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第5話 妖精の森 作:ハントラ
「あ〜ちくしょう…なんで反逆者を返り討ちにした俺が運転しなきゃならねぇんだよ…」
ぶつくさ言いながらハンドルを握り車を運転するスティング。カレン一行は現在定員七人の乗用車に乗って目的地である王都を目指している。道路周辺の整備はまだ不十分なようで、道路にはみ出るほど草が伸びてきていたり、小石が転がっていたりしている。
この車の席は三列で一列目の運転席にスティング、助手席にカダ。二列目は三人乗りで真上から見て左からシュラウス、ティア、キルが座り、一番後ろの席にはユーラとカレンが座る。
「ジャンケンで負けたおぬしが悪いんじゃよ、ぶつくさ文句言うと事故るぞ?」
「チクショー、王都からサヒ村まで俺が運転したっていうのに…まさかこれ全部俺が運転するのか!?」
「運がなかったのう、カッカッカ!」
運転席のスティングと助手席のカダが言い合っている中、ユーラとカレンは一番後ろの席で眠りこけていた。
「このうるさい中眠れるとかすごいですね…」
「一種の才能と分析します」
キルとティアが振り向いてその様子を観察していた。
「まあ、昨夜はよく眠れなかったらしいからな。色々な事があった….いや、ありすぎたから無理もない。それに、昼寝をした日の晩はよく眠れないらしいからね」
「なるほどー、しかしお昼寝ですかぁ、我々軍人にとっては羨ましい限りですねえ…」
「羨望です。私達も任務さえなければこうして眠れたのに…」
ため息をつく二人を尻目に、シュラウスは手に持っていた本を開き内容を読み進める。
(昨日ユーラ君とカレン君を『強制的に』眠らせたのはどこの誰だったかな…確かにカレン君の正体をあまり知られないように気をつけろと言ったのは私だが、何もあそこまでやる必要があったのか?)
(まあ方法まで指令していなかった私の責任でもあるか。私もリーダーとしてまだまだだな)
「ん…リーダー!ちょっと前見てくれ!」
「む?」
車が徐々に減速し、少し進んだところで完全に停止する。いつのまにか周りには木が群がっており、それを隠すが如く霧がかかってきた。
「どうしたスティング?何故止める?」
「ああ、行きと同じルートを通っていたはずなんだが、いつのまにかこんなところに入ってたんだ」
「変じゃのう、地図にもここは森だと記しておるのじゃが、こんなに霧がかかる場所だったか?」
カダが地図を開きおおよその現在地を指差す。確かにそこには森を示す地図記号が置かれていた。
「…そういえばさっきから後続車も対向車も見かけないですね」
「報告です、周辺の木を調べてみましたが、行きの時生えていた木との合致率は0.1パーセントにも達しません。」
先ほどまで和気あいあいとしていたキルとティアもこの場の異常を察知し、息を潜める。
「……一回、俺が道を調べてこようか?」
ユーラが提案する。
「ユーラ、あなた起きていたんですか?」
キルがユーラに問いかける。ユーラはまぶたを二、三回こすりながら答える。
「目だけ閉じてただけで元から起きてたよ…だいたい警護の任務だというのに寝れるわけないだろ?なあカレン?」
「すう……すう……」
「………カレン?」
「命を狙われているというのに寝る事が出来るこの胆力、賞賛です。100パーセントの確率で大物になると予測します。」
目を覆うバンダナのせいで表情が読みにくく、機械的で平坦な喋り方をするティアだったが、この時はなぜか声のトーンが若干上がっていた。
「ティア、それ褒めてるんですか…?」
「?当然です」
「お喋りはここまでとして…ユーラ、頼まれてくれるか?」
「ああ、こういうのが新参者の役目でしょ?」
「ならば気をつけろ、何が起こるかわからない。」
「了解、それじゃあみんな、行ってくる。」
車を降りた後、ユーラは靴紐を結び直し車の後ろに立つ。
(さて、スティングによればこの道は一本道だった。つまりこのまま車の向きと反対方向に行けば入り口が見えて来るはず、まずはまっすぐ進もう。)
ユーラは一歩一歩深い霧の中を歩いていく。一歩進むごとに後ろを振り向き、自分の位置と車の位置を確認する。『一寸先は闇』ならぬ『一寸先は霧』のこの状況では、まっすぐ歩いているつもりでも滅茶苦茶な方向に進んでいる時がある。そうならないためにこうした方法をとっている。
(……車が見えなくなってきた、ここからは並んだ木の幹に手を当てながら進んで行くか)
(それにしても寒いな、ここまで冷え込むのか)
日があまり差し込んでいない影響かかなり冷え込む。その上、鳥のさえずりは聞こえず、虫の姿すら全く見かけない。そうした事実がこの森の不可思議さを一層強く演出するが、深くは考えずにユーラは一歩一歩進んでいく。
そうして、まっすぐ、まっすぐに進んでいった…
が、ユーラの目に飛び込んできたのは森の入り口ではなく車の荷台の扉、つまり『出発地点』だった。
(な!?ぐるっと回っていたのか?…いや、敵の罠か?)
先日ユーラ達を襲ってきた刺客は一人だけ、つまり仲間内での統率があまり取れていないという証拠である。そんな敵が用意したにしては巧妙過ぎると思ったユーラだが、念には念を入れデュエルディスクを構えながら姿勢を低くしゆっくりと中の様子を伺おうとする。
「なーにやっとるんじゃお主は…」
「うわあああっ!?」
後ろから突然声をかけられ、跳ね上がるユーラ。声をかけたのはカダだった。
「ドッキリでも仕掛けるつもりじゃったのか?だとしたら無駄じゃぞ、あいつらを驚かせるには銃声でも響かせねばならぬ」
「カダ、あんた車に乗っていたんじゃなかったのか!?」
「ああ、新参一人に行かせるのもどうかと思ってついて行ったんじゃ。ちなみにこの車は敵の罠ではないぞ、中からデュエルしている声が聞こえるじゃろ」
カダの言う通り、時折『〜〜でダイレクトアタック!』だの『罠カード発動!』だのと言った声が聞こえてくる。声からしてキルとカレンがデュエルしているようだ。
「よくデュエル出来るスペースがあったな…」
「二列目の背もたれを倒せばデュエルディスクを使わないテーブルデュエルのスペースくらいはできるからのぅ」
「というか車の外まで聞こえるってどんだけでかい声なんだよ…」
「カレンも大騒ぎじゃのう…じゃなくて!他にもツッコミどころがあるじゃろ!」
カダが急にノリツッコミ(?)を入れる。ユーラは「ツッコミどころなんてあったか?」と言わんばかりに首を傾げていたが、すぐにハッとなる。
「気づいたか?小生も『お主の後を追っていた』のじゃ。『森の入り口』に出ると思ってな」
「でも『ここに戻された』…」
この不思議な現象を体験していたのはユーラだけではなかったのだ。ユーラは背筋に冷たいものが走る感覚を覚える。
「リーダーに報告するぞ、この森は明らかにおかしい!」
「ふむ…いつの間にかここに戻ってきてしまう現象か…」
シュラウスは顎に手を当て、熟考する。28という若さだが護衛チームのリーダーを務めるだけあって様々な経験をしてきたシュラウスだったが、この現象は初めてであった。
「何かの怪奇現象の類でしょうか…サヒ村でも聞いたことありません」
カレンが木彫りの女神ステーニア像を眺めながら心配そうに言う。
「後ろに行ったら戻ってくるってことは、前に進むしかねーんじゃねーか?なにしろここ一本道だからよぉ」
スティングが自分の銃を手入れしながら投げやり気味に言う。
「現状そうするしかあるまい、スティング!車を発進させてくれ」
「へいへい、そんじゃベルト締めろよお前ら!」
セルモーターが回った音がした後に、ブルルンといった音が鳴る。スティングはシフトレバーを『D』のところへ動かす。すると車が進み始めた。
「この状況、なんだか昔読んだ冒険譚にあったような気がするです。」
「ほー、それってどんな物語なのじゃキル?」
「えーっと、確か少年コロンっていうのが主人公だったはず…」
キルが物語の内容を思い出そうとしてるところにシュラウスが口を挟む。
「貧民街出身の少年コロンがある時死にかけた冒険者から宝の地図と星のお守りを受け取り、その遺志を継いで宝を発見する旅に出かけるという物語だ、たしかにこの状況は物語に出てきた妖精の森に似ているな。」
「ほえー、リーダーは詳しいんじゃのう」
「まあ……ちょっとな…」
「……?」
シュラウスの含みのある言い方に疑問符を浮かべたカレンがその訳を聞こうとしたその時、車が急停止する。
「うおっと!スティング、急ブレーキはやめろと何度も言っただろう…」
シュラウスが運転手のスティングを戒める。
「わ、わりい!でも…あれ見てくれよ、あれは何だ?」
スティングが前方の斜め上を指差すそ二列目に座っていたシュラウス、キル、ティアも身を乗り出してその方向を見る。
「あれは…」
「なんなんですか、あれ?」
「理解困難、理解困難」
「三列目の私達からじゃ何も見えませんね、ユーラ」
「そうだな…」
「ああそうだったな、スティング、解説してやれ。」
「ええー、ここまで俺がやんのかよ…」
スティングの説明によると以下のような状況らしい。
まず、前方斜め上に看板が浮かんでいる。どのようにして浮かんでいるのかは不明だが、看板に文字が書いてある。
内容は『このモンスター達の攻撃力の合計はどーれだ?』という若干幼稚な文面の下に『切り込み隊長』、『サイバー・ドラゴン』、『アックス・ドラゴニュート』というモンスターカードの名前と『ヒント、ここは森だよ!』という文が書かれていた。補足だが字が汚い。
そして道が一本道からいきなり五本への分かれており、それぞれに『2300』『3300』『4300』『5300』『6300』といった数字が書かれた看板が浮かんでいた。この看板もどう言う原理で浮いているのかわからない。
その上、道が狭く今ユーラ達が乗っている車では通れそうにないようだ。無理やり押し通ろうとすればすぐに両脇の木に激突して大惨事になることは免れまい。
「要はこの問題の正解が書かれた道を選べ、ということか…」
「しっかし王都を目指していきなり車を棄てることになるとは思わなかったぜ…」
「全く、この問題作った奴に文句言ってやるわい!」
シュラウスの考察をよそに、スティングとカダの二人は愚痴を言う。一方、ティア、カレン、ユーラは問題の書かれた看板にかじりつくように見つめ、キルは周辺の警戒していた。
「この三体の攻撃力は全て記憶しております。切り込み隊長は『1200』、サイバー・ドラゴンは『2100』、アックス・ドラゴニュートは『2000』、合計は『5300』です。」
「本当ですか?すごいですねティアさん!」
「…このくらい、当然です」
「じゃあ、俺はみんなに報告してくる!みんな、答えは『5300』だ!」
ユーラが残りの四人に報告し、一行は『5300』の道を行く。周りに木しか存在せず、いつカレンを狙撃されてもおかしくない状況。カレンが木彫りの女神像を握るその手は震えていた。
「女神ステーニアよ…どうか我らに加護を与えたまえ……」
その様子を見たユーラがカレンの肩にそっと手を置く。
「ユーラ?」
「大丈夫、俺もいるしキルやスティングだっている。カレンを危険な目には遭わせない。」
「…ですが、ユーラ達の安全は…」
「わかってる。全員生きて王都にたどり着こう、な?」
「ちょいちょい、ユーラ!そこに小生の名前が入ってないとはどう言うことじゃ!?」
「抗議です。この私、ティアの名前も入っていません。なぜハブられたのか理解に苦しみます。」
「まさかリーダーたる私まで入っていないとはね…ユーラ君、私何か悪いことしたかな?」
カダ、ティア、シュラウスが一斉に抗議を始める。
「いやだって、カダはそのミイラもどきの姿で信用しろってのが無理だし、ティアは俺を背後からいきなり襲って眠らせた張本人だし、リーダーは…なんとなく裏がありそうだし…」
「なんじゃとお!?およよよ…お主と小生はあんなに熱い夜を過ごしたと言うのに…」
カダが袖を口元に当て明らかに嘘と分かる嘘泣きをする。
「いやラーメン食べてただけだろ…」
「ユーラ、私が眠らせたのは…その、あれです。あなたを殺して私も死ぬーみたいな、そんなあれです。」
「いや意味が分からねーよ!こんな時だけふわふわした表現になるなよ!」
「裏がありそう…そうか……ユーラにはそう言う風に見られていたのか」
「いやその…そんなにいじけないでくださいよ…俺も悪かったですから」
「…ふふっ」
三人のフォローに悩まされるユーラを見て、カレンが微笑む。
「やっと笑ったですねカレン。」
「えっ?」
「深刻な表情をするのは私達護衛チームだけで十分です、あなたはもっと笑った方がいいですよカレン。」
キルはそう言うと、ニカッと笑顔を見せる。
「キルさん…」
「おーい、バカやってるのもいいけどさ、次の問題のお出ましのようだぜ!」
先頭に立っていたスティングが後続の六人に呼びかける。どうやらまた問題を解かされる羽目になるらしい。
『次のモンスター達の攻撃力の合計はどーれだ?』『ヒント、ここは森だよ!』という文言と『ローンファイア・ブロッサム』『森の狩人・イエローバブーン』というモンスターの名前が書かれていた看板が浮かんでいた。相変わらずどういう原理で浮いているのか分からない。
ちなみに、選択肢の看板は『3100』『3500』『4100』の三つである。
「先ほどと同じパターンというわけか?」
「まさかこのパターンの問題をあと10問くらい解かされるんじゃないのか?」
「この文言の幼稚さと文字の汚さから見て、その可能性は大いにあるだろうな…」
ユーラの考察を聞いたスティングはあからさまに嫌そうな顔をし、シュラウスは「うーむ…」と唸ってから
「マジかよおい、漫画でも持ってくるべきだったぜ…」
「私も小説を持ってくるべきだったな…」
と口々に愚痴を吐く。
「男性陣は情けないのう、で、どうじゃティア?」
「もう解けました。ローンファイア・ブロッサムの攻撃力は『500』、森の狩人イエロー・バブーン』は『2600』、合計『3100』です。」
「噓っ!?こんなに早く!?」
「やっぱすごいですねティア!」
「このくらい当然です、カレン、ティア。さあ、先へと進みましょう」
「リーダー、どうやらティアがまた解いたみたいだぜ」
「ふむ、さすがはティア。こういうのは得意なようだ…よし、答えは『3100』だな。早速進むとしよう」
シュラウスの号令に従い『3100』の道に進もうとする一行。だがユーラの足は何故か重かった。
(いくらなんでも簡単過ぎないか?たしかに、肝心のモンスター達の『名前以外全部』が書かれてないが、攻撃力さえ覚えていれば簡単に解ける問題だ)
(それにあの『ここは森だよ!』というヒント、意味が無いように見えるが…)
「…まさか!?」
「ん?どうしたユーラ」
ユーラが何か閃いたような声にシュラウスが振り向く。ほかの皆はもう『3100』の道に進みかけていた。
「みんなちょっと待ってくれ!!」
ユーラが大声で他のメンバーを呼び止める。その声に応えてユーラのところまで戻ってきた。
「なんじゃユーラ、トイレか?」
「そうだったらまだマシだったんだけどな…ティア、本当にこのモンスター達の攻撃力は『500』と『2600』なのか?」
「はい、私はカードの記憶には自信がありますので」
「そっか…じゃあ」
「フィールド魔法『森』は知ってるか?」
「……?もちろん」
「なんだよユーラ、言いたいことがあるならハッキリ言えって!」
スティングに促され、ユーラは解説の続きを行う。
「結論から言う、これの答えは『3500』だ。何故ならこのヒント『ここは森だよ!』という文言、一見何の変哲も無い当たり前のことを書き綴っただけに見える。」
「でも実際はフィールド魔法『森』を表している、そう言うことか?」
「理解が早くて助かるよリーダー、フィールド魔法『森』は昆虫・獣・植物・獣戦士族の攻守を200アップさせる効果を持つ。」
「ローンファイアは植物族、イエロー・バブーンは獣族です!」
「1問目は戦士族の切り込み隊長、機械族のサイバー・ドラゴン、ドラゴン族のアックス・ドラゴニュート…『森』の影響を受けないカードを選んでヒントの文を意味の無いものと誤認させるためのブラフだったってわけか、狡いことしやがる…」
「(キルとスティングに全部言われてしまった…)だが俺が言うのはあくまで可能性の話だ、ここまで深読みさせるのが目的の罠の可能性だってありうる……」
ユーラが解説を終えた後、少しの沈黙を経てシュラウスが咳払いをしてこう述べる。
「ならば…ここからは別行動を取ろう、ティアが導き出した『3100』の道とユーラが導き出した『3500』の道、だがそのどちらが正解であるかはまだわからない上、もしも間違いのルートだったらどんな仕掛けがあるかわからない。そこでカレン君にはここで残ってもらう」
「そんな!私も一緒に…!私だけ安全な場所で待つなんて嫌です!!」
シュラウスに嘆願するカレン、しかし彼は決して揺れ動くことはなかった。
「あなたの気持ちはわかります、ですがここは堪えて下さい。大丈夫、私もここに残りますしメンバー達は皆手練れです。そう簡単には死にませんよ」
「でも…」
「とにかく、小生とティアは『3100』の道を行く。すまんなユーラ、お主の事を信用できないわけじゃないんじゃが…」
「私もカダとティアについていくです」
「いいさ、三人共。賛同してもらえると思ってはいないし、本当にそっちが正解の可能性があるからな」
「いいや、この天才ガンマンの俺は乗るぜ?ユーラの案に」
「スティング…いいのか?」
「ああ、じゃないと作戦の意味がねーし…」
そう言うとスティングはホルスターから回転式拳銃(リボルバー)を二丁取り出しクルクルと華麗なガンアクションを披露する。
「俺のような用心棒がいた方が心強いだろ?」
「はは…ありがとうスティング。」
「いいってことよ、後で何か奢れよな」
「ああ!」
「では最後に、『姫様』。これから作戦に赴く戦士達にお言葉を」
「えっ、私…ですか?え、えっと」
突然シュラウスに発言を促され困惑するカレン。しばらくは俯いていたが「よしっ」と覚悟を決めたように両手を握りしめる。
(私も…覚悟を決めるんだ…サヒ村のシスター、カレンとしてではなく、王女ラムとして!)
「絶対に…絶対に生きて帰って『きなさい』。これはカレンとしてではなく、『王女』としての『命令』です」
今まで見せることのなかった力強い言葉と声、そして覚悟を決めた凛とした表情は、戦士達に力を与えるには十分であった。
「 「 「 「 「了解!!!」 」 」 」 」
そうして、五人の姿は霧の中へと溶けていくのであった……
次回予告
五人を見送ったカレンとシュラウスであったが、その隙を狙って刺客が襲撃を仕掛けて来た!
カレン「私は命令したんです、絶対に帰って来なさいって!だからそれを待つために、ここで死ぬわけにはいきません!」
シュラウス「まったく、昨日今日で随分目つきが変わったものだ…私も張り切らなけばな!」
次回、紫水晶眼
おまけ コメント返信
ユーラ「前回のコメントはこれだ!」
カレン「コメントありがとうございます!」
から揚げさんのコメント
お久しぶりです!それでは感想の方を書かせて頂きます!
スティングの大胆不敵で緻密なデュエルに脱帽しました!逆境に追い詰められても決して屈する事無く冷静に立ち振る舞い、巧みに相手のライフを削る算段を立てていたスティングは正にプロのガンマンですね!
ユーラも僅かな情報からシュラウスのデッキの特性を直ぐに見抜いていた鋭い洞察力や観察力の高さが、とても素晴らしいですね!シュラウスやキルちゃんといった実力者に認められているだけの事はありますね!
作品を拝読させて頂く中で感じた事ですが、ユーラ達の世界にもタバコ・ラーメン・コショウがあるという事は、あちらの世界の人達の生活もこちらとあまり変わらないのかもと思いました!
他にも序章の文章の中に男女の赤ちゃんが生まれたという部分を見て、もしかしたらユーラやカレンちゃんの生い立ちに深く関わっているのかもしれないと思いました!
ユーラがキルちゃんに眠らされている間に謎の女性からメッセージを聞いているのを見て、この謎の女性はユーラの過去や王国について何か深い関わりを持っているかもしれないと感じました!描写を見た限りでは、ユーラだけが謎の女性のメッセージを聞いているのも何か秘密がありそうですね!
キルちゃんが女の子の柔肌の大切さをユーラに説いていた中で『そうゆうの』が好きな特殊な人もいるみたいですけどね。と心の中で言っている所を見て、もしかしたらキルちゃんは過去にそういった特殊な人と何らかの関わりがあったのかもしれないと感じました!もしそうだとしたら、キルちゃんが女の子の柔肌を大切にしている事が意味深に感じますね!
以前は私が書かせて頂いた感想に対して、キャラクターを使って丁寧且つ面白くご返信して下さって本当にありがとうございます!とても楽しくて嬉しかったです!
いつも見応えのあるお話をお書きになって下さって感謝致します!次回も楽しみにしております!ご無理の無い様にご執筆頑張って下さい!応援しております!
性的描写の方も楽しみにしております!再び質問の方をさせて頂きますが、カレンちゃんとキルちゃんのスリーサイズとカップ数はいくつくらいでしょうか?教えて頂ければ、幸いです!
リクエストもさせて頂きますが、是非ともキルちゃんへのパイタッチをお書きになって頂けると嬉しいです!キルちゃんは遊戯王ALTEMISの個性的で愛嬌のあるキャラクター達の中でも特に魅力的で大好きなキャラクターですね!
スティング「見ろよ、大胆不敵のデュエルにプロのガンマンって書いてあるぜ?こんなに褒められると困っちまうなぁ!」
カダ「でもあれただのナメプじゃろ?」
ティア「現実でやられたらものすごくイラッと来ます」
カレン「効果ダメージを与えられたら終わりですよね…」
キル「というかモンスターを一体召喚しただけで終わってる気が…」
スティング「ちくしょう好き放題言いやがって…!いつかてめーらを見返してやるからな!」
シュラウス(何故だろう、絶対に無理な気がするのは…)
ユーラ「あれ?俺リーダーのデッキを見たことあったか?」
シュラウス「おそらくミスというやつだ、それはともかくとして、ユーラ君は私のデッキはどんなデッキだと思う?」
ユーラ「えっ!?えーと…あの時タバコ吸いたがっていたからタバコモチーフのデッキとか…?」
カダ「ヤニ臭そうなテーマじゃのう…」
シュラウス「答えは次回ということだな」
スティング「こちらの世界…?何のことなんだ?」
シュラウス「向こうの世界とやらにもタバコはあるのか!」
カダ「向こう世界とやらにもラァメンはあるのか!?」
カレン「食いつきがいいですね二人共…」
キル「リーダーには控えてもらいたいんですけどね…」
シュラウス「………週一でもダメか?」
キル「だーめーでーすー」
ユーラ(思えば……カレンと俺の誕生日は同じ、何故あの時あの声が聞こえたのか…俺はよく知っているつもりの俺自身の事を知らなければいけないのかもしれないな)
ティア「どうかしましたか?ユーラ、何やらボクシング選手にボディ打たれたような顔をしていましたが」
ユーラ「いや、なんでもない(その例えはよくわかんないけど…)」
ティア「そうですか」
キル「女の子の肌は希少価値!絶対に傷つけてはならないのです!」
スティング「始まったよ…」
カダ「こうなるとこいつは止められんからのぅ……」
カレン「ティアさん、デュエルしませんか?」
ティア「バッチコーイです。」
ユーラ「そういえばリーダーが読んでる小説ってなんなんですか?」
シュラウス「『少年コロンの冒険 幻魔石を追え 神炎の巻』だな。私が読み終わってからでいいなら貸すぞ?」
キル「ちょっとー!男はともかく女性陣三人は少しは興味持ってくださーい!」
シュラウス「と、こんな感じでキャラ達が会話しながらコメント返信するのを考えるのを作者自身楽しみにしているらしい、まあ、モチベーションに繋がるからいいんじゃないかとは思うが…」
シュラウス「こんな素人小説だが、これからも応援してほしい」
キル「さて……ここからは私の独壇場です…♪」
キル「いくら私達が小説の中の人間だからってスリーサイズとカップ数を聞くなんて…さてはあなたドーテーさん?」
キル「しかもリクエストもパイタッチ…ははーん、さては相当こじらせてるですねぇ?作者も性的描写はあるかもしれないと言っただけでリクエストは受け付けていると言ったつもりはないのに…」
キル「ま、スリーサイズを教えることまパイタッチも叶えてやらないこともないですよ?」
キル「こっちの世界のベッドでね…♡」
※作者より
申し訳ありませんでした、無論こういうコメントもネタとして楽しませてもらっているのですが、なにぶん、他の方の小説に投稿されたから揚げさんのコメントも見ていると正直欲求が強すぎるのではないかと思い、このような形をとらせていただきました。
宗教みたいな話になりますが、人間は生きてる限り欲求から逃れられません。しかし、その欲求をコントロールする事も大事だと思うのです。
…小説書いて投稿してる時点で承認欲求抑えきれないバカのくせに何を偉そうにと思うでしょう、しかし人気なんて落ちても痛くも痒くも無い私だからこそ言わなければならないと思った次第でございます。
コメントは投稿する前に一呼吸置いて推敲、これ大事です。
すっかり説教になってしまいましたが、これからも遊戯王ALTEMISをよろしくお願いします。
ぶつくさ言いながらハンドルを握り車を運転するスティング。カレン一行は現在定員七人の乗用車に乗って目的地である王都を目指している。道路周辺の整備はまだ不十分なようで、道路にはみ出るほど草が伸びてきていたり、小石が転がっていたりしている。
この車の席は三列で一列目の運転席にスティング、助手席にカダ。二列目は三人乗りで真上から見て左からシュラウス、ティア、キルが座り、一番後ろの席にはユーラとカレンが座る。
「ジャンケンで負けたおぬしが悪いんじゃよ、ぶつくさ文句言うと事故るぞ?」
「チクショー、王都からサヒ村まで俺が運転したっていうのに…まさかこれ全部俺が運転するのか!?」
「運がなかったのう、カッカッカ!」
運転席のスティングと助手席のカダが言い合っている中、ユーラとカレンは一番後ろの席で眠りこけていた。
「このうるさい中眠れるとかすごいですね…」
「一種の才能と分析します」
キルとティアが振り向いてその様子を観察していた。
「まあ、昨夜はよく眠れなかったらしいからな。色々な事があった….いや、ありすぎたから無理もない。それに、昼寝をした日の晩はよく眠れないらしいからね」
「なるほどー、しかしお昼寝ですかぁ、我々軍人にとっては羨ましい限りですねえ…」
「羨望です。私達も任務さえなければこうして眠れたのに…」
ため息をつく二人を尻目に、シュラウスは手に持っていた本を開き内容を読み進める。
(昨日ユーラ君とカレン君を『強制的に』眠らせたのはどこの誰だったかな…確かにカレン君の正体をあまり知られないように気をつけろと言ったのは私だが、何もあそこまでやる必要があったのか?)
(まあ方法まで指令していなかった私の責任でもあるか。私もリーダーとしてまだまだだな)
「ん…リーダー!ちょっと前見てくれ!」
「む?」
車が徐々に減速し、少し進んだところで完全に停止する。いつのまにか周りには木が群がっており、それを隠すが如く霧がかかってきた。
「どうしたスティング?何故止める?」
「ああ、行きと同じルートを通っていたはずなんだが、いつのまにかこんなところに入ってたんだ」
「変じゃのう、地図にもここは森だと記しておるのじゃが、こんなに霧がかかる場所だったか?」
カダが地図を開きおおよその現在地を指差す。確かにそこには森を示す地図記号が置かれていた。
「…そういえばさっきから後続車も対向車も見かけないですね」
「報告です、周辺の木を調べてみましたが、行きの時生えていた木との合致率は0.1パーセントにも達しません。」
先ほどまで和気あいあいとしていたキルとティアもこの場の異常を察知し、息を潜める。
「……一回、俺が道を調べてこようか?」
ユーラが提案する。
「ユーラ、あなた起きていたんですか?」
キルがユーラに問いかける。ユーラはまぶたを二、三回こすりながら答える。
「目だけ閉じてただけで元から起きてたよ…だいたい警護の任務だというのに寝れるわけないだろ?なあカレン?」
「すう……すう……」
「………カレン?」
「命を狙われているというのに寝る事が出来るこの胆力、賞賛です。100パーセントの確率で大物になると予測します。」
目を覆うバンダナのせいで表情が読みにくく、機械的で平坦な喋り方をするティアだったが、この時はなぜか声のトーンが若干上がっていた。
「ティア、それ褒めてるんですか…?」
「?当然です」
「お喋りはここまでとして…ユーラ、頼まれてくれるか?」
「ああ、こういうのが新参者の役目でしょ?」
「ならば気をつけろ、何が起こるかわからない。」
「了解、それじゃあみんな、行ってくる。」
車を降りた後、ユーラは靴紐を結び直し車の後ろに立つ。
(さて、スティングによればこの道は一本道だった。つまりこのまま車の向きと反対方向に行けば入り口が見えて来るはず、まずはまっすぐ進もう。)
ユーラは一歩一歩深い霧の中を歩いていく。一歩進むごとに後ろを振り向き、自分の位置と車の位置を確認する。『一寸先は闇』ならぬ『一寸先は霧』のこの状況では、まっすぐ歩いているつもりでも滅茶苦茶な方向に進んでいる時がある。そうならないためにこうした方法をとっている。
(……車が見えなくなってきた、ここからは並んだ木の幹に手を当てながら進んで行くか)
(それにしても寒いな、ここまで冷え込むのか)
日があまり差し込んでいない影響かかなり冷え込む。その上、鳥のさえずりは聞こえず、虫の姿すら全く見かけない。そうした事実がこの森の不可思議さを一層強く演出するが、深くは考えずにユーラは一歩一歩進んでいく。
そうして、まっすぐ、まっすぐに進んでいった…
が、ユーラの目に飛び込んできたのは森の入り口ではなく車の荷台の扉、つまり『出発地点』だった。
(な!?ぐるっと回っていたのか?…いや、敵の罠か?)
先日ユーラ達を襲ってきた刺客は一人だけ、つまり仲間内での統率があまり取れていないという証拠である。そんな敵が用意したにしては巧妙過ぎると思ったユーラだが、念には念を入れデュエルディスクを構えながら姿勢を低くしゆっくりと中の様子を伺おうとする。
「なーにやっとるんじゃお主は…」
「うわあああっ!?」
後ろから突然声をかけられ、跳ね上がるユーラ。声をかけたのはカダだった。
「ドッキリでも仕掛けるつもりじゃったのか?だとしたら無駄じゃぞ、あいつらを驚かせるには銃声でも響かせねばならぬ」
「カダ、あんた車に乗っていたんじゃなかったのか!?」
「ああ、新参一人に行かせるのもどうかと思ってついて行ったんじゃ。ちなみにこの車は敵の罠ではないぞ、中からデュエルしている声が聞こえるじゃろ」
カダの言う通り、時折『〜〜でダイレクトアタック!』だの『罠カード発動!』だのと言った声が聞こえてくる。声からしてキルとカレンがデュエルしているようだ。
「よくデュエル出来るスペースがあったな…」
「二列目の背もたれを倒せばデュエルディスクを使わないテーブルデュエルのスペースくらいはできるからのぅ」
「というか車の外まで聞こえるってどんだけでかい声なんだよ…」
「カレンも大騒ぎじゃのう…じゃなくて!他にもツッコミどころがあるじゃろ!」
カダが急にノリツッコミ(?)を入れる。ユーラは「ツッコミどころなんてあったか?」と言わんばかりに首を傾げていたが、すぐにハッとなる。
「気づいたか?小生も『お主の後を追っていた』のじゃ。『森の入り口』に出ると思ってな」
「でも『ここに戻された』…」
この不思議な現象を体験していたのはユーラだけではなかったのだ。ユーラは背筋に冷たいものが走る感覚を覚える。
「リーダーに報告するぞ、この森は明らかにおかしい!」
「ふむ…いつの間にかここに戻ってきてしまう現象か…」
シュラウスは顎に手を当て、熟考する。28という若さだが護衛チームのリーダーを務めるだけあって様々な経験をしてきたシュラウスだったが、この現象は初めてであった。
「何かの怪奇現象の類でしょうか…サヒ村でも聞いたことありません」
カレンが木彫りの女神ステーニア像を眺めながら心配そうに言う。
「後ろに行ったら戻ってくるってことは、前に進むしかねーんじゃねーか?なにしろここ一本道だからよぉ」
スティングが自分の銃を手入れしながら投げやり気味に言う。
「現状そうするしかあるまい、スティング!車を発進させてくれ」
「へいへい、そんじゃベルト締めろよお前ら!」
セルモーターが回った音がした後に、ブルルンといった音が鳴る。スティングはシフトレバーを『D』のところへ動かす。すると車が進み始めた。
「この状況、なんだか昔読んだ冒険譚にあったような気がするです。」
「ほー、それってどんな物語なのじゃキル?」
「えーっと、確か少年コロンっていうのが主人公だったはず…」
キルが物語の内容を思い出そうとしてるところにシュラウスが口を挟む。
「貧民街出身の少年コロンがある時死にかけた冒険者から宝の地図と星のお守りを受け取り、その遺志を継いで宝を発見する旅に出かけるという物語だ、たしかにこの状況は物語に出てきた妖精の森に似ているな。」
「ほえー、リーダーは詳しいんじゃのう」
「まあ……ちょっとな…」
「……?」
シュラウスの含みのある言い方に疑問符を浮かべたカレンがその訳を聞こうとしたその時、車が急停止する。
「うおっと!スティング、急ブレーキはやめろと何度も言っただろう…」
シュラウスが運転手のスティングを戒める。
「わ、わりい!でも…あれ見てくれよ、あれは何だ?」
スティングが前方の斜め上を指差すそ二列目に座っていたシュラウス、キル、ティアも身を乗り出してその方向を見る。
「あれは…」
「なんなんですか、あれ?」
「理解困難、理解困難」
「三列目の私達からじゃ何も見えませんね、ユーラ」
「そうだな…」
「ああそうだったな、スティング、解説してやれ。」
「ええー、ここまで俺がやんのかよ…」
スティングの説明によると以下のような状況らしい。
まず、前方斜め上に看板が浮かんでいる。どのようにして浮かんでいるのかは不明だが、看板に文字が書いてある。
内容は『このモンスター達の攻撃力の合計はどーれだ?』という若干幼稚な文面の下に『切り込み隊長』、『サイバー・ドラゴン』、『アックス・ドラゴニュート』というモンスターカードの名前と『ヒント、ここは森だよ!』という文が書かれていた。補足だが字が汚い。
そして道が一本道からいきなり五本への分かれており、それぞれに『2300』『3300』『4300』『5300』『6300』といった数字が書かれた看板が浮かんでいた。この看板もどう言う原理で浮いているのかわからない。
その上、道が狭く今ユーラ達が乗っている車では通れそうにないようだ。無理やり押し通ろうとすればすぐに両脇の木に激突して大惨事になることは免れまい。
「要はこの問題の正解が書かれた道を選べ、ということか…」
「しっかし王都を目指していきなり車を棄てることになるとは思わなかったぜ…」
「全く、この問題作った奴に文句言ってやるわい!」
シュラウスの考察をよそに、スティングとカダの二人は愚痴を言う。一方、ティア、カレン、ユーラは問題の書かれた看板にかじりつくように見つめ、キルは周辺の警戒していた。
「この三体の攻撃力は全て記憶しております。切り込み隊長は『1200』、サイバー・ドラゴンは『2100』、アックス・ドラゴニュートは『2000』、合計は『5300』です。」
「本当ですか?すごいですねティアさん!」
「…このくらい、当然です」
「じゃあ、俺はみんなに報告してくる!みんな、答えは『5300』だ!」
ユーラが残りの四人に報告し、一行は『5300』の道を行く。周りに木しか存在せず、いつカレンを狙撃されてもおかしくない状況。カレンが木彫りの女神像を握るその手は震えていた。
「女神ステーニアよ…どうか我らに加護を与えたまえ……」
その様子を見たユーラがカレンの肩にそっと手を置く。
「ユーラ?」
「大丈夫、俺もいるしキルやスティングだっている。カレンを危険な目には遭わせない。」
「…ですが、ユーラ達の安全は…」
「わかってる。全員生きて王都にたどり着こう、な?」
「ちょいちょい、ユーラ!そこに小生の名前が入ってないとはどう言うことじゃ!?」
「抗議です。この私、ティアの名前も入っていません。なぜハブられたのか理解に苦しみます。」
「まさかリーダーたる私まで入っていないとはね…ユーラ君、私何か悪いことしたかな?」
カダ、ティア、シュラウスが一斉に抗議を始める。
「いやだって、カダはそのミイラもどきの姿で信用しろってのが無理だし、ティアは俺を背後からいきなり襲って眠らせた張本人だし、リーダーは…なんとなく裏がありそうだし…」
「なんじゃとお!?およよよ…お主と小生はあんなに熱い夜を過ごしたと言うのに…」
カダが袖を口元に当て明らかに嘘と分かる嘘泣きをする。
「いやラーメン食べてただけだろ…」
「ユーラ、私が眠らせたのは…その、あれです。あなたを殺して私も死ぬーみたいな、そんなあれです。」
「いや意味が分からねーよ!こんな時だけふわふわした表現になるなよ!」
「裏がありそう…そうか……ユーラにはそう言う風に見られていたのか」
「いやその…そんなにいじけないでくださいよ…俺も悪かったですから」
「…ふふっ」
三人のフォローに悩まされるユーラを見て、カレンが微笑む。
「やっと笑ったですねカレン。」
「えっ?」
「深刻な表情をするのは私達護衛チームだけで十分です、あなたはもっと笑った方がいいですよカレン。」
キルはそう言うと、ニカッと笑顔を見せる。
「キルさん…」
「おーい、バカやってるのもいいけどさ、次の問題のお出ましのようだぜ!」
先頭に立っていたスティングが後続の六人に呼びかける。どうやらまた問題を解かされる羽目になるらしい。
『次のモンスター達の攻撃力の合計はどーれだ?』『ヒント、ここは森だよ!』という文言と『ローンファイア・ブロッサム』『森の狩人・イエローバブーン』というモンスターの名前が書かれていた看板が浮かんでいた。相変わらずどういう原理で浮いているのか分からない。
ちなみに、選択肢の看板は『3100』『3500』『4100』の三つである。
「先ほどと同じパターンというわけか?」
「まさかこのパターンの問題をあと10問くらい解かされるんじゃないのか?」
「この文言の幼稚さと文字の汚さから見て、その可能性は大いにあるだろうな…」
ユーラの考察を聞いたスティングはあからさまに嫌そうな顔をし、シュラウスは「うーむ…」と唸ってから
「マジかよおい、漫画でも持ってくるべきだったぜ…」
「私も小説を持ってくるべきだったな…」
と口々に愚痴を吐く。
「男性陣は情けないのう、で、どうじゃティア?」
「もう解けました。ローンファイア・ブロッサムの攻撃力は『500』、森の狩人イエロー・バブーン』は『2600』、合計『3100』です。」
「噓っ!?こんなに早く!?」
「やっぱすごいですねティア!」
「このくらい当然です、カレン、ティア。さあ、先へと進みましょう」
「リーダー、どうやらティアがまた解いたみたいだぜ」
「ふむ、さすがはティア。こういうのは得意なようだ…よし、答えは『3100』だな。早速進むとしよう」
シュラウスの号令に従い『3100』の道に進もうとする一行。だがユーラの足は何故か重かった。
(いくらなんでも簡単過ぎないか?たしかに、肝心のモンスター達の『名前以外全部』が書かれてないが、攻撃力さえ覚えていれば簡単に解ける問題だ)
(それにあの『ここは森だよ!』というヒント、意味が無いように見えるが…)
「…まさか!?」
「ん?どうしたユーラ」
ユーラが何か閃いたような声にシュラウスが振り向く。ほかの皆はもう『3100』の道に進みかけていた。
「みんなちょっと待ってくれ!!」
ユーラが大声で他のメンバーを呼び止める。その声に応えてユーラのところまで戻ってきた。
「なんじゃユーラ、トイレか?」
「そうだったらまだマシだったんだけどな…ティア、本当にこのモンスター達の攻撃力は『500』と『2600』なのか?」
「はい、私はカードの記憶には自信がありますので」
「そっか…じゃあ」
「フィールド魔法『森』は知ってるか?」
「……?もちろん」
「なんだよユーラ、言いたいことがあるならハッキリ言えって!」
スティングに促され、ユーラは解説の続きを行う。
「結論から言う、これの答えは『3500』だ。何故ならこのヒント『ここは森だよ!』という文言、一見何の変哲も無い当たり前のことを書き綴っただけに見える。」
「でも実際はフィールド魔法『森』を表している、そう言うことか?」
「理解が早くて助かるよリーダー、フィールド魔法『森』は昆虫・獣・植物・獣戦士族の攻守を200アップさせる効果を持つ。」
「ローンファイアは植物族、イエロー・バブーンは獣族です!」
「1問目は戦士族の切り込み隊長、機械族のサイバー・ドラゴン、ドラゴン族のアックス・ドラゴニュート…『森』の影響を受けないカードを選んでヒントの文を意味の無いものと誤認させるためのブラフだったってわけか、狡いことしやがる…」
「(キルとスティングに全部言われてしまった…)だが俺が言うのはあくまで可能性の話だ、ここまで深読みさせるのが目的の罠の可能性だってありうる……」
ユーラが解説を終えた後、少しの沈黙を経てシュラウスが咳払いをしてこう述べる。
「ならば…ここからは別行動を取ろう、ティアが導き出した『3100』の道とユーラが導き出した『3500』の道、だがそのどちらが正解であるかはまだわからない上、もしも間違いのルートだったらどんな仕掛けがあるかわからない。そこでカレン君にはここで残ってもらう」
「そんな!私も一緒に…!私だけ安全な場所で待つなんて嫌です!!」
シュラウスに嘆願するカレン、しかし彼は決して揺れ動くことはなかった。
「あなたの気持ちはわかります、ですがここは堪えて下さい。大丈夫、私もここに残りますしメンバー達は皆手練れです。そう簡単には死にませんよ」
「でも…」
「とにかく、小生とティアは『3100』の道を行く。すまんなユーラ、お主の事を信用できないわけじゃないんじゃが…」
「私もカダとティアについていくです」
「いいさ、三人共。賛同してもらえると思ってはいないし、本当にそっちが正解の可能性があるからな」
「いいや、この天才ガンマンの俺は乗るぜ?ユーラの案に」
「スティング…いいのか?」
「ああ、じゃないと作戦の意味がねーし…」
そう言うとスティングはホルスターから回転式拳銃(リボルバー)を二丁取り出しクルクルと華麗なガンアクションを披露する。
「俺のような用心棒がいた方が心強いだろ?」
「はは…ありがとうスティング。」
「いいってことよ、後で何か奢れよな」
「ああ!」
「では最後に、『姫様』。これから作戦に赴く戦士達にお言葉を」
「えっ、私…ですか?え、えっと」
突然シュラウスに発言を促され困惑するカレン。しばらくは俯いていたが「よしっ」と覚悟を決めたように両手を握りしめる。
(私も…覚悟を決めるんだ…サヒ村のシスター、カレンとしてではなく、王女ラムとして!)
「絶対に…絶対に生きて帰って『きなさい』。これはカレンとしてではなく、『王女』としての『命令』です」
今まで見せることのなかった力強い言葉と声、そして覚悟を決めた凛とした表情は、戦士達に力を与えるには十分であった。
「 「 「 「 「了解!!!」 」 」 」 」
そうして、五人の姿は霧の中へと溶けていくのであった……
次回予告
五人を見送ったカレンとシュラウスであったが、その隙を狙って刺客が襲撃を仕掛けて来た!
カレン「私は命令したんです、絶対に帰って来なさいって!だからそれを待つために、ここで死ぬわけにはいきません!」
シュラウス「まったく、昨日今日で随分目つきが変わったものだ…私も張り切らなけばな!」
次回、紫水晶眼
おまけ コメント返信
ユーラ「前回のコメントはこれだ!」
カレン「コメントありがとうございます!」
から揚げさんのコメント
お久しぶりです!それでは感想の方を書かせて頂きます!
スティングの大胆不敵で緻密なデュエルに脱帽しました!逆境に追い詰められても決して屈する事無く冷静に立ち振る舞い、巧みに相手のライフを削る算段を立てていたスティングは正にプロのガンマンですね!
ユーラも僅かな情報からシュラウスのデッキの特性を直ぐに見抜いていた鋭い洞察力や観察力の高さが、とても素晴らしいですね!シュラウスやキルちゃんといった実力者に認められているだけの事はありますね!
作品を拝読させて頂く中で感じた事ですが、ユーラ達の世界にもタバコ・ラーメン・コショウがあるという事は、あちらの世界の人達の生活もこちらとあまり変わらないのかもと思いました!
他にも序章の文章の中に男女の赤ちゃんが生まれたという部分を見て、もしかしたらユーラやカレンちゃんの生い立ちに深く関わっているのかもしれないと思いました!
ユーラがキルちゃんに眠らされている間に謎の女性からメッセージを聞いているのを見て、この謎の女性はユーラの過去や王国について何か深い関わりを持っているかもしれないと感じました!描写を見た限りでは、ユーラだけが謎の女性のメッセージを聞いているのも何か秘密がありそうですね!
キルちゃんが女の子の柔肌の大切さをユーラに説いていた中で『そうゆうの』が好きな特殊な人もいるみたいですけどね。と心の中で言っている所を見て、もしかしたらキルちゃんは過去にそういった特殊な人と何らかの関わりがあったのかもしれないと感じました!もしそうだとしたら、キルちゃんが女の子の柔肌を大切にしている事が意味深に感じますね!
以前は私が書かせて頂いた感想に対して、キャラクターを使って丁寧且つ面白くご返信して下さって本当にありがとうございます!とても楽しくて嬉しかったです!
いつも見応えのあるお話をお書きになって下さって感謝致します!次回も楽しみにしております!ご無理の無い様にご執筆頑張って下さい!応援しております!
性的描写の方も楽しみにしております!再び質問の方をさせて頂きますが、カレンちゃんとキルちゃんのスリーサイズとカップ数はいくつくらいでしょうか?教えて頂ければ、幸いです!
リクエストもさせて頂きますが、是非ともキルちゃんへのパイタッチをお書きになって頂けると嬉しいです!キルちゃんは遊戯王ALTEMISの個性的で愛嬌のあるキャラクター達の中でも特に魅力的で大好きなキャラクターですね!
スティング「見ろよ、大胆不敵のデュエルにプロのガンマンって書いてあるぜ?こんなに褒められると困っちまうなぁ!」
カダ「でもあれただのナメプじゃろ?」
ティア「現実でやられたらものすごくイラッと来ます」
カレン「効果ダメージを与えられたら終わりですよね…」
キル「というかモンスターを一体召喚しただけで終わってる気が…」
スティング「ちくしょう好き放題言いやがって…!いつかてめーらを見返してやるからな!」
シュラウス(何故だろう、絶対に無理な気がするのは…)
ユーラ「あれ?俺リーダーのデッキを見たことあったか?」
シュラウス「おそらくミスというやつだ、それはともかくとして、ユーラ君は私のデッキはどんなデッキだと思う?」
ユーラ「えっ!?えーと…あの時タバコ吸いたがっていたからタバコモチーフのデッキとか…?」
カダ「ヤニ臭そうなテーマじゃのう…」
シュラウス「答えは次回ということだな」
スティング「こちらの世界…?何のことなんだ?」
シュラウス「向こうの世界とやらにもタバコはあるのか!」
カダ「向こう世界とやらにもラァメンはあるのか!?」
カレン「食いつきがいいですね二人共…」
キル「リーダーには控えてもらいたいんですけどね…」
シュラウス「………週一でもダメか?」
キル「だーめーでーすー」
ユーラ(思えば……カレンと俺の誕生日は同じ、何故あの時あの声が聞こえたのか…俺はよく知っているつもりの俺自身の事を知らなければいけないのかもしれないな)
ティア「どうかしましたか?ユーラ、何やらボクシング選手にボディ打たれたような顔をしていましたが」
ユーラ「いや、なんでもない(その例えはよくわかんないけど…)」
ティア「そうですか」
キル「女の子の肌は希少価値!絶対に傷つけてはならないのです!」
スティング「始まったよ…」
カダ「こうなるとこいつは止められんからのぅ……」
カレン「ティアさん、デュエルしませんか?」
ティア「バッチコーイです。」
ユーラ「そういえばリーダーが読んでる小説ってなんなんですか?」
シュラウス「『少年コロンの冒険 幻魔石を追え 神炎の巻』だな。私が読み終わってからでいいなら貸すぞ?」
キル「ちょっとー!男はともかく女性陣三人は少しは興味持ってくださーい!」
シュラウス「と、こんな感じでキャラ達が会話しながらコメント返信するのを考えるのを作者自身楽しみにしているらしい、まあ、モチベーションに繋がるからいいんじゃないかとは思うが…」
シュラウス「こんな素人小説だが、これからも応援してほしい」
キル「さて……ここからは私の独壇場です…♪」
キル「いくら私達が小説の中の人間だからってスリーサイズとカップ数を聞くなんて…さてはあなたドーテーさん?」
キル「しかもリクエストもパイタッチ…ははーん、さては相当こじらせてるですねぇ?作者も性的描写はあるかもしれないと言っただけでリクエストは受け付けていると言ったつもりはないのに…」
キル「ま、スリーサイズを教えることまパイタッチも叶えてやらないこともないですよ?」
キル「こっちの世界のベッドでね…♡」
※作者より
申し訳ありませんでした、無論こういうコメントもネタとして楽しませてもらっているのですが、なにぶん、他の方の小説に投稿されたから揚げさんのコメントも見ていると正直欲求が強すぎるのではないかと思い、このような形をとらせていただきました。
宗教みたいな話になりますが、人間は生きてる限り欲求から逃れられません。しかし、その欲求をコントロールする事も大事だと思うのです。
…小説書いて投稿してる時点で承認欲求抑えきれないバカのくせに何を偉そうにと思うでしょう、しかし人気なんて落ちても痛くも痒くも無い私だからこそ言わなければならないと思った次第でございます。
コメントは投稿する前に一呼吸置いて推敲、これ大事です。
すっかり説教になってしまいましたが、これからも遊戯王ALTEMISをよろしくお願いします。
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70 | 設定集その1 | 648 | 1 | 2017-09-27 | - | |
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