第1話　虹と会った日　作：ゆっきー☆

「行け！殲滅のタキオン・スパイラル！」
「うわああああ！」
僕はレイン。負け続けの寄せ集めデッキしか持っていない。それでも、デュエルスクールの精霊が見えるひとのための特別学級生。
「やっぱり悠夜君には敵わないな…」
「いや、プレイングはなかなかだから、やはりカードの少なさだな…」
何かいいカードは無いのか？そう思いながら、外を歩いているけど…
「今日も駄目かぁ…」
『きゃあ！』
何事だ！？急に目の前に精霊の美少女が！？
「ほーら、大人しくしな！」
精霊狩りか！
「待て！今すぐデュエルだ！」
困ったらとりあえずデュエルだ！
「ふん！小僧が！俺様に挑んだことを後悔させてやる！」
『このカード、良ければ使って下さい！』
「う、うん。ありがたく使わせてもらうよ！」
宝玉獣？初めて見るな、こんなカード。
「「デュエル！」」
「俺様の先攻、伏魔殿ー悪魔の迷宮を発動、トリック・デーモンを召喚、カードを1枚伏せ、ターンエンドだ！」
「僕のターン、ドロー！永続魔法、宝玉の樹を発動。このカードは「宝玉獣」カードが魔法・罠ゾーンに置かれる度にジェムカウンターを置く、宝玉獣サファイア・ペガサスを召喚、効果発動！デッキからルビー・カーバンクルを置く。宝玉の樹にカウンターが乗る。ブラック・ホール発動！フィールド上のモンスターを全て破壊する！」
「自分のモンスターを破壊して何の意味がある？」
「意味が有るからやるんだ！宝玉獣は破壊された時、魔法・罠ゾーンに永続魔法扱いで置かれる！宝玉の樹にカウンターが乗る、効果発動！宝玉の樹を墓地に送ることで、デッキの宝玉獣2枚を永続魔法扱いで置く、そして永続魔法扱いの宝玉獣を4枚墓地に送り効果発動！お互いのフィールド上のカードを全て墓地へ送り、墓地へ送った相手フィールド上のカードの数ぶん、墓地の宝玉獣を特殊召喚する、こい！サファイア・ペガサス！アンバー・マンモス！」
「インチキ効果もいい加減にしろ！」
「さらにサファイア・ペガサスの効果でコバルト・イーグルを置く。そして宝玉の解放をサファイア・ペガサスに装備！これを装備した宝玉獣の攻撃力は800ポイントアップ！バトル！サファイア・ペガサスとアンバー・マンモスでダイレクトアタック！」
「ぐぬおわあぁ！」
「勝っ…た…ついに、ついに勝ったんだ！！」
『ありがとうございます！そのカードは貴方に使っていただきたい！』
「これを！？あぁ、君、名前は？」
『シエルです。このカードの精霊です』
「究極宝玉神レインボー・ドラゴン？凄いカードだ！」
『これも貴方のもの、つまり、私は貴方のカードの精霊…で、いいですか？』
「何で僕が？」
『さっきのデュエル、まるで宝玉獣を初めて見る人ではないように見えました。だからです。』
「わかった、これからよろしく、シエル」
『よ、よろしくお願いします！えーと』
「僕はレイン。あと敬語じゃなくていいよ」
『レイン君だね。うん、覚えた。』
続く