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日常から… 作:カツカツ
デュエルモンスターズ。それは力の宿るカードを手に取り、その力を使役して戦うゲーム。この世界は、今、デュエルの熱気で溢れている。誰もが究極で至高のゲームとし疑わないそのゲームで世界一の栄光を掴もうとしている者達を、人々は、決闘者と呼んだ。
目が覚めた。
いつもと変わらない朝日が窓から差し込んでいる。
ベッドの上で起きた私は、すぐに下の部屋に行き、寝巻きを制服に着替え、教材の入ったバッグを持って玄関をでる。朝食は適当にコンビニで買えばいい。いつもと何の変化もない朝だ。だがそれでいい。
街はいつもどおりの風景だ。周りの人々は行くべき所へ流れていく。ひっきりなしに車やモノレールが視界に入っては消えてゆく。そしてどこからともなく「デュエル開始〜!」・・・このセリフもいつも聞くものだ。
今、世間はデュエルに熱狂している。誰もが、決闘者とモンスター達に目を奪われ、美しく勇ましい攻撃や効果エフェクトにどよめく。わたしもそうだ。ソリッドビジョンによって映し出される大迫力のデュエルには思わず見惚れる時もある。でもそこで足を止めていては生真面目な時間に置いて行かれるだろう。私は足を急がせ、学校へ向かう。
ひどく威圧してくる彫像のある校門をぬけ、走っている私は腕時計を確認する「やっば〜ッ!」もう授業の時間だ。早く教室にいかなきゃ、あの鬼担任に思考が停止する程怒られてしまう。そんな不安を胸に急いで向かう。
ちなみにもちろんこの学校でもデュエルは男女問わず大人気だ、無論勉強も大事だが…ここの学生にデュエルして「遊んでいる」なんていったらリアルライフポイントを0にされかねないけどね。それ程皆デュエルに熱中している。ここでは3度の飯よりデュエルが好きな人達ばかりだ。私は、…少し、好きかな。
「ダイレクトアタックゥ!」「ひゃ〜〜ッ!」また情けない声を出しちゃった。「ねぇ遊華ぁ…これで50連敗だよ‥なんでそんなに弱わいの〜。」「仕方ないでしょ!こんな安物のざっこいデッキじゃぁ!」 あぁ、またこんな言い訳をしてしまった。どうしてこうなのぉ‥。
私の名前は百定 遊華(もさだ ゆうか)、この学校の・・おそらく最弱のへっぽこ決闘者だ。実を言うと、私は半年前にこの学園に入学してから、一度もデュエルで勝利したことがない。じゃあなんでこんなデュエル三昧な所に入学したかって?実を言うと、お母さんの仕事の関係で引っ越してきたんだ。そして私は昔から勉学に置いたの頭の良さには自信がある。だから小中高は成績は滅茶苦茶良かった。ここに入学した時も自分を天才だと思って疑わなかった。でもいざ入ったらこのザマだ。ここの学生にとってはテストよりデュエルの成績の方が重く、私もあくまで友達作りの手段として始めた。結果として私はそういうゲームのタクティスもへったくれも無いことを嫌ほど思い知らされた。天才どころかこれじゃ下手の横好きだ。
「デッキのせいにするとか・・・あんた最低だよね‥。」「なんでデュエル弱いのにここきたの〜?」毎回自分に跳ぶ罵言・・「はいはい、私はへたっぴだよ!」そして気がつくとデュエルスタジアムを抜け出していた。本当に恥ずかしくて後ろめたくなる。ああああ・・どうしようか。
屋上、またこんな所まで来てしまった。見える空は、雲ひとつない青空った。「私と・・一緒だね。」心がからっぽになるのを感じた。もう地面に力無く座るしか無かった。周りからの圧力、デッキビルドの下手さ、プレイングスキルのなさ、そして・・・心の弱さ。もうマイナスな気持ちになるしかなかった。目が熱くなったその時、突如視界が暗黒に染まった。「えい! だーれだっ?」後ろからテンションの高い声が聞こえた。そして俺が答える前に、声の主は俺の視界を元に戻し、目の前に跳ぶように回ってくる。「なーに塞いじゃってんの?」「真白ぉ・・」「デュエル終わってると思ったから、またここにいると思ってきてみたよ。」初雪のように無邪気な声の持ち主は、来道 真白(らいどう ましろ)。私に対するお節介が大好きな奴だ。こいつも頭はよく、外見の可愛らしく、デュエルもそこそこの実力があるらしい。そして何故かこんな私をしつこく付きまとうのだ。「そんな悲しい顔して、どうしたの? あっ・・! またデュエル負けたな〜」「うるさい!わざわざデカイ声で言うことでもないでしょ。いつものことなんだからさぁ…。」「そんなヘソ曲げて、 私だって、すっごく可哀想だなって思っているから、励ましてあげようとおもって来たんだよ〜」「うるさーーーい!あんたみたいな完璧人間に情けなんか掛けられたくないよッ!」
こいつのことは気に入らない。でも少し気になった。こいつにデュエルの極意を聞いてみればもしかしたら自分のデュエルがレベルアップするかもしれない。虫が好かないけど、聞くは一瞬の恥、聞かずは一生の恥だ。私は思い切って聞いてみた。
「ねぇ真白、どうやったらデュエルが上手くなるか、教えてくれないかない…」「え〜〜 デュエル上達の方法〜 んーとぉ 『カードを信じる』とか・・かな!」
カードを信じる。これ程私にとって難しいことは無い。カードは物だ。デュエルをすればカードに書かれたモンスター達がソリッドビジョンで実体化するが、やはり・・物だ。信じるということは、愛着が湧くということだろうか。でもそれじゃ時間がかかり過ぎる。その間に俺は学園最弱の決闘者として語り草になっちまう。もっと早く強くなれる方法無いのかと言おうとした。そのときだった。
ド ン!
重い爆発音が空中に響き渡った。
「え・・・!」「な、何!」私達は一瞬驚き以外の感情が無くなったが、すぐに危機を察知した。「行こう! 遊華!「うっ、うん!」走り出したその時、私は咄嗟に、役に立ちそうもない、デュエルディスクとデッキをつかんでいた。でもその展開していないデュエルディスクにセットされたデッキの一部が光っているのまでは、解らなかった。
目が覚めた。
いつもと変わらない朝日が窓から差し込んでいる。
ベッドの上で起きた私は、すぐに下の部屋に行き、寝巻きを制服に着替え、教材の入ったバッグを持って玄関をでる。朝食は適当にコンビニで買えばいい。いつもと何の変化もない朝だ。だがそれでいい。
街はいつもどおりの風景だ。周りの人々は行くべき所へ流れていく。ひっきりなしに車やモノレールが視界に入っては消えてゆく。そしてどこからともなく「デュエル開始〜!」・・・このセリフもいつも聞くものだ。
今、世間はデュエルに熱狂している。誰もが、決闘者とモンスター達に目を奪われ、美しく勇ましい攻撃や効果エフェクトにどよめく。わたしもそうだ。ソリッドビジョンによって映し出される大迫力のデュエルには思わず見惚れる時もある。でもそこで足を止めていては生真面目な時間に置いて行かれるだろう。私は足を急がせ、学校へ向かう。
ひどく威圧してくる彫像のある校門をぬけ、走っている私は腕時計を確認する「やっば〜ッ!」もう授業の時間だ。早く教室にいかなきゃ、あの鬼担任に思考が停止する程怒られてしまう。そんな不安を胸に急いで向かう。
ちなみにもちろんこの学校でもデュエルは男女問わず大人気だ、無論勉強も大事だが…ここの学生にデュエルして「遊んでいる」なんていったらリアルライフポイントを0にされかねないけどね。それ程皆デュエルに熱中している。ここでは3度の飯よりデュエルが好きな人達ばかりだ。私は、…少し、好きかな。
「ダイレクトアタックゥ!」「ひゃ〜〜ッ!」また情けない声を出しちゃった。「ねぇ遊華ぁ…これで50連敗だよ‥なんでそんなに弱わいの〜。」「仕方ないでしょ!こんな安物のざっこいデッキじゃぁ!」 あぁ、またこんな言い訳をしてしまった。どうしてこうなのぉ‥。
私の名前は百定 遊華(もさだ ゆうか)、この学校の・・おそらく最弱のへっぽこ決闘者だ。実を言うと、私は半年前にこの学園に入学してから、一度もデュエルで勝利したことがない。じゃあなんでこんなデュエル三昧な所に入学したかって?実を言うと、お母さんの仕事の関係で引っ越してきたんだ。そして私は昔から勉学に置いたの頭の良さには自信がある。だから小中高は成績は滅茶苦茶良かった。ここに入学した時も自分を天才だと思って疑わなかった。でもいざ入ったらこのザマだ。ここの学生にとってはテストよりデュエルの成績の方が重く、私もあくまで友達作りの手段として始めた。結果として私はそういうゲームのタクティスもへったくれも無いことを嫌ほど思い知らされた。天才どころかこれじゃ下手の横好きだ。
「デッキのせいにするとか・・・あんた最低だよね‥。」「なんでデュエル弱いのにここきたの〜?」毎回自分に跳ぶ罵言・・「はいはい、私はへたっぴだよ!」そして気がつくとデュエルスタジアムを抜け出していた。本当に恥ずかしくて後ろめたくなる。ああああ・・どうしようか。
屋上、またこんな所まで来てしまった。見える空は、雲ひとつない青空った。「私と・・一緒だね。」心がからっぽになるのを感じた。もう地面に力無く座るしか無かった。周りからの圧力、デッキビルドの下手さ、プレイングスキルのなさ、そして・・・心の弱さ。もうマイナスな気持ちになるしかなかった。目が熱くなったその時、突如視界が暗黒に染まった。「えい! だーれだっ?」後ろからテンションの高い声が聞こえた。そして俺が答える前に、声の主は俺の視界を元に戻し、目の前に跳ぶように回ってくる。「なーに塞いじゃってんの?」「真白ぉ・・」「デュエル終わってると思ったから、またここにいると思ってきてみたよ。」初雪のように無邪気な声の持ち主は、来道 真白(らいどう ましろ)。私に対するお節介が大好きな奴だ。こいつも頭はよく、外見の可愛らしく、デュエルもそこそこの実力があるらしい。そして何故かこんな私をしつこく付きまとうのだ。「そんな悲しい顔して、どうしたの? あっ・・! またデュエル負けたな〜」「うるさい!わざわざデカイ声で言うことでもないでしょ。いつものことなんだからさぁ…。」「そんなヘソ曲げて、 私だって、すっごく可哀想だなって思っているから、励ましてあげようとおもって来たんだよ〜」「うるさーーーい!あんたみたいな完璧人間に情けなんか掛けられたくないよッ!」
こいつのことは気に入らない。でも少し気になった。こいつにデュエルの極意を聞いてみればもしかしたら自分のデュエルがレベルアップするかもしれない。虫が好かないけど、聞くは一瞬の恥、聞かずは一生の恥だ。私は思い切って聞いてみた。
「ねぇ真白、どうやったらデュエルが上手くなるか、教えてくれないかない…」「え〜〜 デュエル上達の方法〜 んーとぉ 『カードを信じる』とか・・かな!」
カードを信じる。これ程私にとって難しいことは無い。カードは物だ。デュエルをすればカードに書かれたモンスター達がソリッドビジョンで実体化するが、やはり・・物だ。信じるということは、愛着が湧くということだろうか。でもそれじゃ時間がかかり過ぎる。その間に俺は学園最弱の決闘者として語り草になっちまう。もっと早く強くなれる方法無いのかと言おうとした。そのときだった。
ド ン!
重い爆発音が空中に響き渡った。
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