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第13話:聖なる大樹 作:カズ
「其方を待ち焦がれて500年余り……。ようやく辿り着いたか」
「500年……。そんな昔から極幻の森はあったのか」
「極幻の森、か。その名で知られるようになって早十数年。人の子らは随分と妾の苗床を踏み荒らしてくれたものよ」
「確かにこの場所に入った瞬間、凄まじい重圧を感じた。あれはお前のものだったのか」
「ふむ…。そこを見破れる辺り、やはり他の有象無象とは違うな。流石は死神の長」
本来であれば極幻の森は、人間が暮らす世界よりも高邁な場所として誰にも知られる事のない「聖域」だった。しかし時代と共に人の手によって開拓が進み、この場所も外界に晒されるようになってしまった。そんな聖域に無断で立ち入ろうとする者に対して憤り、ラグナが幻術をかけ、方向感覚を狂わせ永久に抜け出せなくするよう仕向けていた。そして幻術をかけられた人間は、極幻の森を探索しようとした時の記憶を全て失い、二度とその場所に行かなくなるよう暗示をかけられた状態で不特定の場所に飛ばされる。これが、現地の登山家の間で極幻の森が「未開の地」として恐れられている真の理由だった。
「さて……早速本題に入りたいのだが」
「そう焦るな。其方の目的は分かっている。まずはここまで来た褒美をくれてやろうではないか」
ラグナが投げ渡した4枚のカード、それらは亜利沙が探し求めてきた『宿星巫女ユグドラシル』を始めとする、新たな「宿星」カードだった。ラグナ曰く【宿星巫女】はこれら4枚が揃って初めて究極のデッキになるという。
「そのカードを使い、妾に勝利してみせよ。但し其方が負ければ、デッキを置いてここから去れ」
「…面白い。その勝負、受けて立つ!!」
究極とまで言わしめるほどのデッキさえ使いこなせないようであれば、輪廻と決闘するに値しない。そう突き放す態度を取る目の前の少女を相手に、亜利沙は俄然闘志を燃やしていた。果たして、この神聖なる決闘の行方や如何に。
「「デュエル!!」」
亜利沙→LP:8000 手札:5 デッキ:45 メインモンスターゾーン:0 魔法&罠ゾーン:0 フィールドゾーン:0 墓地:0 除外:0
V S
ラグナ→LP:8000 手札:5 デッキ:35 メインモンスターゾーン:0 魔法&罠ゾーン:0 フィールドゾーン:0 墓地:0 除外:0
*TURN01
「妾が先攻を貰おう。魔法カード『予想GUY』を発動。妾のフィールドにモンスターが存在しない場合、デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚する。『聖種の地霊(サンシード・ゲニウス・ロキ)』を特殊召喚」
「そのモンスターは……」
「現れよ。聖なる未来回路。召喚条件はレベル4以下の植物族モンスター1体。ゲニウス・ロキ1体をリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク1『聖天樹の幼精(サンアバロン・ドリュアス)』!」
ラグナのデッキは【サンアバロン】。リンク召喚を主体とした植物族デッキの1つなのだが、このテーマは相手依存の側面が強く、スピーディーを売りにした現行のデュエルとは真逆で「遅い」。しかし「聖天樹」の中でもリンク1~3までの「大樹を象る精霊」は、戦闘・効果で受けたダメージを帳消しにしつつ、エクストラデッキから「聖蔓」を産み落とし、その布陣を築き上げる。一度流れを掴まれたら純粋なビートダウンでは対処が困難になるのだ。
しかしカード効果への耐性は一切ないため、効果で除去する戦術に重点を置けばそこまで苦労する相手ではない。尤も、ラグナがそう易々とその戦略を許さないのも明々白々だが。
「ドリュアスがゲニウス・ロキを素材としてエクストラモンスターゾーンにリンク召喚された場合、デッキから永続魔法『聖蔓の社(サンヴァイン・シュライン)』を手札に加え、そのカードを発動。このカードは自分フィールドに聖天樹の名を持つリンクモンスターが存在する場合、手札を1枚墓地へ送ることで発動できる。そして墓地の『バラガール』の効果発動。自分フィールドに植物族モンスターが存在する場合、このカードを墓地から手札に加える事ができる」
「巧いこと発動コストを帳消しにしたな…」
「このデッキとの付き合いも長いからな。永続魔法『聖蔓の社』の効果発動。墓地のレベル4以下の植物族通常モンスター、即ちゲニウス・ロキを蘇らせる。再び現れよ、聖なる未来回路。召喚条件は聖天樹リンクモンスターを含む植物族2体。ドリュアスとゲニウス・ロキをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク2『聖天樹の精霊(サンアバロン・ドリュアデス)』!」
○聖種の地霊(Lv1 地)
植物族/通常
攻0/守 600
千年に1度、聖天樹から獲れる種は、千年の時を経てその土地の守護精霊になると言われている。
○バラガール(Lv3 地)
植物族/チューナー/効果
攻800/守600
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:自分フィールドの表側表示の植物族モンスターが墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードが墓地に存在し、フィールドに植物族モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札に加える。
○聖天樹の幼精(LINK1 地)
植物族/リンク/効果
攻0
【リンクマーカー:下】
レベル4以下の植物族モンスター1体
①:このカードが「聖種の地霊」を素材としてEXモンスターゾーンにリンク召喚された場合に発動できる。デッキから「サンヴァイン」魔法・罠カード1枚を手札に加える。②:このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。③:1ターンに1度、自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。その数値分だけ自分のLPを回復し、EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する。
○聖天樹の精霊(LINK2 地)
植物族/リンク/効果
攻0
【リンクマーカー:左下/右下】
「サンアバロン」リンクモンスターを含む植物族モンスター2体
①:このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。②:自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。その数値分だけ自分のLPを回復し、EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する。この効果は1ターンに2度まで使用できる。
○聖蔓の社(永続魔法)
自分フィールドに「サンアバロン」リンクモンスターが存在する場合、手札を1枚墓地へ送ってこのカードを発動できる。①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分は植物族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。②:1ターンに1度、発動できる。自分の墓地からレベル4以下の植物族の通常モンスター1体を選んで特殊召喚する。③:相手エンドフェイズに、魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送り、自分の墓地の永続罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分の魔法&罠ゾーンにセットする。
○予想GUY(通常魔法)
①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚する。
「カードを1枚伏せて、ターンエンド。さあ、其方のデュエルを見せてみよ」
ラグナ→LP:8000 手札:3 デッキ:33 メインモンスターゾーン:0 魔法&罠ゾーン:1 フィールドゾーン:0 墓地:3 除外:0 EXモンスターゾーン:1(コントローラーから見て左側)
*TURN02
「私のターン、ドロー!」
これも何かの運命なのか、亜利沙の初手には『宿星巫女ユグドラシル』が握られていた。しかしこのモンスターを特殊召喚するためには、手札及び公開領域に出された9種類のフィールド魔法カードをデッキに戻すという非常に高度な条件を必要とするため、その条件を達成する前にデュエルが終了してしまう可能性もある。つまりこのデュエル、亜利沙が100%以上の力を出さなければ勝機は無いと言っても過言ではない。
「魔法カード『ソルリのもくじ』を発動。デッキから『宿星巫女イズン』を手札に加え、そのモンスターを通常召喚。現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件はレベル4以下の宿星巫女1体。イズンをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク1『宿星巫女ヴェル』!リンク素材として墓地へ送られたイズンの効果発動!デッキの上から3枚をめくり、その中から『宿星妖界(ディスターニー・アルフへイム)』を手札に加え、残りをデッキに戻す。そしてヴェルがリンク召喚に成功した事で、デッキから『宿星巫女スノトラ』を手札に加える」
『宿星巫女ヴェル』をリンク召喚して『宿星巫女スノトラ』をサーチする。亜利沙が得意とする戦法の1つである。スノトラには通常のドロー以外の方法で手札に加わった場合、そのまま特殊召喚できる効果を持つため、1ターン目から最低限の消費でリンク3以上のモンスターのリンク召喚へと繋げられるのだ。
「現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件はレベル4以下の宿星巫女1体。スノトラをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク1『宿星巫女フリーン』!!スノトラが墓地へ送られた事で、私は1000ポイントのライフを回復する。そしてフリーンの効果発動!墓地のイズンを、効果を無効にした状態で自身のリンク先に特殊召喚する。再び現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件は宿星巫女2体。ヴェルとフリーンをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク2『宿星巫女ソール』!!」
「ソールの効果発動!ライフを1000払い、デッキから1枚ドローし、手札からソールのリンク先に『宿星巫女シヴ』を特殊召喚する。現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件は宿星巫女2体以上。シヴとリンク2のソールをリンクマーカーにセット!リンク召喚!!リンク3『宿星巫女フレイヤ』!!」
亜利沙→LP:8000
「フィールド魔法『宿星妖界』を発動!発動時にフレイヤを対象とする事で、デッキから『宿星巫女フリッグ』『宿星巫女サーガ』『宿星巫女シェヴン』の3体を墓地へ送る。これによってフレイヤが戦闘を行う際、効果を発揮する。続けて墓地のサーガの効果発動!私のフィールドに自身以外の宿星巫女が存在することで、このカードを墓地から特殊召喚する」
「ならば妾も、少しは手出しさせてもらうとしよう。罠カード『破壊輪』を発動!其方のライフポイントよりも低い攻撃力を持つモンスター、『宿星巫女サーガ』を破壊し、まずは妾がその攻撃力分の痛みを受ける。その後、其方にも同じ痛みを与えよう」
「くっ…!」
亜利沙→LP:7200
ラグナ→LP:7200
「この瞬間、ドリュアデスの効果発動!妾が戦闘・効果による痛みを受けた場合、それを全て治癒し、エクストラデッキよりサンヴァイン1体を特殊召喚する。現れよ、『聖蔓の守護者(サンヴァイン・ガードナー)』!」
ラグナ→LP:8000
○聖蔓の守護者(LINK1 地)
植物族/リンク/効果
攻600
【リンクマーカー:上】
植物族の通常モンスター1体
①:自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。②:「サンアバロン」リンクモンスターとリンク状態になっているこのカードが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。③:このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。そのダメージステップ終了後にバトルフェイズを終了する。
○破壊輪(通常罠)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つ相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターを破壊し、自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。
ラグナが発動した罠カード『破壊輪』は相手にダメージを与えつつモンスターを破壊できるのだが、自身もダメージを受けてしまうため諸刃の剣だと言える。しかし【サンアバロン】の場合、ドリュアデスの効果の発動条件を満たせるため相性は寧ろ抜群なのだ。加えてラグナが最も警戒していた『宿星巫女ゲフィオン』のシンクロ召喚を封じる事で、亜利沙の思い描く理想の戦術から外すことにも成功した。
ラグナの盤面から状況を分析し、フレイヤを残すより次に繋げた方が得策だと判断した亜利沙はフレイヤとイズンを素材としてリンク4の『宿星巫女ヴァール』をリンク召喚した。
「『宿星妖界』の効果発動!このカードを墓地へ送り、デッキから『宿星巨界(ディスターニー・ヨトゥンヘイム)』をセットし、そのまま発動する。続けて『宿星巨界』の効果発動!このカードと手札の『宿星王界』を墓地へ送り、墓地の『宿星巫女フレイヤ』と『宿星巫女イズン』を特殊召喚する。その後、デッキから『宿星炎界(ディスターニー・ムスペルヘイム)』を発動する」
「成る程。フレイヤを一度手放したのはこの為か」
「ヴァールの効果発動!自身のリンク先にリンク3以下の宿星巫女が特殊召喚された場合、そのモンスター及びフィールドゾーンのカードを全て破壊し、破壊したモンスターのリンクマーカーの数まで、墓地のディスターニーと名のつくカードを手札に加える。これにより『宿星王界』『宿星炎界』『宿星巫女フリッグ』の3枚を手札に加える。そして墓地のシヴの効果発動!魔法使い族リンクモンスターが破壊された事で、ライフを1000払い、シヴ及び破壊されたフレイヤを墓地から特殊召喚する。但し、この効果で特殊召喚された2体はフィールドから離れた場合に除外される」
「ほう…。ライフのやりくりが上手いな」
「私も、このデッキとは長い付き合いなんでな。現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件は同じ種族・属性のモンスター2体以上。魔法使い族・地属性の2体、シヴとリンク3のフレイヤをリンクマーカーにセット!リンク召喚!!現れろリンク4『宿星巫女ヨルズ』!!」
亜利沙→LP:6200
着々とユグドラシルの特殊召喚条件を満たすためにフィールド魔法を墓地に落としつつ、手札を7枚も残した状態でリンク4のモンスターを2体展開してみせた。現時点では条件を満たしていないが、ヨルズはライフポイントが相手より2000以上少ない状態で攻撃を行えば、その攻撃力は5000へと跳ね上がるため、大抵の相手であればこの2体だけでデュエルを終わらせることができる。しかし、ラグナのフィールドにいる『聖蔓の守護者』は、発生する戦闘ダメージを半減する効果と戦闘破壊された時にバトルフェイズを終了させる効果を持つ。他に攻撃対象となるモンスターが存在しない以上、後攻1ターン目にして既に、亜利沙はこのデュエルの主導権を握られていたのだ。
「バトルだ!『宿星巫女ヴァール』で『聖蔓の守護者』を攻撃!」
「その瞬間、妾は『聖蔓の守護者』の効果を使わせてもらおう。相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時、妾に伴う痛みを半減する」
「チッ…」
「『聖蔓の守護者』の効果発動。そのダメージステップ終了後にバトルフェイズは終了となる。そしてドリュアデスの効果発動。受けた痛みを全て治癒し、エクストラデッキより『聖蔓の癒し手(サンヴァイン・ヒーラー)』を特殊召喚する」
ラグナ→LP:8000
○聖蔓の癒し手(LINK1 地)
植物族/リンク/効果
攻600
【リンクマーカー:上】
植物族の通常モンスター1体
①:自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。②:このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドの「サンアバロン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。自分はそのリンクマーカーの数×300LPを回復する。③:自分の植物族リンクモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。自分は600LP回復する。
「『聖蔓の癒し手』の効果発動。ドリュアデスのリンクマーカーの数×300、即ち600ポイントの施しを妾は得る」
「……メインフェイズ2。私はフィールド魔法『宿星炎界』を発動し、その効果を発動する。このカードを墓地へ送り、デッキから『宿星氷界(ディスターニー・ニヴルヘイム)』を手札に加え、その後、墓地から『宿星巫女シェヴン』を守備表示で特殊召喚する」
亜利沙が新たに発動したフィールド魔法、『宿星氷界』には発動時にデッキから任意の「宿星巫女」1体を手札に加える効果を持つ。また、手札1枚を墓地へ送ることでリンクモンスターを蘇生できる効果も併せ持つため、氷界の効果でサーチしたフリッグの効果と合わせれば手札消費を行うことなく更なる展開へと進めるのだ。
「『宿星氷界』の効果発動!手札の『宿星巫女フリッグ』を墓地へ送り、墓地から『宿星巫女ソール』を特殊召喚する。そして、墓地へ送られたフリッグの効果発動。フリッグ以外の宿星カード3枚、『宿星巫女ヴェル』『宿星巫女フリーン』『宿星巫女スノトラ』をデッキに戻し、1枚ドローする。現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件は魔法使い族2体以上。イズンとリンク2のソールをリンクマーカーにセット。リンク召喚!!リンク3『宿星巫女ビル』!!」
バトルフェイズでダメージを与えられずとも、後攻には始めからメインフェイズ2が与えられている。その特権と潤沢な手札を活かし、亜利沙は更なるリンク召喚でラグナに迫る。
「更に魔法カード『メルゼブルクの呪文』を発動!フィールドゾーンのカードを全て破壊し、デッキから『宿星死界』を手札に加える。そして『宿星巫女ビル』の効果発動!フィールド魔法カードが墓地へ送られたことで、私の墓地のディスターニーと名のつくカード1枚につき200ポイントのダメージを与える。1000以上のダメージを与えたことで、更に1枚ドローする」
亜利沙の墓地には4枚のフィールド魔法を含む7枚の「ディスターニー」が眠っている。ドリュアデスの効果は既に2回発動したため、この効果ダメージは受けるしかなく、更に1400ポイントのダメージを与えたことで手札を1枚補強できた。また、ビルの効果で除外されたサーガを手札に戻す事にも成功し、最終的に8枚の手札と3体のリンクモンスターを揃えられたのだが、ラグナの布陣を崩すには至らなかった。
「そしてフィールド魔法『宿星死界』を発動し、デッキから2体目の『宿星巫女シヴ』を墓地へ送る。カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」
亜利沙→LP:6200 手札:6 デッキ:30 メインモンスターゾーン:3 魔法&罠ゾーン:2 フィールドゾーン:1 墓地:10(フィールド魔法カード:4) 除外:2
*TURN03
「妾のターン、ドロー。……さて、このターンはちと退屈になるかもしれんぞ。其方の伏せカードに『ナーストレンドへの誘い』があれば紛らわせる事も可能だが、どうする?」
亜利沙のデッキに入っているカウンター罠『ナーストレンドへの誘い』は2000ポイントのライフを支払う代わりに、フィールドの「宿星巫女」以外のモンスターを全て墓地へ送る強力な効果を持つ。そのカードを使えば確かに状況は一変するのだが、デュエルはそう全てが都合良く回らない。現に伏せカードの中には、そのカードは無かった。
あの亜利沙が、自分より幼く見える翠眼の少女の掌の上で踊らされている。この状況を部下の死神達が知れば確実に気が動転するだろう。
「『聖種の天双芽(サンシード・ツイン)』を通常召喚。妾のフィールドにサンアバロンが存在する状態でこのカードが召喚に成功した場合、墓地よりゲニウス・ロキを特殊召喚する。現れよ、聖なる未来回路。召喚条件はリンクモンスターを含む植物族2体以上。ゲニウス・ロキとリンク2のドリュアデスをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク3、『聖天樹の灰樹精(サンアバロン・メリアス)』!」
「ドリュアデスをリンク素材に…?」
「メリアスの効果発動。墓地のゲニウス・ロキを特殊召喚する。そして手札の『聖種の影芽(サンシード・シャドウ)』の効果発動。妾のフィールドに植物族の通常モンスターが存在することで、このカードは手札から特殊召喚できる。再び現れよ、聖なる未来回路。召喚条件は植物族2体。シャドウとゲニウス・ロキをリンクマーカーにセット。リンク召喚!現れろ、リンク2『聖天樹の月桂精(サンアバロン・ダフネ)』!」
○聖種の天双芽(Lv2 地)
植物族/効果
攻0/守 800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「サンアバロン」リンクモンスターが存在し、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル4以下の植物族の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。②:墓地のこのカードと自分フィールドのリンクモンスター1体を除外して発動できる。自分の墓地に同名の植物族リンクモンスターが2体以上存在する場合、その内の1体を選んで特殊召喚する。
○聖種の影芽(Lv1 地)
植物族/効果
攻0/守 400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに植物族の通常モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:墓地のこのカードを除外し、リンク状態でリンク2以下の自分の、「サンアバロン」モンスターまたは「サンヴァイン」モンスター1体を対象として発動できる。その同名モンスター1体を効果を無効にしてEXデッキから特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
○聖天樹の灰樹精(LINK3 地)
植物族/リンク/効果
攻0
【リンクマーカー:上/左/右】
リンクモンスターを含む植物族モンスター2体以上
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。自分の墓地から「聖種の地霊」1体を選んで特殊召喚する。②:このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。③:1ターンに1度、このカードのリンク先の自分の「サンヴァイン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターは自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターの数まで攻撃できる。
○聖天樹の月桂精(LINK2 地)
植物族/リンク/効果
攻0
【リンクマーカー:左/右】
植物族モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。②:自分フィールドのモンスター1体をリリースし、「聖天樹の月桂精」以外の自分の墓地の植物族リンクモンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターをEXデッキに戻す。
「墓地の『聖種の影芽』を除外し、効果発動。エクストラデッキより新たなダフネを1体を、効果を無効にして特殊召喚する。現れろ、聖なる未来回路。召喚条件はリンクモンスターを含む植物族2体以上。天双芽とリンク2のダフネをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク3『聖天樹の灰樹精』!メリアスがリンク召喚に成功した事で、墓地よりゲニウス・ロキを蘇らせる。再び現れろ、聖なる未来回路。召喚条件は植物族2体以上。ゲニウス・ロキとリンク3のメリアスをリンクマーカーにセット。リンク召喚!!リンク4『廻生のベンガランゼス』!!」
灰樹精は要となるゲニウス・ロキの特殊召喚をターン中の制限無しで行えるため、リンク4のモンスターへと即座に繋げることもできる。ベンガランゼスは「聖天樹」の名称は持たないものの、展開を補助しやすいリンクマーカーの向きを持つ植物族のリンクモンスターであり、どの植物族デッキでも活躍できる効果を持つ。特に「効果ダメージを伴う」という点に於いて、【サンアバロン】とは非常に相性が良いのだ。
メリアスの連続リンク召喚で隠れているが、ラグナはまだ永続魔法『聖蔓の社』の効果を使用していない。そして、彼女のリンクモンスターのリンクマーカーは全てが相互リンクで繋がっている。これらが指し示す答えは、たった1つ。
「召喚条件はレベル4以下の植物族1体。ゲニウス・ロキをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク1『聖天樹の幼精』!そしてドリュアスの効果により、デッキから2枚目の『聖蔓の社』を手札に加える」
「なっ……。エクストラリンクだと!?」
「まさかこれで終わるとは思っておるまい。現れろ、聖なる未来回路。召喚条件は植物族2体以上。ドリュアスとリンク2のダフネをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク3『聖天樹の大精霊(サンアバロン・ドリュアノーム)』!!」
ラグナは亜利沙のヴァールのリンクマーカーの向きが自陣にも向いている事を利用して一度はエクストラモンスターゾーンを手放したが、『聖天樹の灰樹精』のリンク召喚を起点とし、エクストラリンクを作り上げた。そしてエクストラリンクを崩したとはいえ、ラグナの展開は続く。ドリュアノームのリンク召喚に合わせ、手札から『バラガール』を特殊召喚した。
「墓地の『聖種の天双芽』の効果発動。このカード及びフィールドの『聖蔓の癒し手』を除外し、墓地より『聖天樹の月桂精』を特殊召喚する。そしてダフネの効果を発動。『バラガール』をリリースし、『聖蔓の守護者』と『聖天樹の灰樹精』をエクストラデッキに戻す。そして手札の『聖蔓の乙女(サンヴァイン・メイデン)』を墓地へ送り、2枚目の『聖蔓の社』を発動。そしてその効果を使い、墓地のゲニウス・ロキを特殊召喚する」
『聖蔓の社』も『聖天樹の灰樹精』と同様、同名ターン1回の制限は設けられていない。発動時に手札1枚をコストにするとはいえ、並べた数だけゲニウス・ロキを始めとする植物族の通常モンスターを展開し、そこから植物族リンクモンスターのリンク召喚へと繋げる事ができるのだ。
「現れろ、聖なる未来回路。召喚条件は植物族通常モンスター1体。ゲニウス・ロキをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク1『聖蔓の剣士(サンヴァイン・スラッシャー)』!」
○聖蔓の乙女(Lv1 地)
植物族/効果
攻0/守0
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:EXデッキから特殊召喚された自分フィールドの植物族モンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、その効果を無効にする。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「サンアバロン」魔法・罠カード及び「サンヴァイン」魔法・罠カードは相手の効果の対象にならない。
○聖天樹の大精霊(LINK3 地)
植物族/リンク/効果
攻0
【リンクマーカー:左下/下/右下】
植物族モンスター2体以上
①:このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。②:1ターンに3度まで、自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。その数値分だけ自分のLPを回復し、EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する。③:1ターンに1度、このリンク先のモンスターが攻撃対象になった時に発動できる。攻撃を無効にし、その自分のモンスターの位置を、他の自分のメインモンスターゾーンに移動する。
○廻生のベンガランゼス(LINK4 光)
植物族/リンク/効果
攻2500
【リンクマーカー:上/左/右/下】
植物族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:お互いのメインフェイズに、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。自分はそのモンスターの攻撃力分のダメージを受け、そのモンスターを持ち主の手札に戻す。②:このカードが墓地に存在する場合、リンクマーカーの合計が4になるように自分の墓地からリンクモンスターを2体以上除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
○聖蔓の剣士(LINK1 地)
植物族/リンク/効果
攻800
【リンクマーカー:下】
植物族の通常モンスター1体
①:自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。②:このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドの「サンアバロン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力は、そのリンクマーカーの数×800アップする。③:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。そのモンスターをリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに効果を無効にして特殊召喚する。
このデッキの切り込み隊長である『聖蔓の剣士』の攻撃力は、「聖天樹」のリンクマーカーの数に応じて変化する。亜利沙のターンでは徹底的に守備的な動きをしていた反面、このカードを中心に亜利沙の布陣を崩しにかかってきた。手札を全て使い切ったとはいえ、『聖蔓の剣士』がリンク召喚された場所は『聖天樹の灰樹精』の右隣。灰樹精には、そんな剣士をサポートするための強力な効果も持ち合わせている。
「『聖天樹の灰樹精』の効果発動。自身のリンク先に存在する『聖蔓の剣士』はこのターン、妾のフィールドの聖天樹の数だけ攻撃できる。即ち……」
「攻撃力3200のモンスターが、3回攻撃だと!?」
「さて、攻撃へと参ろうか。『聖蔓の剣士』で『宿星巫女ヨルズ』を攻撃!」
「うぐっ…!」
亜利沙→LP:6000
『聖蔓の剣士』の攻撃力では『宿星巫女ヴァール』に及ばないものの、ビルとヨルズには通用し、守備表示のシェヴンにも当然通る。前のターンでラグナにダメージを与えたことが災いし、「攻撃力が5000になる」ヨルズの効果も発動できない。亜利沙がこの攻撃で受けるダメージこそ少ないが、盤面への影響はそれ以上に大きかった。
「『聖蔓の剣士』の効果発動。このカードが戦闘破壊した『宿星巫女ビル』を妾のフィールドに、効果を無効にした状態で特殊召喚する」
「チッ…」
「メインフェイズ2。『宿星巫女ヴァール』を対象として『廻生のベンガランゼス』の効果発動。対象のモンスターの攻撃力分だけ妾に痛みが伴う代わりに、そのモンスターを手札に戻す。この瞬間、ドリュアノームの効果発動。受けた痛みを全て癒し、エクストラデッキより新たな『聖蔓の剣士』を特殊召喚する」
「この布陣は……!」
3ターン目にして、ラグナが2つのエクストラモンスターゾーンを占拠した状態でのエクストラリンクを完成させた。メインモンスターゾーンにも既にモンスターが5体存在するためベンガランゼスとドリュアノームによる展開コンボが見込めなくなるが、リンク召喚主体の相手にとっては最悪の状況だといえる。
しかし、この盤面を作るために全ての手札を消費したラグナとは対照的に、亜利沙には6枚の手札と2枚の伏せカードが残されている。一度エクストラリンクで制圧されようとも、逆転の機会を次のターンで作り出す可能性は十二分にあるのだ。
「妾はこれにてターンエンド。さあ御霊の子よ、ここからどう反撃へと転じる?」
「……随分と余裕だな。見ていろ。次のターンで全部ひっくり返してやる!」
~現在の状況~
ラグナ→LP:7200 手札:0 デッキ:31 メインモンスターゾーン:5(左端から順に『宿星巫女ビル』『廻生のベンガランゼス』『聖天樹の月桂精』『聖天樹の灰樹精』『聖蔓の剣士』) 魔法&罠ゾーン:2 フィールドゾーン:0 墓地:9 除外:3 EXモンスターゾーン:2(コントローラーから見て左側に『聖天樹の大精霊』、右側に『聖蔓の剣士』)
亜利沙→LP:5200 手札:6 デッキ:30 メインモンスターゾーン:0 魔法&罠ゾーン:2 フィールドゾーン:1 墓地:12(フィールド魔法カード:4) 除外:2 EXモンスターゾーン:0
○ラグナ(Ragna)(精霊)
幼い少女の様な見た目をしている、「ユグドラシル」を守護する精霊。亜利沙が生まれてくるよりもずっと昔から、彼女がこの場所に来ることを待ち望んでいた。
*その他個人情報
・生年月日:不明
・身長:141cm
・スリーサイズ:B66(AAA) W54 H68
・使用デッキ:【聖天樹】
初登場オリカ紹介(掲示板掲載済み)
○ソルリのもくじ
①:デッキから「ディスターニー」カード1枚を手札に加える。
○メルゼブルクの呪文(通常魔法)
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:お互いのフィールドゾーンのカードを全て破壊し、デッキから「ディスターニー」フィールド魔法カード1枚を手札に加える。②:墓地のこのカードを除外して発動できる。このカードが表側表示で除外されている間、自分の墓地のフィールド魔法カード全ては「ディスターニー」カードとして扱う。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
○宿星巨界(フィールド魔法)
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分ドローフェイズのドロー前に発動できる。自分はデッキからカード名が異なる「ディスターニー」カード3枚を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。そのカード1枚を自分の手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。②:フィールドゾーンの表側表示のこのカード及び手札のフィールド魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。自分の墓地のカード名が異なる「宿星巫女」モンスター2体を選んで特殊召喚する。その後、デッキから「宿星巨界」以外の「ディスターニー」フィールド魔法カード1枚を発動する。
○宿星炎界(フィールド魔法)
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分の「宿星巫女」モンスターの効果の発動は無効化されない。②:EXモンスターゾーンに相手モンスターが存在する場合に発動できる。自分フィールドに「宿星巫女トークン」(魔法使い族・星1・地・攻/守0)1体を特殊召喚する。③:フィールドゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキから「運星炎界」以外の「ディスターニー」カード1枚を手札に加える。その後、自分の墓地の「宿星巫女」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
○宿星氷界(フィールド魔法)
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「宿星巫女」モンスター1体を手札に加える。②:手札を1枚墓地へ送り、自分の墓地の「宿星巫女」リンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。③:フィールドゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキから「宿星氷界」以外の「ディスターニー」カード1枚を手札に加える。その後、相手フィールドのセットされているカード1枚を選んで墓地へ送る。
○宿星死界(フィールド魔法)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキからレベル4以下の「宿星巫女」モンスター1体を手札に加える、または墓地へ送る。②:「宿星死界」はフィールドに1枚しか表側表示で存在できない。③:自分ドローフェイズのドロー前、フィールドゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。このターン通常のドローを行う代わりに、デッキから「宿星死界」以外の「ディスターニー」カード1枚を手札に加える。この効果を発動するターン、自分は「宿星巫女」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
○宿星巫女フリッグ(Lv1 地)
魔法使い族/効果
攻100/守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:「宿星巫女フリッグ」以外の自分フィールドの「宿星巫女」モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、このカードのレベルは対象のモンスターと同じになる。②:このカードが墓地へ送られた場合、「宿星巫女フリッグ」以外の自分の墓地の「ディスターニー」カード3枚を対象として発動できる。そのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
○宿星巫女シヴ(Lv2 地)
魔法使い族/効果
攻700/守700
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、手札のこのカードを捨て、自分フィールドの「宿星巫女」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの魔法使い族リンクモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、1000LPを払って発動できる。このカード及びその破壊されたモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。
○宿星巫女ソール(LINK2 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻1400
【リンクマーカー:右/下】
「宿星巫女」モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの攻撃力は、自分のフィールドゾーン及び自分の墓地の「ディスターニー」フィールド魔法カードの数×400アップする。②:1000LPを払って発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、手札から「宿星巫女」モンスター1体をこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は魔法使い族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
○宿星巫女フレイヤ(LINK3 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻2300
【リンクマーカー:左/左下/右下】
「宿星巫女」モンスター2体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの攻撃力は、フィールドゾーンのカードの数×700アップする。②:このカードのリンク先の自分フィールドのモンスター1体をリリースし、自分の墓地の「ディスターニー」フィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。このターン、自分はこの効果でセットしたカード及びその同名カードを発動できない。③:自分のLPが相手のLPより2000以上少ない状態で、リンク召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。EXデッキから特殊召喚されたモンスターを全て墓地へ送る。
○宿星巫女ヨルズ(LINK4 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻3000
【リンクマーカー:上/下/左/左下】
同じ種族・属性のモンスター2体以上
①:フィールド魔法カードが表側表示で存在する限り、相手はこのカード以外のモンスターを攻撃対象に選択できず、効果の対象にもできない。②:自分のLPが相手のLPより2000以上少ない状態で、このカードが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、発動できる。このカードの元々の攻撃力はダメージステップ終了時まで5000になる。③:自分または相手のLPが2000以下の状態で、リンク召喚したこのカードが相手によって墓地へ送られた場合に発動できる。このカードのリンク素材に使用したモンスターを全て墓地から特殊召喚する。
亜利沙の一言追伸
このデュエルが始まる前から、胸騒ぎが収まらん。
「500年……。そんな昔から極幻の森はあったのか」
「極幻の森、か。その名で知られるようになって早十数年。人の子らは随分と妾の苗床を踏み荒らしてくれたものよ」
「確かにこの場所に入った瞬間、凄まじい重圧を感じた。あれはお前のものだったのか」
「ふむ…。そこを見破れる辺り、やはり他の有象無象とは違うな。流石は死神の長」
本来であれば極幻の森は、人間が暮らす世界よりも高邁な場所として誰にも知られる事のない「聖域」だった。しかし時代と共に人の手によって開拓が進み、この場所も外界に晒されるようになってしまった。そんな聖域に無断で立ち入ろうとする者に対して憤り、ラグナが幻術をかけ、方向感覚を狂わせ永久に抜け出せなくするよう仕向けていた。そして幻術をかけられた人間は、極幻の森を探索しようとした時の記憶を全て失い、二度とその場所に行かなくなるよう暗示をかけられた状態で不特定の場所に飛ばされる。これが、現地の登山家の間で極幻の森が「未開の地」として恐れられている真の理由だった。
「さて……早速本題に入りたいのだが」
「そう焦るな。其方の目的は分かっている。まずはここまで来た褒美をくれてやろうではないか」
ラグナが投げ渡した4枚のカード、それらは亜利沙が探し求めてきた『宿星巫女ユグドラシル』を始めとする、新たな「宿星」カードだった。ラグナ曰く【宿星巫女】はこれら4枚が揃って初めて究極のデッキになるという。
「そのカードを使い、妾に勝利してみせよ。但し其方が負ければ、デッキを置いてここから去れ」
「…面白い。その勝負、受けて立つ!!」
究極とまで言わしめるほどのデッキさえ使いこなせないようであれば、輪廻と決闘するに値しない。そう突き放す態度を取る目の前の少女を相手に、亜利沙は俄然闘志を燃やしていた。果たして、この神聖なる決闘の行方や如何に。
「「デュエル!!」」
亜利沙→LP:8000 手札:5 デッキ:45 メインモンスターゾーン:0 魔法&罠ゾーン:0 フィールドゾーン:0 墓地:0 除外:0
V S
ラグナ→LP:8000 手札:5 デッキ:35 メインモンスターゾーン:0 魔法&罠ゾーン:0 フィールドゾーン:0 墓地:0 除外:0
*TURN01
「妾が先攻を貰おう。魔法カード『予想GUY』を発動。妾のフィールドにモンスターが存在しない場合、デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚する。『聖種の地霊(サンシード・ゲニウス・ロキ)』を特殊召喚」
「そのモンスターは……」
「現れよ。聖なる未来回路。召喚条件はレベル4以下の植物族モンスター1体。ゲニウス・ロキ1体をリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク1『聖天樹の幼精(サンアバロン・ドリュアス)』!」
ラグナのデッキは【サンアバロン】。リンク召喚を主体とした植物族デッキの1つなのだが、このテーマは相手依存の側面が強く、スピーディーを売りにした現行のデュエルとは真逆で「遅い」。しかし「聖天樹」の中でもリンク1~3までの「大樹を象る精霊」は、戦闘・効果で受けたダメージを帳消しにしつつ、エクストラデッキから「聖蔓」を産み落とし、その布陣を築き上げる。一度流れを掴まれたら純粋なビートダウンでは対処が困難になるのだ。
しかしカード効果への耐性は一切ないため、効果で除去する戦術に重点を置けばそこまで苦労する相手ではない。尤も、ラグナがそう易々とその戦略を許さないのも明々白々だが。
「ドリュアスがゲニウス・ロキを素材としてエクストラモンスターゾーンにリンク召喚された場合、デッキから永続魔法『聖蔓の社(サンヴァイン・シュライン)』を手札に加え、そのカードを発動。このカードは自分フィールドに聖天樹の名を持つリンクモンスターが存在する場合、手札を1枚墓地へ送ることで発動できる。そして墓地の『バラガール』の効果発動。自分フィールドに植物族モンスターが存在する場合、このカードを墓地から手札に加える事ができる」
「巧いこと発動コストを帳消しにしたな…」
「このデッキとの付き合いも長いからな。永続魔法『聖蔓の社』の効果発動。墓地のレベル4以下の植物族通常モンスター、即ちゲニウス・ロキを蘇らせる。再び現れよ、聖なる未来回路。召喚条件は聖天樹リンクモンスターを含む植物族2体。ドリュアスとゲニウス・ロキをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク2『聖天樹の精霊(サンアバロン・ドリュアデス)』!」
○聖種の地霊(Lv1 地)
植物族/通常
攻0/守 600
千年に1度、聖天樹から獲れる種は、千年の時を経てその土地の守護精霊になると言われている。
○バラガール(Lv3 地)
植物族/チューナー/効果
攻800/守600
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:自分フィールドの表側表示の植物族モンスターが墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードが墓地に存在し、フィールドに植物族モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札に加える。
○聖天樹の幼精(LINK1 地)
植物族/リンク/効果
攻0
【リンクマーカー:下】
レベル4以下の植物族モンスター1体
①:このカードが「聖種の地霊」を素材としてEXモンスターゾーンにリンク召喚された場合に発動できる。デッキから「サンヴァイン」魔法・罠カード1枚を手札に加える。②:このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。③:1ターンに1度、自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。その数値分だけ自分のLPを回復し、EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する。
○聖天樹の精霊(LINK2 地)
植物族/リンク/効果
攻0
【リンクマーカー:左下/右下】
「サンアバロン」リンクモンスターを含む植物族モンスター2体
①:このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。②:自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。その数値分だけ自分のLPを回復し、EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する。この効果は1ターンに2度まで使用できる。
○聖蔓の社(永続魔法)
自分フィールドに「サンアバロン」リンクモンスターが存在する場合、手札を1枚墓地へ送ってこのカードを発動できる。①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分は植物族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。②:1ターンに1度、発動できる。自分の墓地からレベル4以下の植物族の通常モンスター1体を選んで特殊召喚する。③:相手エンドフェイズに、魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送り、自分の墓地の永続罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分の魔法&罠ゾーンにセットする。
○予想GUY(通常魔法)
①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚する。
「カードを1枚伏せて、ターンエンド。さあ、其方のデュエルを見せてみよ」
ラグナ→LP:8000 手札:3 デッキ:33 メインモンスターゾーン:0 魔法&罠ゾーン:1 フィールドゾーン:0 墓地:3 除外:0 EXモンスターゾーン:1(コントローラーから見て左側)
*TURN02
「私のターン、ドロー!」
これも何かの運命なのか、亜利沙の初手には『宿星巫女ユグドラシル』が握られていた。しかしこのモンスターを特殊召喚するためには、手札及び公開領域に出された9種類のフィールド魔法カードをデッキに戻すという非常に高度な条件を必要とするため、その条件を達成する前にデュエルが終了してしまう可能性もある。つまりこのデュエル、亜利沙が100%以上の力を出さなければ勝機は無いと言っても過言ではない。
「魔法カード『ソルリのもくじ』を発動。デッキから『宿星巫女イズン』を手札に加え、そのモンスターを通常召喚。現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件はレベル4以下の宿星巫女1体。イズンをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク1『宿星巫女ヴェル』!リンク素材として墓地へ送られたイズンの効果発動!デッキの上から3枚をめくり、その中から『宿星妖界(ディスターニー・アルフへイム)』を手札に加え、残りをデッキに戻す。そしてヴェルがリンク召喚に成功した事で、デッキから『宿星巫女スノトラ』を手札に加える」
『宿星巫女ヴェル』をリンク召喚して『宿星巫女スノトラ』をサーチする。亜利沙が得意とする戦法の1つである。スノトラには通常のドロー以外の方法で手札に加わった場合、そのまま特殊召喚できる効果を持つため、1ターン目から最低限の消費でリンク3以上のモンスターのリンク召喚へと繋げられるのだ。
「現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件はレベル4以下の宿星巫女1体。スノトラをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク1『宿星巫女フリーン』!!スノトラが墓地へ送られた事で、私は1000ポイントのライフを回復する。そしてフリーンの効果発動!墓地のイズンを、効果を無効にした状態で自身のリンク先に特殊召喚する。再び現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件は宿星巫女2体。ヴェルとフリーンをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク2『宿星巫女ソール』!!」
「ソールの効果発動!ライフを1000払い、デッキから1枚ドローし、手札からソールのリンク先に『宿星巫女シヴ』を特殊召喚する。現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件は宿星巫女2体以上。シヴとリンク2のソールをリンクマーカーにセット!リンク召喚!!リンク3『宿星巫女フレイヤ』!!」
亜利沙→LP:8000
「フィールド魔法『宿星妖界』を発動!発動時にフレイヤを対象とする事で、デッキから『宿星巫女フリッグ』『宿星巫女サーガ』『宿星巫女シェヴン』の3体を墓地へ送る。これによってフレイヤが戦闘を行う際、効果を発揮する。続けて墓地のサーガの効果発動!私のフィールドに自身以外の宿星巫女が存在することで、このカードを墓地から特殊召喚する」
「ならば妾も、少しは手出しさせてもらうとしよう。罠カード『破壊輪』を発動!其方のライフポイントよりも低い攻撃力を持つモンスター、『宿星巫女サーガ』を破壊し、まずは妾がその攻撃力分の痛みを受ける。その後、其方にも同じ痛みを与えよう」
「くっ…!」
亜利沙→LP:7200
ラグナ→LP:7200
「この瞬間、ドリュアデスの効果発動!妾が戦闘・効果による痛みを受けた場合、それを全て治癒し、エクストラデッキよりサンヴァイン1体を特殊召喚する。現れよ、『聖蔓の守護者(サンヴァイン・ガードナー)』!」
ラグナ→LP:8000
○聖蔓の守護者(LINK1 地)
植物族/リンク/効果
攻600
【リンクマーカー:上】
植物族の通常モンスター1体
①:自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。②:「サンアバロン」リンクモンスターとリンク状態になっているこのカードが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。③:このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。そのダメージステップ終了後にバトルフェイズを終了する。
○破壊輪(通常罠)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つ相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターを破壊し、自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。
ラグナが発動した罠カード『破壊輪』は相手にダメージを与えつつモンスターを破壊できるのだが、自身もダメージを受けてしまうため諸刃の剣だと言える。しかし【サンアバロン】の場合、ドリュアデスの効果の発動条件を満たせるため相性は寧ろ抜群なのだ。加えてラグナが最も警戒していた『宿星巫女ゲフィオン』のシンクロ召喚を封じる事で、亜利沙の思い描く理想の戦術から外すことにも成功した。
ラグナの盤面から状況を分析し、フレイヤを残すより次に繋げた方が得策だと判断した亜利沙はフレイヤとイズンを素材としてリンク4の『宿星巫女ヴァール』をリンク召喚した。
「『宿星妖界』の効果発動!このカードを墓地へ送り、デッキから『宿星巨界(ディスターニー・ヨトゥンヘイム)』をセットし、そのまま発動する。続けて『宿星巨界』の効果発動!このカードと手札の『宿星王界』を墓地へ送り、墓地の『宿星巫女フレイヤ』と『宿星巫女イズン』を特殊召喚する。その後、デッキから『宿星炎界(ディスターニー・ムスペルヘイム)』を発動する」
「成る程。フレイヤを一度手放したのはこの為か」
「ヴァールの効果発動!自身のリンク先にリンク3以下の宿星巫女が特殊召喚された場合、そのモンスター及びフィールドゾーンのカードを全て破壊し、破壊したモンスターのリンクマーカーの数まで、墓地のディスターニーと名のつくカードを手札に加える。これにより『宿星王界』『宿星炎界』『宿星巫女フリッグ』の3枚を手札に加える。そして墓地のシヴの効果発動!魔法使い族リンクモンスターが破壊された事で、ライフを1000払い、シヴ及び破壊されたフレイヤを墓地から特殊召喚する。但し、この効果で特殊召喚された2体はフィールドから離れた場合に除外される」
「ほう…。ライフのやりくりが上手いな」
「私も、このデッキとは長い付き合いなんでな。現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件は同じ種族・属性のモンスター2体以上。魔法使い族・地属性の2体、シヴとリンク3のフレイヤをリンクマーカーにセット!リンク召喚!!現れろリンク4『宿星巫女ヨルズ』!!」
亜利沙→LP:6200
着々とユグドラシルの特殊召喚条件を満たすためにフィールド魔法を墓地に落としつつ、手札を7枚も残した状態でリンク4のモンスターを2体展開してみせた。現時点では条件を満たしていないが、ヨルズはライフポイントが相手より2000以上少ない状態で攻撃を行えば、その攻撃力は5000へと跳ね上がるため、大抵の相手であればこの2体だけでデュエルを終わらせることができる。しかし、ラグナのフィールドにいる『聖蔓の守護者』は、発生する戦闘ダメージを半減する効果と戦闘破壊された時にバトルフェイズを終了させる効果を持つ。他に攻撃対象となるモンスターが存在しない以上、後攻1ターン目にして既に、亜利沙はこのデュエルの主導権を握られていたのだ。
「バトルだ!『宿星巫女ヴァール』で『聖蔓の守護者』を攻撃!」
「その瞬間、妾は『聖蔓の守護者』の効果を使わせてもらおう。相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時、妾に伴う痛みを半減する」
「チッ…」
「『聖蔓の守護者』の効果発動。そのダメージステップ終了後にバトルフェイズは終了となる。そしてドリュアデスの効果発動。受けた痛みを全て治癒し、エクストラデッキより『聖蔓の癒し手(サンヴァイン・ヒーラー)』を特殊召喚する」
ラグナ→LP:8000
○聖蔓の癒し手(LINK1 地)
植物族/リンク/効果
攻600
【リンクマーカー:上】
植物族の通常モンスター1体
①:自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。②:このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドの「サンアバロン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。自分はそのリンクマーカーの数×300LPを回復する。③:自分の植物族リンクモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。自分は600LP回復する。
「『聖蔓の癒し手』の効果発動。ドリュアデスのリンクマーカーの数×300、即ち600ポイントの施しを妾は得る」
「……メインフェイズ2。私はフィールド魔法『宿星炎界』を発動し、その効果を発動する。このカードを墓地へ送り、デッキから『宿星氷界(ディスターニー・ニヴルヘイム)』を手札に加え、その後、墓地から『宿星巫女シェヴン』を守備表示で特殊召喚する」
亜利沙が新たに発動したフィールド魔法、『宿星氷界』には発動時にデッキから任意の「宿星巫女」1体を手札に加える効果を持つ。また、手札1枚を墓地へ送ることでリンクモンスターを蘇生できる効果も併せ持つため、氷界の効果でサーチしたフリッグの効果と合わせれば手札消費を行うことなく更なる展開へと進めるのだ。
「『宿星氷界』の効果発動!手札の『宿星巫女フリッグ』を墓地へ送り、墓地から『宿星巫女ソール』を特殊召喚する。そして、墓地へ送られたフリッグの効果発動。フリッグ以外の宿星カード3枚、『宿星巫女ヴェル』『宿星巫女フリーン』『宿星巫女スノトラ』をデッキに戻し、1枚ドローする。現れろ、運命を導くサーキット!召喚条件は魔法使い族2体以上。イズンとリンク2のソールをリンクマーカーにセット。リンク召喚!!リンク3『宿星巫女ビル』!!」
バトルフェイズでダメージを与えられずとも、後攻には始めからメインフェイズ2が与えられている。その特権と潤沢な手札を活かし、亜利沙は更なるリンク召喚でラグナに迫る。
「更に魔法カード『メルゼブルクの呪文』を発動!フィールドゾーンのカードを全て破壊し、デッキから『宿星死界』を手札に加える。そして『宿星巫女ビル』の効果発動!フィールド魔法カードが墓地へ送られたことで、私の墓地のディスターニーと名のつくカード1枚につき200ポイントのダメージを与える。1000以上のダメージを与えたことで、更に1枚ドローする」
亜利沙の墓地には4枚のフィールド魔法を含む7枚の「ディスターニー」が眠っている。ドリュアデスの効果は既に2回発動したため、この効果ダメージは受けるしかなく、更に1400ポイントのダメージを与えたことで手札を1枚補強できた。また、ビルの効果で除外されたサーガを手札に戻す事にも成功し、最終的に8枚の手札と3体のリンクモンスターを揃えられたのだが、ラグナの布陣を崩すには至らなかった。
「そしてフィールド魔法『宿星死界』を発動し、デッキから2体目の『宿星巫女シヴ』を墓地へ送る。カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」
亜利沙→LP:6200 手札:6 デッキ:30 メインモンスターゾーン:3 魔法&罠ゾーン:2 フィールドゾーン:1 墓地:10(フィールド魔法カード:4) 除外:2
*TURN03
「妾のターン、ドロー。……さて、このターンはちと退屈になるかもしれんぞ。其方の伏せカードに『ナーストレンドへの誘い』があれば紛らわせる事も可能だが、どうする?」
亜利沙のデッキに入っているカウンター罠『ナーストレンドへの誘い』は2000ポイントのライフを支払う代わりに、フィールドの「宿星巫女」以外のモンスターを全て墓地へ送る強力な効果を持つ。そのカードを使えば確かに状況は一変するのだが、デュエルはそう全てが都合良く回らない。現に伏せカードの中には、そのカードは無かった。
あの亜利沙が、自分より幼く見える翠眼の少女の掌の上で踊らされている。この状況を部下の死神達が知れば確実に気が動転するだろう。
「『聖種の天双芽(サンシード・ツイン)』を通常召喚。妾のフィールドにサンアバロンが存在する状態でこのカードが召喚に成功した場合、墓地よりゲニウス・ロキを特殊召喚する。現れよ、聖なる未来回路。召喚条件はリンクモンスターを含む植物族2体以上。ゲニウス・ロキとリンク2のドリュアデスをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク3、『聖天樹の灰樹精(サンアバロン・メリアス)』!」
「ドリュアデスをリンク素材に…?」
「メリアスの効果発動。墓地のゲニウス・ロキを特殊召喚する。そして手札の『聖種の影芽(サンシード・シャドウ)』の効果発動。妾のフィールドに植物族の通常モンスターが存在することで、このカードは手札から特殊召喚できる。再び現れよ、聖なる未来回路。召喚条件は植物族2体。シャドウとゲニウス・ロキをリンクマーカーにセット。リンク召喚!現れろ、リンク2『聖天樹の月桂精(サンアバロン・ダフネ)』!」
○聖種の天双芽(Lv2 地)
植物族/効果
攻0/守 800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「サンアバロン」リンクモンスターが存在し、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル4以下の植物族の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。②:墓地のこのカードと自分フィールドのリンクモンスター1体を除外して発動できる。自分の墓地に同名の植物族リンクモンスターが2体以上存在する場合、その内の1体を選んで特殊召喚する。
○聖種の影芽(Lv1 地)
植物族/効果
攻0/守 400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに植物族の通常モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:墓地のこのカードを除外し、リンク状態でリンク2以下の自分の、「サンアバロン」モンスターまたは「サンヴァイン」モンスター1体を対象として発動できる。その同名モンスター1体を効果を無効にしてEXデッキから特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
○聖天樹の灰樹精(LINK3 地)
植物族/リンク/効果
攻0
【リンクマーカー:上/左/右】
リンクモンスターを含む植物族モンスター2体以上
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。自分の墓地から「聖種の地霊」1体を選んで特殊召喚する。②:このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。③:1ターンに1度、このカードのリンク先の自分の「サンヴァイン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターは自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターの数まで攻撃できる。
○聖天樹の月桂精(LINK2 地)
植物族/リンク/効果
攻0
【リンクマーカー:左/右】
植物族モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。②:自分フィールドのモンスター1体をリリースし、「聖天樹の月桂精」以外の自分の墓地の植物族リンクモンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターをEXデッキに戻す。
「墓地の『聖種の影芽』を除外し、効果発動。エクストラデッキより新たなダフネを1体を、効果を無効にして特殊召喚する。現れろ、聖なる未来回路。召喚条件はリンクモンスターを含む植物族2体以上。天双芽とリンク2のダフネをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク3『聖天樹の灰樹精』!メリアスがリンク召喚に成功した事で、墓地よりゲニウス・ロキを蘇らせる。再び現れろ、聖なる未来回路。召喚条件は植物族2体以上。ゲニウス・ロキとリンク3のメリアスをリンクマーカーにセット。リンク召喚!!リンク4『廻生のベンガランゼス』!!」
灰樹精は要となるゲニウス・ロキの特殊召喚をターン中の制限無しで行えるため、リンク4のモンスターへと即座に繋げることもできる。ベンガランゼスは「聖天樹」の名称は持たないものの、展開を補助しやすいリンクマーカーの向きを持つ植物族のリンクモンスターであり、どの植物族デッキでも活躍できる効果を持つ。特に「効果ダメージを伴う」という点に於いて、【サンアバロン】とは非常に相性が良いのだ。
メリアスの連続リンク召喚で隠れているが、ラグナはまだ永続魔法『聖蔓の社』の効果を使用していない。そして、彼女のリンクモンスターのリンクマーカーは全てが相互リンクで繋がっている。これらが指し示す答えは、たった1つ。
「召喚条件はレベル4以下の植物族1体。ゲニウス・ロキをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク1『聖天樹の幼精』!そしてドリュアスの効果により、デッキから2枚目の『聖蔓の社』を手札に加える」
「なっ……。エクストラリンクだと!?」
「まさかこれで終わるとは思っておるまい。現れろ、聖なる未来回路。召喚条件は植物族2体以上。ドリュアスとリンク2のダフネをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク3『聖天樹の大精霊(サンアバロン・ドリュアノーム)』!!」
ラグナは亜利沙のヴァールのリンクマーカーの向きが自陣にも向いている事を利用して一度はエクストラモンスターゾーンを手放したが、『聖天樹の灰樹精』のリンク召喚を起点とし、エクストラリンクを作り上げた。そしてエクストラリンクを崩したとはいえ、ラグナの展開は続く。ドリュアノームのリンク召喚に合わせ、手札から『バラガール』を特殊召喚した。
「墓地の『聖種の天双芽』の効果発動。このカード及びフィールドの『聖蔓の癒し手』を除外し、墓地より『聖天樹の月桂精』を特殊召喚する。そしてダフネの効果を発動。『バラガール』をリリースし、『聖蔓の守護者』と『聖天樹の灰樹精』をエクストラデッキに戻す。そして手札の『聖蔓の乙女(サンヴァイン・メイデン)』を墓地へ送り、2枚目の『聖蔓の社』を発動。そしてその効果を使い、墓地のゲニウス・ロキを特殊召喚する」
『聖蔓の社』も『聖天樹の灰樹精』と同様、同名ターン1回の制限は設けられていない。発動時に手札1枚をコストにするとはいえ、並べた数だけゲニウス・ロキを始めとする植物族の通常モンスターを展開し、そこから植物族リンクモンスターのリンク召喚へと繋げる事ができるのだ。
「現れろ、聖なる未来回路。召喚条件は植物族通常モンスター1体。ゲニウス・ロキをリンクマーカーにセット。リンク召喚!リンク1『聖蔓の剣士(サンヴァイン・スラッシャー)』!」
○聖蔓の乙女(Lv1 地)
植物族/効果
攻0/守0
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:EXデッキから特殊召喚された自分フィールドの植物族モンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、その効果を無効にする。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「サンアバロン」魔法・罠カード及び「サンヴァイン」魔法・罠カードは相手の効果の対象にならない。
○聖天樹の大精霊(LINK3 地)
植物族/リンク/効果
攻0
【リンクマーカー:左下/下/右下】
植物族モンスター2体以上
①:このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。②:1ターンに3度まで、自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。その数値分だけ自分のLPを回復し、EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する。③:1ターンに1度、このリンク先のモンスターが攻撃対象になった時に発動できる。攻撃を無効にし、その自分のモンスターの位置を、他の自分のメインモンスターゾーンに移動する。
○廻生のベンガランゼス(LINK4 光)
植物族/リンク/効果
攻2500
【リンクマーカー:上/左/右/下】
植物族モンスター2体以上
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:お互いのメインフェイズに、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。自分はそのモンスターの攻撃力分のダメージを受け、そのモンスターを持ち主の手札に戻す。②:このカードが墓地に存在する場合、リンクマーカーの合計が4になるように自分の墓地からリンクモンスターを2体以上除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
○聖蔓の剣士(LINK1 地)
植物族/リンク/効果
攻800
【リンクマーカー:下】
植物族の通常モンスター1体
①:自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。②:このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドの「サンアバロン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力は、そのリンクマーカーの数×800アップする。③:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。そのモンスターをリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに効果を無効にして特殊召喚する。
このデッキの切り込み隊長である『聖蔓の剣士』の攻撃力は、「聖天樹」のリンクマーカーの数に応じて変化する。亜利沙のターンでは徹底的に守備的な動きをしていた反面、このカードを中心に亜利沙の布陣を崩しにかかってきた。手札を全て使い切ったとはいえ、『聖蔓の剣士』がリンク召喚された場所は『聖天樹の灰樹精』の右隣。灰樹精には、そんな剣士をサポートするための強力な効果も持ち合わせている。
「『聖天樹の灰樹精』の効果発動。自身のリンク先に存在する『聖蔓の剣士』はこのターン、妾のフィールドの聖天樹の数だけ攻撃できる。即ち……」
「攻撃力3200のモンスターが、3回攻撃だと!?」
「さて、攻撃へと参ろうか。『聖蔓の剣士』で『宿星巫女ヨルズ』を攻撃!」
「うぐっ…!」
亜利沙→LP:6000
『聖蔓の剣士』の攻撃力では『宿星巫女ヴァール』に及ばないものの、ビルとヨルズには通用し、守備表示のシェヴンにも当然通る。前のターンでラグナにダメージを与えたことが災いし、「攻撃力が5000になる」ヨルズの効果も発動できない。亜利沙がこの攻撃で受けるダメージこそ少ないが、盤面への影響はそれ以上に大きかった。
「『聖蔓の剣士』の効果発動。このカードが戦闘破壊した『宿星巫女ビル』を妾のフィールドに、効果を無効にした状態で特殊召喚する」
「チッ…」
「メインフェイズ2。『宿星巫女ヴァール』を対象として『廻生のベンガランゼス』の効果発動。対象のモンスターの攻撃力分だけ妾に痛みが伴う代わりに、そのモンスターを手札に戻す。この瞬間、ドリュアノームの効果発動。受けた痛みを全て癒し、エクストラデッキより新たな『聖蔓の剣士』を特殊召喚する」
「この布陣は……!」
3ターン目にして、ラグナが2つのエクストラモンスターゾーンを占拠した状態でのエクストラリンクを完成させた。メインモンスターゾーンにも既にモンスターが5体存在するためベンガランゼスとドリュアノームによる展開コンボが見込めなくなるが、リンク召喚主体の相手にとっては最悪の状況だといえる。
しかし、この盤面を作るために全ての手札を消費したラグナとは対照的に、亜利沙には6枚の手札と2枚の伏せカードが残されている。一度エクストラリンクで制圧されようとも、逆転の機会を次のターンで作り出す可能性は十二分にあるのだ。
「妾はこれにてターンエンド。さあ御霊の子よ、ここからどう反撃へと転じる?」
「……随分と余裕だな。見ていろ。次のターンで全部ひっくり返してやる!」
~現在の状況~
ラグナ→LP:7200 手札:0 デッキ:31 メインモンスターゾーン:5(左端から順に『宿星巫女ビル』『廻生のベンガランゼス』『聖天樹の月桂精』『聖天樹の灰樹精』『聖蔓の剣士』) 魔法&罠ゾーン:2 フィールドゾーン:0 墓地:9 除外:3 EXモンスターゾーン:2(コントローラーから見て左側に『聖天樹の大精霊』、右側に『聖蔓の剣士』)
亜利沙→LP:5200 手札:6 デッキ:30 メインモンスターゾーン:0 魔法&罠ゾーン:2 フィールドゾーン:1 墓地:12(フィールド魔法カード:4) 除外:2 EXモンスターゾーン:0
○ラグナ(Ragna)(精霊)
幼い少女の様な見た目をしている、「ユグドラシル」を守護する精霊。亜利沙が生まれてくるよりもずっと昔から、彼女がこの場所に来ることを待ち望んでいた。
*その他個人情報
・生年月日:不明
・身長:141cm
・スリーサイズ:B66(AAA) W54 H68
・使用デッキ:【聖天樹】
初登場オリカ紹介(掲示板掲載済み)
○ソルリのもくじ
①:デッキから「ディスターニー」カード1枚を手札に加える。
○メルゼブルクの呪文(通常魔法)
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:お互いのフィールドゾーンのカードを全て破壊し、デッキから「ディスターニー」フィールド魔法カード1枚を手札に加える。②:墓地のこのカードを除外して発動できる。このカードが表側表示で除外されている間、自分の墓地のフィールド魔法カード全ては「ディスターニー」カードとして扱う。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
○宿星巨界(フィールド魔法)
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分ドローフェイズのドロー前に発動できる。自分はデッキからカード名が異なる「ディスターニー」カード3枚を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。そのカード1枚を自分の手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。②:フィールドゾーンの表側表示のこのカード及び手札のフィールド魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。自分の墓地のカード名が異なる「宿星巫女」モンスター2体を選んで特殊召喚する。その後、デッキから「宿星巨界」以外の「ディスターニー」フィールド魔法カード1枚を発動する。
○宿星炎界(フィールド魔法)
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分の「宿星巫女」モンスターの効果の発動は無効化されない。②:EXモンスターゾーンに相手モンスターが存在する場合に発動できる。自分フィールドに「宿星巫女トークン」(魔法使い族・星1・地・攻/守0)1体を特殊召喚する。③:フィールドゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキから「運星炎界」以外の「ディスターニー」カード1枚を手札に加える。その後、自分の墓地の「宿星巫女」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
○宿星氷界(フィールド魔法)
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「宿星巫女」モンスター1体を手札に加える。②:手札を1枚墓地へ送り、自分の墓地の「宿星巫女」リンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。③:フィールドゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキから「宿星氷界」以外の「ディスターニー」カード1枚を手札に加える。その後、相手フィールドのセットされているカード1枚を選んで墓地へ送る。
○宿星死界(フィールド魔法)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキからレベル4以下の「宿星巫女」モンスター1体を手札に加える、または墓地へ送る。②:「宿星死界」はフィールドに1枚しか表側表示で存在できない。③:自分ドローフェイズのドロー前、フィールドゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。このターン通常のドローを行う代わりに、デッキから「宿星死界」以外の「ディスターニー」カード1枚を手札に加える。この効果を発動するターン、自分は「宿星巫女」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
○宿星巫女フリッグ(Lv1 地)
魔法使い族/効果
攻100/守0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:「宿星巫女フリッグ」以外の自分フィールドの「宿星巫女」モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、このカードのレベルは対象のモンスターと同じになる。②:このカードが墓地へ送られた場合、「宿星巫女フリッグ」以外の自分の墓地の「ディスターニー」カード3枚を対象として発動できる。そのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
○宿星巫女シヴ(Lv2 地)
魔法使い族/効果
攻700/守700
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、手札のこのカードを捨て、自分フィールドの「宿星巫女」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの魔法使い族リンクモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、1000LPを払って発動できる。このカード及びその破壊されたモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。
○宿星巫女ソール(LINK2 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻1400
【リンクマーカー:右/下】
「宿星巫女」モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの攻撃力は、自分のフィールドゾーン及び自分の墓地の「ディスターニー」フィールド魔法カードの数×400アップする。②:1000LPを払って発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、手札から「宿星巫女」モンスター1体をこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は魔法使い族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
○宿星巫女フレイヤ(LINK3 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻2300
【リンクマーカー:左/左下/右下】
「宿星巫女」モンスター2体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの攻撃力は、フィールドゾーンのカードの数×700アップする。②:このカードのリンク先の自分フィールドのモンスター1体をリリースし、自分の墓地の「ディスターニー」フィールド魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分フィールドにセットする。このターン、自分はこの効果でセットしたカード及びその同名カードを発動できない。③:自分のLPが相手のLPより2000以上少ない状態で、リンク召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。EXデッキから特殊召喚されたモンスターを全て墓地へ送る。
○宿星巫女ヨルズ(LINK4 地)
魔法使い族/リンク/効果
攻3000
【リンクマーカー:上/下/左/左下】
同じ種族・属性のモンスター2体以上
①:フィールド魔法カードが表側表示で存在する限り、相手はこのカード以外のモンスターを攻撃対象に選択できず、効果の対象にもできない。②:自分のLPが相手のLPより2000以上少ない状態で、このカードが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、発動できる。このカードの元々の攻撃力はダメージステップ終了時まで5000になる。③:自分または相手のLPが2000以下の状態で、リンク召喚したこのカードが相手によって墓地へ送られた場合に発動できる。このカードのリンク素材に使用したモンスターを全て墓地から特殊召喚する。
亜利沙の一言追伸
このデュエルが始まる前から、胸騒ぎが収まらん。
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