだいくつもの戦法が残されている。
それに対し、雲田はデュエル初心者。中途半端な攻撃力では到底太刀打ちできない。
しかし雲田には誰にも負けないカードへの愛があった。
それが奇跡を引き起こすかもしれない。
そしてそれは樋山にも、雲田自身にも、誰にも分からない。
雲田は、デッキに秘められた可能性を信じてカードをドローする。
「僕のターン!ドロー!」
「魔法カード!一時休戦!互いにデッキからカードを1枚ドローし、次の君のターンが終わるまで、互いに受けるダメージは0になる!」
「僕はアマゾネスの賢者を召喚!そしてミスト・ボディを発動!」
「さらに、死者蘇生!ダークソードを特殊召喚!」
樋山は感心したような表情で雲田を見ている。
「そうか。アマゾネスの賢者の効果で俺の愚鈍の斧を破壊し、ダークソードで攻撃。勇気の旗印の効果で相打ちってことか」
「そうだよ!攻撃だ!アマゾネスの賢者!!」
発生するダメージは0。愚鈍の斧だけが消えた。
「行け!ダークソード!」
その時、樋山が不適な笑みを浮かべ、伏せられたカードの手を置いた。
「リバースカードオープン!速攻魔法、月の書!」
「このカードの効果により、ダークソードは裏側守備表示になる」
「クソ・・・ターンエンドだ!」
雲田
ライフ 3000
手札 0枚
モンスター アマゾネスの賢者 ダークソード
魔法、罠 勇気の旗印
「ドロー!」
「このターンで終わってしまうかもなぁ・・康・・・」
「え?」
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130 | 第01話 友達と | 1900 | 2 | 2014-11-23 | - |
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愚鈍の斧によるダメージは自分ターンのスタンバイフェイズなので樋山はまだダメージを受けることはありません。
また、樋山はダークソードを月の書で裏側表示にしましたが、アマゾネスの賢者に対して発動すれば、愚鈍の斧を破壊されなかっただけでなく、装備されていたミストボディも破壊されていたはずです。
当然ダークソードも追撃することはできなかったため、これは少々お粗末かなと思いました。 (2014-11-23 17:27)
すいません。ミスばっかりで。
何しろ久々に遊戯王に触れたもので・・・。
あ、愚鈍の斧はライフを払わせたくなかったのでわざと破壊させました。
そういう描写も入れればよかったですね。本当にすいません。
駄作、駄文ですがこれからもミスなど指摘していただけるとうれしいです。
ありがとうございました。 (2014-11-23 19:02)