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第01話:地底 作:ヴェノミヤ
~幻想郷~
ある雪の降る冬のことだった
大きな地震により、神社、“博麗神社”が倒壊した
だが、すぐに元通りである
とある魔法使いはそんな博麗神社にいつもいるはずの貧乏巫女がいないことに気がつく
そんな博麗神社のすぐ近くで白い煙が立ち上っていた
“間欠泉”だ
魔法使いは思った
あいつのことだ、どうせ
「神社にお客を呼べるチャンスなんだから、お客が多少危険でも良いのよ。温泉が湧けば里の人間だって参拝に来るに違いない」
とか言うんだろうな
そんなことを思っていると、間欠泉から奴らが現れた
そう、地底に住む異形なる者たち、“地霊”である
魔法使いは悩んだ結果、温泉をとることにした
そして地霊達はおとなしかった
ちなみに地霊達は主に“地縛霊が変化した物である”
妖怪や幽霊が跋扈する幻想郷、今更、地霊達が出てきたところで大した影響は無い
そう魔法使いは思った・・・が、
その考えは妖怪たちの不満を買った
なぜなら地霊の出現には魔理沙には知るよしもない秘密があったのだ・・・
~地底~
魔法使い、魔理沙は一人で何かを言っていた
魔理沙「ったく、なんで私が行かなきゃなんねーんだよ。霊夢のやろー、後で覚えてろってんだ!」
魔理沙「・・・それにしても洞窟の中なのに風が凄いぜ」
???(・・・さ)
魔理沙「?」
???(魔理沙聞こえるかしら?)
魔理沙「聞こえない聞こえない。私はまだ正常だ」
???(あっそう。じゃ、人形を返して貰うわよ?)
魔理沙「なんだ、アリスか、それにしてもこの人形、会話も出来るんだな」
どうやら声の主はアリス・マーガトロイドだったらしい
アリス(紫が用意してくれたのよ)
魔理沙「そーなのかー」
魔理沙「・・・何だ、あれ?」
アリス(どうしたの?)
そこには桶から上半身だけ出した姿で気絶している緑色の髪をしたツインテールの少女だった
魔理沙「お~い、大丈夫か?」
しばらく魔理沙はツインテールの少女の体を揺すった
少女「う、う~」
魔理沙「お、気がついたか」
少女「・・・あ、そうだ!ヤマメが、ヤマメが!!」
魔理沙「う、うわぁ!」
ガツン!
少女「ひゃう!」
ツインテールの少女は起きると突然魔理沙に這い寄り慌てた様子で何かを言った
魔理沙はいきなりだったため、手に持っていた“ミニ八卦炉”で殴ってしまった
その結果、ツンテールの少女は再び気を失った
魔理沙「・・・フッ、やっちまったぜ」
アリス(はぁ・・・)
なお、ミニ八卦炉とは
魔力を燃料とする小さな火炉。魔理沙の宝物でもある
これを使えば、一晩煮込むようなトロ火から山一つ焼き払う程の異常な火力の炎まで出せる。また、夏には炉の一角から風を吹かせて涼む事も出来る他、魔除け、開運、空気清浄機能など、様々な能力が付与されているものである
~しばらくして~
少女「い、いきなりすみませんでした。私の名前はキスメ」
魔理沙「で、そうしてあんなとこで寝てたんだ?」
キスメ「・・・実は、この前、この地底の奥にある遺跡の封印が」
魔理沙「まて、飛び過ぎてないか?ま、とりあえずまずは用件を言え、何かあんだろ?」
キスメ「・・・それが、遺跡の封印が誰かの手によって」
魔理沙「またそれか」
アリス(魔理沙は黙って聞きなさい)
魔理沙「ちぇっ」
キスメ「人形が喋った?」
魔理沙「あぁ、これはな」
☯小解説中☯
キスメ「へぇ~・・・」
魔理沙「で?封印がどうしたって?」
キスメ「あ、そうでした。封印が誰かの手によって解かれたのです」
魔理沙「封印ってなんの封印だ?」
キスメ「・・・それは」
???「古き神、旧神の封印だよ」
魔理沙「!!誰だ!」
キスメ「ヤマメちゃん!」
魔理沙「!あれがお前の言ってたヤマメってやつか・・・」
そこにいたのは天井から逆さまにぶら下がっている黄色のポニーテールの少女だった
ヤマメ「そう、私の名前は黒谷ヤマメ。あなた、地底の者じゃないようね、どこから来たの?」
魔理沙「宇宙からだ」(嘘)
ヤマメ「あ、そっ。まぁ、ここで死んでもらうわね」
魔理沙「じゃぁ、さっそく!」
キスメ「やめて!ヤマメちゃん!どうしてみんなを傷つけるの!?」
ヤマメ「・・・ふふ、何言ってるの?私達は外へは出られない。縛られているの。この世にね。外の奴らは私たちを嫌っている。あなただってそうじゃない?あと、何故傷つけるかって?それが私達縛られた妖怪の仕事だからよ」
キスメ「だめだ・・・ヤマメちゃんはもう、あのカードに・・・」
魔理沙「これじゃぁらちがあかねぇな・・・よし、これで勝負だ!」
魔理沙はデュエルモンスターズのカードを取り出した
ヤマメ「ふふ、いいわよ?その代わり、これから始まるのは闇のゲーム、負けた方は・・・永遠の闇に囚われる」
ヤマメから深い闇の瘴気が滲み出す
魔理沙「こりゃぁ早くしねぇとな」
アリス(私のターンがないわね)
魔理沙「あれ?アリス寝落ちしたんじゃなかったのか」
ヤマメ「何をごちゃごちゃ言ってるの?」
魔理沙「お前を倒す独り言だ!」
ヤマメ・魔理沙「デュエル!」
ヤマメ LP4000
魔理沙 LP4000
【先行:ヤマメ 手札5】
ヤマメ「私の先行から、ドロー」
アリス(魔理沙、気を抜かないでね。とても嫌な感じがするわ)
魔理沙「言われなくともわかってるぜ」
ヤマメ「私はモンスターをセット、カードを1枚伏せ、ターンエンド」
【後攻:魔理沙 手札5】
魔理沙「私のターン!ドローだぜ!」
魔理沙「私は魔導戦士ブレイカーを召喚だぜ!魔導戦士ブレイカー(OCG)は召喚に成功した時、魔力カウンターを1つ魔導戦士ブレイカーにチャージさせるぜ!さらに、魔導戦士ブレイカーの攻撃力はこのカードにチャージされている魔力カウンターの分だけ、300ポイントアップするぜ!」
魔導戦士ブレイカー ATK1600→ATK1900
魔理沙「さらに、魔導戦士ブレイカーの魔力カウンターを1つ使って、お前の伏せているそのカードを破壊するぜ!」
ヤマメ「伏せカードは魔のデッキ破壊ウイルス、でも発動条件を満たせなかったわ」
魔導戦士ブレイカー ATK1900→ATK1600
魔理沙「よし!いけ!魔導戦士ブレイカーで伏せモンスターに攻撃!」
ヤマメ「ふふふ・・・」
魔理沙「何がおかしい?これでお前のフィールドががら空きに・・・こ、これは!!?」
魔導戦士ブレイカーが攻撃した裏側モンスターは、“腐敗した竜の頭から蛆虫が湧いたもの”だった。
ヤマメ「かかったわね、私の罠に」
魔理沙「なんだと!?」
ヤマメ「伏せモンスターは“ゼノ”(真DM2:OCGではX・E・N・O)裏側表示のゼノが相手モンスターに攻撃された時、そのモンスターに寄生し、私のしもべとなる・・・」
ゼノの効果説明・・・
真DM2ではモンスター名は全てカタカナであった
例:青眼の白竜(OCG)→ブルーアイズ・ホワイトドラゴン(真DM2)
そしてゼノの寄生効果は装備するわけではない。1つになるということだ。
だが、寄生しているゼノは墓地には送られない。ということはつまり、オーバーレイユニット風にカードの下に重ねるということになる。
魔理沙「な、なんだって!く、くそ!カードを1枚伏せてターンエンド!」
【先行:ヤマメ 手札4】
ヤマメ「私のターン、ドロー。バトル。魔導戦士ブレイカーで魔理沙に攻撃」
魔理沙「がはっ!」
魔理沙 LP4000-1600=2400
ヤマメ「どう?闇のデュエルは」
魔理沙「な、なんだよこれ、ソリットビジョンじゃねぇのかよ・・・」
ヤマメ「闇のデュエルでは全てが現実のものとなる・・・つまり、ダメージを受ければその分のダメージをその身で味わえるということ。どう?楽しいでしょ?」
魔理沙「あぁ、おもしれぇな」
ヤマメ「私はモンスターをセット、ターンエンド」
【後攻:魔理沙 手札4枚】
魔理沙(やばいな・・・意識が・・・)
魔理沙「くそぉ!私のターン!」
魔理沙「私は魔導騎士ディフェンダーを召喚!魔導騎士ディフェンダー(OCG)が召喚に成功した時、魔力カウンターを魔導騎士ディフェンダーにチャージする!バトル!魔導騎士ディフェンダーで魔導戦士ブレイカーに攻撃!」
魔導騎士ディフェンダー ATK1600
魔導戦士ブレイカー ATK1600
ヤマメ「相打ちね」
魔理沙「それはどうかな!」
ヤマメ「!」
魔理沙「魔導騎士ディフェンダーが破壊される時、代わりに魔力カウンターを取り除くぜ!」
ヤマメ「ふ~ん」
魔理沙「魔導戦士ブレイカー魔っ殺!」
ヤマメ「寄生されたモンスターが戦闘で破壊されたとき、ゼノは表側攻撃表示で私のもとに戻ってくる」
魔理沙「ターンエンド!」
【先行:ヤマメ 手札4】
ヤマメ「私のターン、ドロー、私は、リグラス・リーパーを反転召喚!そして、リグラス・リーパー(真DM2)のリバース効果発動!お互いの手札を全て捨てさせる!」
魔理沙「その時、速攻魔法発動!ディメンション・マジック!(OCG)これにより、私の魔導騎士ディフェンダーを生贄に捧げ、手札から最上級魔術師!ブラック・マジシャンを特殊召喚する!」
ヤマメ「・・・」
魔理沙「そしてリグラス・リーパーを爆☆殺!」
ディメンション・マジックによってリグラス・リーパー破壊
ヤマメ「そしてリグラス・リーパーの効果でお互いのプレイヤーは手札をすべて捨て、デッキから5枚ドローする」
リグラス・リーパーの効果説明・・・
リグラス・リーパーの効果はお互いの手札を全て捨てるだけだが、
真DM2では手札が5枚で固定されていた。そして自分が手札をプレイするとき、手札を5枚になるように補充するというルールだったため、こいう効果にした。
そしてコナミはこの効果を真DM2では通常モンスターであったメタモル・ポットに与えた・・・なぜだぁぁぁ!!
ヤマメ「攻撃力2500・・・私は異形の従者を召喚、異形の従者(真DM2)は召喚された時、守備表示になる。そして異形の従者が守備表示の場合私のスタンバイフェイズにサモンカウンターをおく、お互いのプレイヤーは手札からモンスターを召喚する時、召喚するモンスターのレベルを異形の従者に乗っているカウンターの分だけ、下げた数として扱う」
異形の従者の効果説明・・・
真DM2では召喚パワーがあり、それを消費することでモンスターを召喚していた。
さらに、真DM2はボードゲームであったため、場に出したモンスター、魔法、罠を裏側攻撃表示のカードを移動したり、裏側守備表示にしたり、表側攻撃表示にして移動したり、表側守備表示するなどがあったため、この異形の従者に召喚に成功した時、守備表示にするという効果を付与したのである。
そして異形の従者の効果は相手と自分のターンの初めに溜まっていく召喚パワーの増える数を1つ増やすというものだった。それがなぜダイレクトアタックになったのだコナミィィィ!!
ヤマメ「ターンエンド」
【後攻:魔理沙 手札5】
魔理沙「私のターン、ドローだぜ!」
魔理沙(・・・これは破壊したほうがいいのか?私の手札は高レベルモンスターが多い、だが、あのモンスターの効果をうまく利用すれば・・・いや、やつもなにか企んでいる!)
魔理沙「だったら!バトル!ブラック・マジシャンで異形の従者を攻撃!ブラック・マジック!」
ブラック・マジシャン ATK2500
異形の従者 DEF500
魔理沙「異形の従者撃破!」
魔理沙「これでターン・・・!!」
ブラック・マジシャンが破壊された・・・
そしてフィールドからウイルスが溢れ出してくる
魔理沙「こ、これは!!」
ヤマメ「ふふふ、かかったわね、私の罠に、ようこそ、これが私のデュエルフィールド、“ウイルスフィールド”よ」
魔理沙「ウイルスフィールド・・・だと」
ヤマメ「ウイルスフィールドでは元々の攻撃力が1500以上のモンスターは裏表関係なしに破壊される。そして、旧神族のモンスターには攻守500アップの加護を与える・・・」
ウイルスフィールド(ウイルス地形)説明・・・
ボードゲーム風であった真DM2の21番目の種族である旧神族モンスター及び、植物族ではあるがダークプラントを戦闘破壊すると周り1マスがウイルス地形になるという効果である。
本当は攻撃力1500なら無差別で破壊されるものだったがそれではいくらなんでも勝ち目がないので元々の攻撃力が1500以上としてみました。
魔理沙「・・・だったら私はパチュリーから借りた(盗んだ)王立魔法図書館を守備表示で召喚して、魔法カード、光の護符剣発動!魔法カードが発動されたため、王立魔法図書館に魔力カウンターがチャージされるぜ!ターンエンド!」
アリス(魔理沙、あんた・・・)
魔理沙「いまはデュエル中だから部外者は黙ってろだぜ」
アリス(・・・はぁ)
【先行:ヤマメ 手札4】
ヤマメ「私のターン、ドロー。ゼノを生贄に、タイム・イーターを召喚」
タイムイーター、ランドセル(巨大な時計)を腹向きにつけた感じ。
体が水色の巨人。筋肉ムッキムキ。目に白と黄色のボルトみたいなのが刺さっている。
ヤマメ「タイム・イーター(真DM2)は旧神族、よってウイルスフィールドによって強化される」
タイムイーターATK1900 DEF1700→ATK2400 DEF2200
魔理沙「・・・やべぇ、サレンダーしたくなってきた・・・」
ヤマメ「でも、光の護符剣によって攻撃ができないわね、ターンエンド」
【後攻:魔理沙 手札4】
魔理沙「私のターン!ドローだぜ!」
アリス(魔理沙!魔理沙!)
魔理沙「なんだよアリス!」
アリス(“闇”というカードはある?)
魔理沙「闇?あるけどそれがどうした?」
アリス(そのカードを発動しなさい。そうすればこのフィールドを制圧できる!)
魔理沙「そうか、だったら!私は、闇を発動!」
ヤマメ「しまった!」
魔理沙「これにより、フィールドに闇が訪れるぜ!そして闇(真DM2。フィールド魔法ではない、通常魔法だぜ)によってフィールドは魔法使いが最も得意とする闇フィールドになるぜ!」
闇説明・・・
闇地形に変化させるよ!アンデット、魔法使い、悪魔の攻守は500アップで
天使は攻守が500ダウンするよ!
タイム・イーター ATK2400 DEF2200→ATK1900 DEF1700
王立魔法図書館 ATK0 DEF2000→ATK500 DEF2500
魔理沙「さらに、手札を1枚捨て、THEトリッキーを特殊召喚するぜ!特殊召喚したモンスターは特殊召喚されたターン、攻撃できない。カードを1枚伏せ、ターンエンドだぜ!」
【先行:ヤマメ 手札4】
ヤマメ「私のターン、ドロー。タイムイーターを守備表示に、モンスターをセットしてターンエンド。そしてこの時、光の護符剣は破壊される」
魔理沙「何っ!まだ1ターンあるはずだ!」
ヤマメ「ふふふ、タイム・イーター(真DM2)の効果、ターンカウントを倍にする」
タイム・イーターの効果説明
表向き守備表示の間
ターンカウントを伴う
効果、呪縛は
倍の速度でカウント!
だそうです(真DM2のタイム・イーターのテキストから引用)
【後攻:魔理沙 手札1】
魔理沙「私のターン、ドローだぜ!・・・にしても困ったな、戦闘しなきゃ倒せないし、戦闘で破壊したらウイルスだもんな・・・ここは何もせずにターンエンドだ」
【先行:ヤマメ 手札4】
ヤマメ「あら、いいの?攻撃しないで?」
魔理沙「まぁな、それに、奥の手があるんでな、それを待ってんだ」
ヤマメ「残念だけど、あなたは蜘蛛の巣に囚われることになる!私のターン!私は、タイム・イーターと伏せてあったザックトレーガー・マグネ(真DM2:OCGでは電磁ミノ虫)を生贄捧げ!私の切り札を召喚する!」
ザックトレーガー・マグネ効果説明・・・
表に返すと敵の
全機械族モンスターの
コントロールを
そのターンだけ得る!
だ、そうです(真DM2より引用)
魔理沙「来るか、切り札が!」
キスメ「・・・ヤマメちゃん」
ヤマメ「張り巡らされし糸に触れし者は蜘蛛に食われる運命に有り!罠だらけの世界に誘いましょう!いでよ!旧神族、最凶のモンスター!“ヌル”!!」
魔理沙「こ、このモンスターは!?」
キスメ「・・・」
ヌル(真DM2:また、NULLとも表記する)の姿は黄色い土偶のようなものである。
ヤマメ「!!!くぅ・・・」
魔理沙「ど、どうした!?」
キスメ「ヤマメちゃん!!」
アリス(どうしたの!?ちゃんと説明しなさい!!)
ヤマメ「・・・アラハ・・・バギ」
魔理沙「こ、これは!」
キスメ「・・・」
アリス(誰か説明して・・・)
パチェリー(どうやら、その“ヌル”っていうカードが彼女を操っているようね)
アリス(ちょっ!私の人形返してよ!)
パチェリー(アリス邪魔。その“ヌル”とかいうカードを倒せばなんとかなるはずよ)
魔理沙「なんとかって・・・。とりあえず、どうすっかなぁ。」
続く
かもしれない
ある雪の降る冬のことだった
大きな地震により、神社、“博麗神社”が倒壊した
だが、すぐに元通りである
とある魔法使いはそんな博麗神社にいつもいるはずの貧乏巫女がいないことに気がつく
そんな博麗神社のすぐ近くで白い煙が立ち上っていた
“間欠泉”だ
魔法使いは思った
あいつのことだ、どうせ
「神社にお客を呼べるチャンスなんだから、お客が多少危険でも良いのよ。温泉が湧けば里の人間だって参拝に来るに違いない」
とか言うんだろうな
そんなことを思っていると、間欠泉から奴らが現れた
そう、地底に住む異形なる者たち、“地霊”である
魔法使いは悩んだ結果、温泉をとることにした
そして地霊達はおとなしかった
ちなみに地霊達は主に“地縛霊が変化した物である”
妖怪や幽霊が跋扈する幻想郷、今更、地霊達が出てきたところで大した影響は無い
そう魔法使いは思った・・・が、
その考えは妖怪たちの不満を買った
なぜなら地霊の出現には魔理沙には知るよしもない秘密があったのだ・・・
~地底~
魔法使い、魔理沙は一人で何かを言っていた
魔理沙「ったく、なんで私が行かなきゃなんねーんだよ。霊夢のやろー、後で覚えてろってんだ!」
魔理沙「・・・それにしても洞窟の中なのに風が凄いぜ」
???(・・・さ)
魔理沙「?」
???(魔理沙聞こえるかしら?)
魔理沙「聞こえない聞こえない。私はまだ正常だ」
???(あっそう。じゃ、人形を返して貰うわよ?)
魔理沙「なんだ、アリスか、それにしてもこの人形、会話も出来るんだな」
どうやら声の主はアリス・マーガトロイドだったらしい
アリス(紫が用意してくれたのよ)
魔理沙「そーなのかー」
魔理沙「・・・何だ、あれ?」
アリス(どうしたの?)
そこには桶から上半身だけ出した姿で気絶している緑色の髪をしたツインテールの少女だった
魔理沙「お~い、大丈夫か?」
しばらく魔理沙はツインテールの少女の体を揺すった
少女「う、う~」
魔理沙「お、気がついたか」
少女「・・・あ、そうだ!ヤマメが、ヤマメが!!」
魔理沙「う、うわぁ!」
ガツン!
少女「ひゃう!」
ツインテールの少女は起きると突然魔理沙に這い寄り慌てた様子で何かを言った
魔理沙はいきなりだったため、手に持っていた“ミニ八卦炉”で殴ってしまった
その結果、ツンテールの少女は再び気を失った
魔理沙「・・・フッ、やっちまったぜ」
アリス(はぁ・・・)
なお、ミニ八卦炉とは
魔力を燃料とする小さな火炉。魔理沙の宝物でもある
これを使えば、一晩煮込むようなトロ火から山一つ焼き払う程の異常な火力の炎まで出せる。また、夏には炉の一角から風を吹かせて涼む事も出来る他、魔除け、開運、空気清浄機能など、様々な能力が付与されているものである
~しばらくして~
少女「い、いきなりすみませんでした。私の名前はキスメ」
魔理沙「で、そうしてあんなとこで寝てたんだ?」
キスメ「・・・実は、この前、この地底の奥にある遺跡の封印が」
魔理沙「まて、飛び過ぎてないか?ま、とりあえずまずは用件を言え、何かあんだろ?」
キスメ「・・・それが、遺跡の封印が誰かの手によって」
魔理沙「またそれか」
アリス(魔理沙は黙って聞きなさい)
魔理沙「ちぇっ」
キスメ「人形が喋った?」
魔理沙「あぁ、これはな」
☯小解説中☯
キスメ「へぇ~・・・」
魔理沙「で?封印がどうしたって?」
キスメ「あ、そうでした。封印が誰かの手によって解かれたのです」
魔理沙「封印ってなんの封印だ?」
キスメ「・・・それは」
???「古き神、旧神の封印だよ」
魔理沙「!!誰だ!」
キスメ「ヤマメちゃん!」
魔理沙「!あれがお前の言ってたヤマメってやつか・・・」
そこにいたのは天井から逆さまにぶら下がっている黄色のポニーテールの少女だった
ヤマメ「そう、私の名前は黒谷ヤマメ。あなた、地底の者じゃないようね、どこから来たの?」
魔理沙「宇宙からだ」(嘘)
ヤマメ「あ、そっ。まぁ、ここで死んでもらうわね」
魔理沙「じゃぁ、さっそく!」
キスメ「やめて!ヤマメちゃん!どうしてみんなを傷つけるの!?」
ヤマメ「・・・ふふ、何言ってるの?私達は外へは出られない。縛られているの。この世にね。外の奴らは私たちを嫌っている。あなただってそうじゃない?あと、何故傷つけるかって?それが私達縛られた妖怪の仕事だからよ」
キスメ「だめだ・・・ヤマメちゃんはもう、あのカードに・・・」
魔理沙「これじゃぁらちがあかねぇな・・・よし、これで勝負だ!」
魔理沙はデュエルモンスターズのカードを取り出した
ヤマメ「ふふ、いいわよ?その代わり、これから始まるのは闇のゲーム、負けた方は・・・永遠の闇に囚われる」
ヤマメから深い闇の瘴気が滲み出す
魔理沙「こりゃぁ早くしねぇとな」
アリス(私のターンがないわね)
魔理沙「あれ?アリス寝落ちしたんじゃなかったのか」
ヤマメ「何をごちゃごちゃ言ってるの?」
魔理沙「お前を倒す独り言だ!」
ヤマメ・魔理沙「デュエル!」
ヤマメ LP4000
魔理沙 LP4000
【先行:ヤマメ 手札5】
ヤマメ「私の先行から、ドロー」
アリス(魔理沙、気を抜かないでね。とても嫌な感じがするわ)
魔理沙「言われなくともわかってるぜ」
ヤマメ「私はモンスターをセット、カードを1枚伏せ、ターンエンド」
【後攻:魔理沙 手札5】
魔理沙「私のターン!ドローだぜ!」
魔理沙「私は魔導戦士ブレイカーを召喚だぜ!魔導戦士ブレイカー(OCG)は召喚に成功した時、魔力カウンターを1つ魔導戦士ブレイカーにチャージさせるぜ!さらに、魔導戦士ブレイカーの攻撃力はこのカードにチャージされている魔力カウンターの分だけ、300ポイントアップするぜ!」
魔導戦士ブレイカー ATK1600→ATK1900
魔理沙「さらに、魔導戦士ブレイカーの魔力カウンターを1つ使って、お前の伏せているそのカードを破壊するぜ!」
ヤマメ「伏せカードは魔のデッキ破壊ウイルス、でも発動条件を満たせなかったわ」
魔導戦士ブレイカー ATK1900→ATK1600
魔理沙「よし!いけ!魔導戦士ブレイカーで伏せモンスターに攻撃!」
ヤマメ「ふふふ・・・」
魔理沙「何がおかしい?これでお前のフィールドががら空きに・・・こ、これは!!?」
魔導戦士ブレイカーが攻撃した裏側モンスターは、“腐敗した竜の頭から蛆虫が湧いたもの”だった。
ヤマメ「かかったわね、私の罠に」
魔理沙「なんだと!?」
ヤマメ「伏せモンスターは“ゼノ”(真DM2:OCGではX・E・N・O)裏側表示のゼノが相手モンスターに攻撃された時、そのモンスターに寄生し、私のしもべとなる・・・」
ゼノの効果説明・・・
真DM2ではモンスター名は全てカタカナであった
例:青眼の白竜(OCG)→ブルーアイズ・ホワイトドラゴン(真DM2)
そしてゼノの寄生効果は装備するわけではない。1つになるということだ。
だが、寄生しているゼノは墓地には送られない。ということはつまり、オーバーレイユニット風にカードの下に重ねるということになる。
魔理沙「な、なんだって!く、くそ!カードを1枚伏せてターンエンド!」
【先行:ヤマメ 手札4】
ヤマメ「私のターン、ドロー。バトル。魔導戦士ブレイカーで魔理沙に攻撃」
魔理沙「がはっ!」
魔理沙 LP4000-1600=2400
ヤマメ「どう?闇のデュエルは」
魔理沙「な、なんだよこれ、ソリットビジョンじゃねぇのかよ・・・」
ヤマメ「闇のデュエルでは全てが現実のものとなる・・・つまり、ダメージを受ければその分のダメージをその身で味わえるということ。どう?楽しいでしょ?」
魔理沙「あぁ、おもしれぇな」
ヤマメ「私はモンスターをセット、ターンエンド」
【後攻:魔理沙 手札4枚】
魔理沙(やばいな・・・意識が・・・)
魔理沙「くそぉ!私のターン!」
魔理沙「私は魔導騎士ディフェンダーを召喚!魔導騎士ディフェンダー(OCG)が召喚に成功した時、魔力カウンターを魔導騎士ディフェンダーにチャージする!バトル!魔導騎士ディフェンダーで魔導戦士ブレイカーに攻撃!」
魔導騎士ディフェンダー ATK1600
魔導戦士ブレイカー ATK1600
ヤマメ「相打ちね」
魔理沙「それはどうかな!」
ヤマメ「!」
魔理沙「魔導騎士ディフェンダーが破壊される時、代わりに魔力カウンターを取り除くぜ!」
ヤマメ「ふ~ん」
魔理沙「魔導戦士ブレイカー魔っ殺!」
ヤマメ「寄生されたモンスターが戦闘で破壊されたとき、ゼノは表側攻撃表示で私のもとに戻ってくる」
魔理沙「ターンエンド!」
【先行:ヤマメ 手札4】
ヤマメ「私のターン、ドロー、私は、リグラス・リーパーを反転召喚!そして、リグラス・リーパー(真DM2)のリバース効果発動!お互いの手札を全て捨てさせる!」
魔理沙「その時、速攻魔法発動!ディメンション・マジック!(OCG)これにより、私の魔導騎士ディフェンダーを生贄に捧げ、手札から最上級魔術師!ブラック・マジシャンを特殊召喚する!」
ヤマメ「・・・」
魔理沙「そしてリグラス・リーパーを爆☆殺!」
ディメンション・マジックによってリグラス・リーパー破壊
ヤマメ「そしてリグラス・リーパーの効果でお互いのプレイヤーは手札をすべて捨て、デッキから5枚ドローする」
リグラス・リーパーの効果説明・・・
リグラス・リーパーの効果はお互いの手札を全て捨てるだけだが、
真DM2では手札が5枚で固定されていた。そして自分が手札をプレイするとき、手札を5枚になるように補充するというルールだったため、こいう効果にした。
そしてコナミはこの効果を真DM2では通常モンスターであったメタモル・ポットに与えた・・・なぜだぁぁぁ!!
ヤマメ「攻撃力2500・・・私は異形の従者を召喚、異形の従者(真DM2)は召喚された時、守備表示になる。そして異形の従者が守備表示の場合私のスタンバイフェイズにサモンカウンターをおく、お互いのプレイヤーは手札からモンスターを召喚する時、召喚するモンスターのレベルを異形の従者に乗っているカウンターの分だけ、下げた数として扱う」
異形の従者の効果説明・・・
真DM2では召喚パワーがあり、それを消費することでモンスターを召喚していた。
さらに、真DM2はボードゲームであったため、場に出したモンスター、魔法、罠を裏側攻撃表示のカードを移動したり、裏側守備表示にしたり、表側攻撃表示にして移動したり、表側守備表示するなどがあったため、この異形の従者に召喚に成功した時、守備表示にするという効果を付与したのである。
そして異形の従者の効果は相手と自分のターンの初めに溜まっていく召喚パワーの増える数を1つ増やすというものだった。それがなぜダイレクトアタックになったのだコナミィィィ!!
ヤマメ「ターンエンド」
【後攻:魔理沙 手札5】
魔理沙「私のターン、ドローだぜ!」
魔理沙(・・・これは破壊したほうがいいのか?私の手札は高レベルモンスターが多い、だが、あのモンスターの効果をうまく利用すれば・・・いや、やつもなにか企んでいる!)
魔理沙「だったら!バトル!ブラック・マジシャンで異形の従者を攻撃!ブラック・マジック!」
ブラック・マジシャン ATK2500
異形の従者 DEF500
魔理沙「異形の従者撃破!」
魔理沙「これでターン・・・!!」
ブラック・マジシャンが破壊された・・・
そしてフィールドからウイルスが溢れ出してくる
魔理沙「こ、これは!!」
ヤマメ「ふふふ、かかったわね、私の罠に、ようこそ、これが私のデュエルフィールド、“ウイルスフィールド”よ」
魔理沙「ウイルスフィールド・・・だと」
ヤマメ「ウイルスフィールドでは元々の攻撃力が1500以上のモンスターは裏表関係なしに破壊される。そして、旧神族のモンスターには攻守500アップの加護を与える・・・」
ウイルスフィールド(ウイルス地形)説明・・・
ボードゲーム風であった真DM2の21番目の種族である旧神族モンスター及び、植物族ではあるがダークプラントを戦闘破壊すると周り1マスがウイルス地形になるという効果である。
本当は攻撃力1500なら無差別で破壊されるものだったがそれではいくらなんでも勝ち目がないので元々の攻撃力が1500以上としてみました。
魔理沙「・・・だったら私はパチュリーから借りた(盗んだ)王立魔法図書館を守備表示で召喚して、魔法カード、光の護符剣発動!魔法カードが発動されたため、王立魔法図書館に魔力カウンターがチャージされるぜ!ターンエンド!」
アリス(魔理沙、あんた・・・)
魔理沙「いまはデュエル中だから部外者は黙ってろだぜ」
アリス(・・・はぁ)
【先行:ヤマメ 手札4】
ヤマメ「私のターン、ドロー。ゼノを生贄に、タイム・イーターを召喚」
タイムイーター、ランドセル(巨大な時計)を腹向きにつけた感じ。
体が水色の巨人。筋肉ムッキムキ。目に白と黄色のボルトみたいなのが刺さっている。
ヤマメ「タイム・イーター(真DM2)は旧神族、よってウイルスフィールドによって強化される」
タイムイーターATK1900 DEF1700→ATK2400 DEF2200
魔理沙「・・・やべぇ、サレンダーしたくなってきた・・・」
ヤマメ「でも、光の護符剣によって攻撃ができないわね、ターンエンド」
【後攻:魔理沙 手札4】
魔理沙「私のターン!ドローだぜ!」
アリス(魔理沙!魔理沙!)
魔理沙「なんだよアリス!」
アリス(“闇”というカードはある?)
魔理沙「闇?あるけどそれがどうした?」
アリス(そのカードを発動しなさい。そうすればこのフィールドを制圧できる!)
魔理沙「そうか、だったら!私は、闇を発動!」
ヤマメ「しまった!」
魔理沙「これにより、フィールドに闇が訪れるぜ!そして闇(真DM2。フィールド魔法ではない、通常魔法だぜ)によってフィールドは魔法使いが最も得意とする闇フィールドになるぜ!」
闇説明・・・
闇地形に変化させるよ!アンデット、魔法使い、悪魔の攻守は500アップで
天使は攻守が500ダウンするよ!
タイム・イーター ATK2400 DEF2200→ATK1900 DEF1700
王立魔法図書館 ATK0 DEF2000→ATK500 DEF2500
魔理沙「さらに、手札を1枚捨て、THEトリッキーを特殊召喚するぜ!特殊召喚したモンスターは特殊召喚されたターン、攻撃できない。カードを1枚伏せ、ターンエンドだぜ!」
【先行:ヤマメ 手札4】
ヤマメ「私のターン、ドロー。タイムイーターを守備表示に、モンスターをセットしてターンエンド。そしてこの時、光の護符剣は破壊される」
魔理沙「何っ!まだ1ターンあるはずだ!」
ヤマメ「ふふふ、タイム・イーター(真DM2)の効果、ターンカウントを倍にする」
タイム・イーターの効果説明
表向き守備表示の間
ターンカウントを伴う
効果、呪縛は
倍の速度でカウント!
だそうです(真DM2のタイム・イーターのテキストから引用)
【後攻:魔理沙 手札1】
魔理沙「私のターン、ドローだぜ!・・・にしても困ったな、戦闘しなきゃ倒せないし、戦闘で破壊したらウイルスだもんな・・・ここは何もせずにターンエンドだ」
【先行:ヤマメ 手札4】
ヤマメ「あら、いいの?攻撃しないで?」
魔理沙「まぁな、それに、奥の手があるんでな、それを待ってんだ」
ヤマメ「残念だけど、あなたは蜘蛛の巣に囚われることになる!私のターン!私は、タイム・イーターと伏せてあったザックトレーガー・マグネ(真DM2:OCGでは電磁ミノ虫)を生贄捧げ!私の切り札を召喚する!」
ザックトレーガー・マグネ効果説明・・・
表に返すと敵の
全機械族モンスターの
コントロールを
そのターンだけ得る!
だ、そうです(真DM2より引用)
魔理沙「来るか、切り札が!」
キスメ「・・・ヤマメちゃん」
ヤマメ「張り巡らされし糸に触れし者は蜘蛛に食われる運命に有り!罠だらけの世界に誘いましょう!いでよ!旧神族、最凶のモンスター!“ヌル”!!」
魔理沙「こ、このモンスターは!?」
キスメ「・・・」
ヌル(真DM2:また、NULLとも表記する)の姿は黄色い土偶のようなものである。
ヤマメ「!!!くぅ・・・」
魔理沙「ど、どうした!?」
キスメ「ヤマメちゃん!!」
アリス(どうしたの!?ちゃんと説明しなさい!!)
ヤマメ「・・・アラハ・・・バギ」
魔理沙「こ、これは!」
キスメ「・・・」
アリス(誰か説明して・・・)
パチェリー(どうやら、その“ヌル”っていうカードが彼女を操っているようね)
アリス(ちょっ!私の人形返してよ!)
パチェリー(アリス邪魔。その“ヌル”とかいうカードを倒せばなんとかなるはずよ)
魔理沙「なんとかって・・・。とりあえず、どうすっかなぁ。」
続く
かもしれない
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